【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

中華低価格イヤホンとヘッドホン&デジタルプレイヤーDAP系のレビューのまとめとオススメです。購入した物や使ったモノが中心となります。誠実なレビューを心がけたいと思います。 。。基本的にライトな感じで一分で理解できるサイトを目指しています。このブログは「ぶろぐなんかめんどくせえよ」のスピンアウト・ブログです。なお、無断転載不許可です。

【レビュー】 Xiaomi Mi PISTON2 ベリリウムイヤホン/ シャオミ ピストン2

 

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総合評価〇

 

有名なイヤホンですが、かつてメインブログでこき下ろしたピストン2となります。

この時は自腹購入で、ベリリウムの音が聞きたいと言うことでわざわざ買いましたが、ベリリウムの高域の特徴的な音がまったくしなかったので、頭にきてこき下ろしました。

僕はかつてベリリウムドライバー搭載のスピーカーを所有していたので、あの高域がもう一度聞きたいと思ったわけですが、残念なことにベリリウムの音はまったくしませんでした。

 

今回は、怒りを抑えて穏やかな気持ちで再度評価しておきます。

 

【PISTON2スペック】

■モデルナンバー Xiaomi Mi  PISTON2

■ドライバー 1DD/ベリリウム
■感度107db
■インピーダンス18Ω
■周波数特性20khz-20000hz
■コード長1.2メートル
 

【PISTON2音質】

こちらのピストン2は、ちょっと独特な「鳴り方」をします。

これはベリリウムうんぬんではなく、帯域バランスの問題だと判断しました。

というのもこちらはおもしろいことに低域の上の方の帯域がかなりブーストされています。

こういう音の出方をするイヤホンはあまり例が無く、普通は低域の下の方をブーストするイヤホンが多いのですが、こちらはなぜか少し上の方を過剰に表現します。

このおかげでかなり不思議なバランスで鳴りますので、その点は注意が必要です。

 

低域寄りのエネルギーを持ったイヤホンなので1DDですとDZAT DR20クラスが比較対象となるのですが、この低域のレベルであればDR20にはエッジと階調表現ではとても太刀打ちできません。

 

ボーカルはサ行を引きずるところがありますが、悪くはなく、前方に出てくるタイプです。質感は決して劣っている訳ではありませんが、わずかにウォームでわずかに雑味が載りますが合格点を与えても良いと思います。

 

ドライバーは少し混濁するのでソースを選ぶ部分もあります。

 

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【PISTON2まとめ】

少し不思議なバランスを持ったイヤホンなのでモニター的な用途には厳しいと思います。

低域の表現にこだわるのであれば優秀なDR20やVJJB V1クラスのレベルには追いつくものではなく、かといって中域の質感ではボーカルの優秀なイヤホンには負けるので立ち位置がちょっと不明確なところを感じます。

 

実力的には平均以上はあるのですが、かなり気になるバランスを持ったイヤホンで低域の質感とエッジにも不満が多いので、こちらは購入しても損はしないが、あえてオススメしないと云うことになります。

 

既に購入して聴かれている方も多いと思われますが、こちらのイヤホンで聞き込みを続けると聴感上の帯域バランスが狂うところがあるので注意は必要です。

もしこちらのPISTON2で低域側の解像度が高いように聞こえる場合、それは解像度ではなく、ある特定の帯域ブーストでそう聞こえるだけなので判断は慎重に行った方が良いと感じます。

 

〇評価か△かとても迷ったのですが、独特な帯域バランスがソースによってはまったく気にならないところがあるので〇評価にしておきます。

 

 

 

【コラム】我レ、未ダナヲ達セズ ピュアオーディオの覚悟

 

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残念ながら、この世界では「レベルの高い音」というものが厳然と存在します。

 

僕はこれをメインブログである「ぶろぐなんかめんどくせえよ」では「一定水準以上の音」と表現していますが、ジャンルや好みなど消し飛んでしまう明らかに水準そのものが高い音というのが確かに存在しています。

 

そして、この一定水準以上の音の中でもおそらく更に高い最高水準の音というものもまた存在すると僕は信じています。

 

かつてCDが影も形もなかった時代に、世界でごくわずかの選ばれた人たちがレコードで既にCD並の音質を堪能していたのを知っている方もいると思われます。

当時、この水準の音にたどり着けたのはおそらく日本で数人から数十人、世界中でも百人ほどでしょうか?

この音にたどり着くためには幾つもの厳しい条件があり、一般人がその入り口にすら佇むことを許されなかった音です。

 

それは豊かな資産と豊富な音の経験が共に必要とされ、一般人は想像することも許されませんでした。

こういった最高水準の音はいまでも極一部の人たちだけが堪能できる特別な世界となり、これはある意味で音の特権階級の話しです。

努力だけではたどり着くことが出来ず、その音に触れるためには「選ばれる」必要があります。

 

さすがにここまでの音を一般人が出すことは不可能ですが、それでも「一定水準以上の音」を出すことは可能です。

ただし、ある程度の資金の投入と音の経験、そして時間が必要となってきます。

こういったレベルの音はそもそも出せる機器が限られてくると云う事もあるのですが、アンプとスピーカーがある一定水準を超えると、ジャンルだの個人の好みだのを超えた普遍的な音がすることは事実です。

 

この水準が高い低いというのは誤解を招きやすいのですが、こればかりはもう自分の足を使って音を聞き続けるしか方法がないことも確かです。

 例えば極一部のスピーカーはボーカルにとても妖艶な艶がのりますが、これがどれほど美しいかは聞いたものしか分かりません。

しかもこういった音が半導体のアンプを使って素で出せるスピーカーは僕はいままででひとつしか知りません。

 

大事なことは、今もどこかでこういった音をひっそりと出している人が居るという事です。

 ピュアオーディオを目指すという事は、この水準に達することと同義だと僕は思っていますので、僕は自分が苦労して買った機器を絶えず否定し続けるのです。

 

「まだ足りない」そう思うことだけがたどり着くための唯一の解で、それがピュアオーディオの矜持でもあるのです。

 

なのでこのブログに一部ご不快思われる表現などがあると思われますが、既に死に絶えつつあるピュアオーディオ出身として、最後のプライドだと思っていただければ幸いです。

 

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【コラム】 イヤホン測定結果置き場

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先日、僕のこのブログをご覧になられた方から連絡を頂きました。

検証的なイヤホンサイトを運営されている方で、とても誠実な方だと思われます。

 

こういった方は共通して「ポエム」レビューを行いません。

 

この方は僕の「イヤホンで音が消える」という現象について色々と「原因」のアドバイスをくださったのですが、忙しい方なのか今のところサイトの運営が止まっています。

この件に関しては「学術論文」を送ってくださったりしたのですが、僕が勝手にアップするわけにはいかないので詳細を知りたい方は連絡を取ってみることを推奨しておきます。

結果だけ申し上げれば「やはり音は消えます」

 

ちなみにこの方はエージングなども検証していまして、結果として「差はない」という事のようです。

興味のある方はご覧になると良いと思います。

 

ケーブルにしろ、オカルトチックな差についての科学的な検証結果は全て「NO」なのですが、結果を受け入れないのは強固な思い込みなのでしょう。

変化のあるものとないものはしっかりと分けなければなりません。

 

また、オーディオについては正直な人は「差が分からない」とハッキリ言える人です。

そもそも思い込みやプラセボで音を聞いている人は共通して「何を聞いても音が違う」と言い出すという特徴があります。

 

オーディオではクロックなど差がないものはたくさんあります。

それが分からないと単なる業界の養分と化します。

 

monoadc.blog64.fc2.com

 

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【コラム】 DAPの音の差とは何か? 

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オーディオにおいて、基本的な事がなんとなくでも分かっていないとただ単に騙され、業界や中華の養分となる事が多発します。

逆に「なんとなくでも理解している」と、語弊がありますが、音を聞かなくても製品の立ち位置や投資すべき物がなんなのかある程度分かりやすくなります。

 

【オーディオは枯れ果てた技術】

オーディオというのは実際のところは既に「枯れ果てた技術」の集合です。

新しい技術などパラダイムシフトでも起こらない限り、ほとんどありません。

メーカーも業界もそんなことは百も承知なので、常に目新しいことを前面に出してユーザーを騙そうとしてきます。

 

要するにもう既に進化がないと云うことになれば新しい機器が売れないので、次から次に古い技術を新しい言葉で言い換えて、さも音が良くなったように思わせますが、実際には新しい技術などほとんどありません。

 

SACDが廃れたので今度はハイレゾで有り、更にハイレゾでもDSDだと、次から次へと詐欺商法がまかり通ります。

また、ヘッドホンならとうの昔に淘汰された平面駆動を再度持ち出してさも「音が良い」という宣伝で売り出します。

 

このような感じなので、これだけは憶えておいていただきたいのですが、一度廃れた技術はそもそも音に問題があるので廃れているわけで、同じ技術でリバイバルしてきても結局は以前と同じく廃れます。

例えそれが「新しいキャッチコピー」を身にまとっていたとしてもそれ自体には意味がありません。

オーディオの歴史を知るという事は、ある意味このように何度も騙されることが少なくなるので「過去は大切」というわけです。

 

ところが何十年に一度、大きな転換が訪れます。

技術の転換ともいえる事が起こりますが、この時は重大です。

 

具体的に云えばレコードからCDに置き換わったのはパラダイムシフトでした。

この変化はとても大きく革命的ともいえることでした。

大事なことは、こういった大きな技術革新が起こると、しばらく機器の性能が安定しません。

デジタルのCDでいえば特にDAC部分の性能差は初期においては確かに大きなモノがありましたが、マルチビットDACからワンビットDACに移行して、今現在ではDACの性能差など測定機器でやっと分かる程度の差で有り、後の差は倍音の描き方などのごくわずかな差になっています。

 

ハッキリ言えばDACなどはもう既に技術的に本質的な差はほとんど無く、強いていえば「味付けの差」程度で、これもしっかり分かっている人でなければそもそもDACを活用できなかったりします。

 

オーディオの技術は実際にはほとんどこのような感じで、パラダイムシフトが起こりしばらくすると機器の性能差はほとんど無くなります。

ありていに言えば進化の余地がもうほとんど無いのだと思います。

そして、大事なことは「これが正常な姿」だということです。

 

これが分かっていると、熟成された機器の分野では音は聞かなくても「差は小さい」というのが理解できるようになります。

オーディオの世界で「機器の価格に比例して音の差が小さくなる」と云われているのはまさにこの為です。

 この言葉はアナログ機器の時代によく云われていましたが、コストをかけて良い部品を使ってしっかり作り上げたものは一聴して感じるような差はドンドン少なくなってくると言うことを言い表しています。

 

こうなると残ったわずかな差ですら、音質の差と云うよりも、「味付けの差」程度の話しになるという事になります。

なので、例えばアナログのプリアンプで50万の機器と100万の機器で同じ半導体の製品同士なら「聞いた瞬間に音質が上」などという事は既に起こらなくなります。

もしこんなことが起こったとすると「中身が粗悪品かプラセボ効果」のどちらかしかないということにもなるのです。

 

年月をかけて熟成されたオーディオ機器というのはこういうものです。

 

逆に言えば「熟成された機器の分野」ではあまりにも差が小さいので、オーディオ評論家などは「ごくわずかな差」を殊更に強調し出します。

もっと云えば、語るところがそこしかないとも言えるわけです。

 

更に突っ込んで云えば、誰もが一聴して分かるような差がある機器というのは「中身が欠陥品に近い」ものかまたは「発展途上の技術」であるという事を意味しています。

特性的に狂った音の機器ほど差が感じられるという皮肉な状況が起こります。

 

イヤホン系のアンプでいえば「中華製」もしくは「格安品」には音が悪いものが多いですが、これはまさに「中身がほぼ欠陥品」か「粗悪な部品」だったりするわけで、半導体系では基本的な音質にすら達していないアンプが多いです。

ですが、ある程度の価格のする「まともな設計のDAP」なら真面目に聞けば聞くほど差は小さいというのが実際のところです。

 

なのでもう一度ピュアオーディオで云われている格言を繰り返しておきます。

 

「機器の価格に比例して音の差が小さくなる」

 

10万のまともに作られたDAPと30万のDAPの音の差は、良し悪しではなく「味付けの差」程度の可能性が極めて高い、と云うのを申しておきます。

そもそも30万のDAPでも、僕に云わせればあの程度の薄型デジタルアンプでは「まともな音はしない」といっておきますが・・・

 

【コラム】 デジタルプレイヤーの音はなぜ悪いのか?

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イヤホン用のデジタルポータブルプレイヤーについて思うことを書いておきます。

まだこちらの分野はピュアとは違い、経験が足りない部分があるのですが、現時点で感じていることを記しておきます。

 

これまでデジタル機器はかなりコストをかけたピュア用のパワーアンプなどを使ってきたりもしましたが、どうにも音に満足がいきませんでした。

 

それなりの定評のある機器を購入したりもしてきたのですが、ノイズと低音の問題は僕の耳にはデジタルそのものの問題にも感じたものです。

 

ですがノイズについてはうまく処理をするとほぼ背景は静かにできる可能性を感じていましたが、どうにもならなかったのが低音です。これは幾つかのデジタルアンプでスピーカを鳴らしたときに共通に感じた違和感でした。

 

デジタルではアナログのよく出来たパワーアンプの音と比較するとどうにもタイトな低音が出てきてしまい、特に重いウーファーを積んだスピーカーほど顕著にその傾向が現れたりしました。

 

いまはピュア用の機器は一部を残して真空管に切り替えてしまいましたが、ここ最近中華の格安DAPを含めてポータブル機器を数台手に入れてみると、やはりそれらの問題が奥底に潜んでいたりするので、ちょっと考え込んでしまった次第です。

 

そこで「ノイズと低音の出方」というのは少し横に置いておくとして、それ以外のデジタルプレイヤーの持つ問題を書いておきます。

 

まず一般的に音を出すためのアンプについて考えると幾つかの部分から構成されています。

  • トランスポート/プレイヤー部分
  • DAC
  • プリアンプ部分
  • パワーアンプ部分

 

これが普通のアナログ系オーディオでの最も一般的な構成となります。

 

音への支配力という事で云えば、影響が大きいのはプリアンプとパワーアンプで、DACやプレイヤー部分は相対的に音質の支配力はそんなに高くはありません。

 

スピーカーであればDACは倍音コントロールに欠かせないものなので、剛性の高いスピーカーであれば響きの多いものを使ったり、木製のスピーカーなら響きの少ないDACを使用して倍音を調整したりしますが、現在のDACであれば可聴帯域上の微少音が消えるなどと云う事は耳に聞こえる範囲ではほぼ起こらないので倍音以外での性能差は限りなく少なくなっています。

 

しかもイヤホンはあまりシビアな音の描き分けができないのでDACの違いをイヤホンで判定するのはほぼ不可能とは云いませんが、かなり面倒事になります。

 

DACでは、上記に示したようにイヤホンでの倍音コントロールなど「音場がそもそも表現できない」のでコントロールする意味がありません。

イヤホンではスピーカーのようにコンサートホールのどの位置に座っているのか「見える」という事にはならないからです。

にもかかわらずイヤホンの表現において「音場」等という言葉を使われる方が多いのには愕然としますが、人によってはイヤホンで「音像」などという言葉を平気で使われる方もいるのでちょっと考えられません。

あえて使うのなら「音場感」という言葉がいくらか正しいかもと思ったりします。

 

少し話しが脱線しましたが、要するにイヤホンではプレイヤーの送り出し部分いわゆるトランスポートとDACは少なくともイヤホンでの音質に対して決定的に重要ではないと云いたいわけです。

 

 なので昨今の訳も分からずにDACに投資してイヤホンの音が良くなったと喜んでいる人たちは本当に何を聞いているのかと疑問が沸いてきますが・・・

 

さて、先ほど述べた4つの構成要素に対して、1つは抜いても音が出てしまう部分がありますが、それが「プリアンプ」となります。

 

古くからのピュアオーディオを嗜んでいる方は試した方も多いと思われますが、プリアンプ無しでもDACからの音を直接ボリューム付きのパワーアンプに送り込んでしまえば特に問題なく音は鳴ります。

 

しかもプリアンプを通さない方が解像度はかなり高くなります。

 

ではなぜ、わざわざ解像度の下がる余計なプリアンプを通すのかというと、全ては美しい音のためです。

 

プリアンプは音色に対する支配力が弱いのですが、音を滑らかに美しくする、という点では絶対に取り外すことのできない機器です。

市販のプリメインアンプのプリ部はかなり音が悪いのですが、キチンと作られたセパレートのプリアンプはもう一聴して実力が違い、これを通しただけで一気に音が変わります。

滑らかで立体感のある音を出そうと思えばプリアンプ無しでは不可能です。

 

美しく音を立体的に整えるのがプリアンプの仕事となります。

そしてその音をパワーアンプに引き渡すことで、初めて音が鳴ります。

 

パワーアンプは音色と駆動力が大事な部分となり、イヤホンの特に低音を制動すると云う大きな役目があります。

 

なぜなら低音が駆動できていないとそもそも中高音域はキチンと駆動できていないと云うことになるからです。

 

なぜ、わざわざこんな話をしているのかというと、鋭い方ならもうおわかりだと思います。

デジタルプレイヤーの音が悪い大きな原因のひとつが「プリアンプ」が省かれている、と云う理由によるからです。

 

ピュアの方はよく知っている話しだと思いますが、プリアンプを通さないと「鮮烈で解像度が高いがとても荒れた音」が出てきます。

 

そう、いまデジタルのポータブルアンプから出てきているのが正にこの音になります。

 

最初にX1を聞いたときにどうにもならない違和感のある音を感じましたが、それはどこか昔に聞いたことのある懐かしい音でもありました。

 

数ヶ月、音を聞きながら不思議なデジャヴのように「荒んだ違和感のある音」を聞いていましたが、ある日、「ああそうだ、このどうにもならない音は昔よく聞いたCDとパワーアンプを直結したときの音だ」と気がついたのでした。

 

僕は断言しておきますが、この音はどこにもたどり着かない音です。

 

この部分をしっかりと考えておかないとポータブルプレイヤーで「良い音」など永久に出て来ないので、少しでも良い音で鳴らしたいと願うのなら避けて通ることのできない問題となることを憶えておくと良いでしょう。

 

 

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【コラム】 一部の音が消える? イヤホンの音が消える解像度の問題について

 

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イヤホンに限らずスピーカーでも「一部の音が消える」という事が起こります。

有名なところではスピーカーは「定在波」によって一部の低域が大きく落ち込んだりします。

今回書いておくのは、定在波ではなく、おそらくドライバーかハウジングに由来する問題だと感じている部分の話しとなります。

意外に数が多いので、この問題は注意深く聞き込まなければなりません。

 

特にここ最近、イヤホンの音を集中的に聞き込んでいるのですが、やはりどうも一部のイヤホンで音が消えてしまっていたり、出にくい音が出てきていますので、この問題について少し書いておくことにしました。

 

どのイヤホンなどもそうなのですが、スイープで音を流して確認する限りはすべてのイヤホンがキチンと音は出ているのです。

ところが複雑なソースを流し込むと途端に音が消えたり、出にくい帯域が出てくるものがあります。

具体例で上げるとDZAT DF10やtenmarkのダルシマー、JOYROOMのE100など、僕のレビューでは一部帯域が出にくいと書かれていたり、低音が出ないと書いてあるイヤホンはたいていこの問題を抱えています。

 

この問題を顕著に抱えているイヤホンの音を聞くと中高音域がスッキリと整理した印象がでてきます。

人によってはこういった見通しの良い音が好きな方もいらっしゃるかも知れませんが、こういうバランスの音は狙って作ったと云うよりも単なる設計ミスの可能性がとても高いと考えています。

 

僕も専門家ではないのであくまで音を聞いて判断しているのですが、この原因は主に2つではないかと考えています。

 

  • 分割振動
  • ハウジングの共振

 

この問題は特に音量を大きくしてチェックすると分かりやすくなるようです。

特に気がつきやすいのが「低域」だと感じています。

おそらく中高音域の帯域も一部消えてしまったりしてもおかしくはないのですが、どうも見通しが良くなる傾向があってもどの音が弱くなったり消えてしまったりするのかが確認できません。

ところが低域はかなり顕著にバランスが悪くなるのでどの部分がというのが比較すると分かりやすいのです。

 

この問題を抱えたイヤホンは先ほども述べたとおりで、「一部の帯域が弱くなったり、消えてしまったりする」ので、特に低域で発生すると中高音域は明瞭さが増したりします。

ですが、正しいか正しくないかと云われれば「おそらく正しくない」というのが本当のところだと思います。

 

なぜなら本来なら聞こえなければならないはずの音が聞こえないわけですから、せっかく解像度にこだわっても意味がないことになります。

 

そもそもドライバーは振動して音を出すわけですが、低域は低い周波数から振動し始め、高域は高い周波数で振動を始めます。

マルチウェイの複数ドライバをスピーカーが使うのはこの問題を解決する1つの手段な訳ですが、1ドライバーのイヤホンでは低域から高域までフルレンジで満遍なく同時に鳴らすので振動板は複雑に振動して各帯域に干渉を始めます。

この過程での振幅・振動が微妙なピークやディップを生み出し、結果的に聞こえなかったり出にくい音が出る原因になります。

 

また、おそらくドライバー側だけではなくハウジングの強度不足・設計ミスによる共振などでも音が打ち消し合って同じような現象が出ているのではないかと云う事もあると推察しています。

 

ただし、原因についてはおそらくという事で書いているものであって、これが確実に原因だとはエンジニアではないので言い切れません。

ですが、音を聞いている限りは間違いなくそのような現象が起きているので、特に1DDのイヤホンに関しては注意して音を聞く必要があると感じています。

  

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【レビュー】 JOYROOM JR-E100

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総合評価×

 

前回、どちらかというと海外で好評を博しているとしてE107を紹介しましたが、今回は更にマイナーなE100を紹介しておきます。

 

E107とは違いドライバーの振動板直径はおそらく普通のサイズだと思われますので、E107よりも普通のDDに近い音ではないかと予想していました。

 

【JOYROOM e100 スペック】

■モデルナンバー JOYROOM JR-E100 
■ドライバー 1DD
■感度100db
■インピーダンス18Ω
■周波数特性20khz-15000hz
■コード長1.2メートル
 

【JOYROOM e100 音質】

帯域バランスは中高音寄りとなっています。再生の難しい曲でもボーカルが埋もれずに鳴らすことができます。

ところがやはり重低音の再生に難があり、ソースの中で鳴らすと重低音が出てきません。また低音がかなり不明瞭なところがあるので、低音重視で音を聞き込みたい方向けのイヤホンではありません。

この再生バランスはDZAT-DF10やダルシマーに近いバランスだと思います。

 

その分、中高音域はスッキリとした見通しが有るのですが、全体にわずかな雑味がのりますので、その見通し分を差し引いてしまい、全体的には興味のある音質だとは言いがたいと感じています。

 

ボーカル域もまたわずかに明るいのですが、やはりハウジングからくる雑味なのかが声に載ってくるのでイマイチと云う感想です。

 

 

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【JOYROOM e100 まとめ】

低域側のエッジが緩く、量も少なく、また一部の音が積極的に出てこないところがあるのでこのあたりは問題が大きいと感じています。

また全体にうっすらと載る雑味は音質を汚しているので、こちらもまた看過できない問題であると思います。

 

一聴すると決定的にダメイヤホンであると言い切れるほどではありませんが、細部まで聞き込んでいくと細かな問題が多く、音質は全体的に汚れ気味です。

これはエッジの緩さからくると言うよりもハウジング側で音をボケさせてしまっている可能性が高い音です。

 

ドライバーも一部低域を出にくくさせてしまうようで、判定は×とさせて頂きます。バランスが似ているとはいえ、ボーカルの明瞭性という点で云えばDF10やダルシマーの方が明らかに上だと思います。

 

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【レビュー】 KZ ED8

 

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総合評価△

 こちらもマイナーなKZのED8となります。

ED1と同じくディスコン気味で手に入れづらくなっているようなので、コレクター傾向の方は早めに手に入れておくと良いかも知れません。

 

ED8mとED8sがあるようですが、スペックは結構違います。

購入時には間違えないようにした方が良いでしょう。今回レビューするのはmの方となります。

 

【KZ ED8スペック】

 ■モデルナンバー KZ ED8

■ドライバー 1DD
■感度115db
■インピーダンス16Ω
■周波数特性5khz-28000hz
■コード長1.2メートル

 

【KZ ED8音質】

基本的な音質はニュートラル気味です。

 

ED8の特徴は、かなり強めの低音域それも重低音とその少し上の帯域のみがブーストされているという事に尽きます。

この為、ソースによっては普通に聞けてしまうのですが、重低音や低音が多めのソースを流し込むとわずかに混濁を始め、中域が少し埋もれます。また帯域バランスは崩れ気味になります。

 

音の分離や明瞭感はそこそこと云ったところでED3やED9あたりと比較すると分離よりも一体感と少し厚みのあるボーカルの質感で押し切っていくタイプです。

ただし、ED9のような中域の攻撃性が少ないので聞きやすさという点ではなかなか良いレベルを持っているといえると思います。

 

ボーカルのサ行は少し強めに出てきます。ボーカルの明瞭感はED9の方が上ですが、ED8のボーカルはKZ比較ではわずかに前に出るエネルギーが有り、質感は悪くありません。

 

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【KZ ED8まとめ】

KZイヤホンの製品ピラミッドの序列で云えばED4やED7といったどうにもならない駄作からすると、それよりは上の位置にある事は確かです。

 

低音域の下の方の領域ののブーストがKZの中でもかなり強めなので、その点だけがかなり惜しいところとなります。

低音域はブーストされているとはいえ、階調表現などは意外にしっかりとしています。ただし、このバランスで低音もしっかりと聞きたいというのならDZAT DR20の方が上でしょう。しかもやはり低音が入り込むとソースだと少し混濁するのでこのドライバーの実力はこの程度だとはいえます。

 

こちらのED8は、低音があまり入らないソースでなら意外に力を発揮します。

 

KZシリーズの中では平均よりも上の実力があり、持っておいて損はありません。

聞き所はやはりボーカルの柔らかさと質感の良さによる聞きやすさという事になると思います。

低音域のブースト感がかなりあるので、その点では全体的に解像感は低くならざるを得ませんが、KZの中でもかなり質感の良い聞きやすいボーカルのひとつではあるので、ATRやATEあたりよりももう少しエッジを立てたボーカルの質感という事でコレクターアイテムとして勧めておきます。

 

ただし音全体の実力という事なら取り立てて購入する理由はなく、この帯域バランスで低音のブースト感なら階調表現力がかなり上であるDZAT DR20があれば必要ないとはいえます。

ちなみにこちらのED8はDR20よりもかなり低域を強めるので、相当に低域が盛り上がっているとみて間違いありません。

 

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こちらはED8sです。

 

 

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【レビュー】 senfer PT15 グラフェン・イヤホン [インナーイヤー]

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総合評価✖

 

senferのPT15となります。

今話題の新素材グラフェンを使用したインイヤータイプで格安という衝撃的なイヤホンです。

 

グラフェンとは、「炭素原子がハニカム状に互いに強固に共有結合した単原子シート」と云うことになり、原子一個分の厚さしかないにもかかわらず、非常に強靱でしなやかな特性を持っていて、引っ張り強度ならダイヤモンドよりも強靱だという素材です。

こういう素材は次から次に出てきますが、たいていの場合は「宣伝文句」に終わるという宿命を持っています。

 

こちらのグラフェンはかなり高価な素材のようで、こちらを使用したスピーカもマジコ社からM3として発売されていますが、M3はグラフェンをスコーカーとウーファーに使用しています。

ちなみのM3の価格は税別で950万なので、ピュアのハイエンドスピーカーの中でも更に上の領域に存在しているスピーカーです。

もうひとついっておけばこちらのM3はトゥイーターにベリリウムドライバーを使用しています。グラフェンという素材からいって「高域及び超高域向け」の素材だという認識があったのですがこちらのM3では中低域用にグラフェンを使用しているのが興味深いところです。

音の傾向というのは現時点ではまったく分かりませんが、PT15に限れば感度及びシート状の素材という事から類推すると「繊細な音だが低域が出ない」と予想していました。

 

イヤホン用としては最近発売されたMaGaosi K3がグラフェン仕様となっています。

発売時価格が確か19800円だったのですがセールで安くなっているところを見るとさすがに発売時の2万近い価格では価格が高いと云う事で売れ行きに問題があった可能性が想定されます。                              

 

ちなみにPT15の方はAliexpressではほぼ絶賛に近い評価でかなり売れているようです。

 

 

 こちらはMaGaosi K3 グラフェン仕様の3WAYイヤホンです。

 

【senfer PT15スペック】

■モデルナンバー senfer PT15

■ドライバー 1DD/グラフェン
■感度120db
■インピーダンス32Ω
■周波数特性20khz-25000hz
■コード長1.2メートル
 
MMCX対応となっています。
ケーブルをお持ちなら本体のみで購入できます。
 

【senfer PT15音質】

非常に明るく明晰だが雑味のある音がします。

最大の欠点は、高域に感じるエッジの鋭さと重低音がほとんど出てこないと云うことになります。

低音も少なめで、かなり出にくいイメージとなり、帯域バランスは全体的に腰高な中高音寄りの音となるのが特徴です。

 

中域はかなり特殊で雑味のある独特な音質となっていますが、サ行の引きずりはなく柔らかで明瞭感は高くなっています。

強いていえば、評価できるのはそこだけです。

 

高域側はBA単体よりも上に広がっていますが、よく出来たDDドライバよりも早く高域側が詰まります。

この音から判断するとおそらくこのPT15は高域側の音がかなりエッジ立ち気味の独特な音質ではないかと思われるところがあり、この高域のきつさは一種独特なものがあります。

なお、リバーブはかなり付け足してくるようです。

 

このPT15は、全体的に音にパワーがなく、音楽が鳴っているとはいいがたいと思います。

 

装着に音がかなり左右されますが、どう装着しても高域側のエッジの問題と重低音は出てこないので、これはこういう音だと判断せざるを得ません。 

全体を覆う妙な雑味は普通に考えるとドライバ側の問題ではなく、ハウジングの設計ミスの可能性が高いのですが、KC06Aと同じく新素材ドライバーを使ってしまうとどちらの問題なのかが判別しにくくなると言うことでこの点は不明とさせて頂きます。 

 

【senfer PT15まとめ】

ハッキリ申し上げてこの価格で本当にグラフェンを使用しているのかどうか?という疑いの目は当然向けておかなければならないわけですが、それは事実が分からないのでおいておくとして、音の評価はとても低いです。

 

新素材というのはかなり真面目にコストをかけないとたいてい碌でもない音がするものですが、こちらのPT15にもその傾向があります。

かなり明瞭感のある特殊な音で、強いていうのなら独特だが明るく前に出るボーカル専用という事になるでしょうが、エッジが立ち気味なので長時間の試聴は辛いものがあります。

帯域バランスもかなり中高音寄りとなっていますので、その点でも注意が必要です。

重低音が出なくても良い、低音にパワーがなくても良いが、明瞭感重視でユニークなボーカルが聞きたい方向けだと思います。

 

こちらのPT15は乱暴な言い方をするとKC06Aの劣化版のような帯域バランスと音の明晰感だと感じています。

要するにKC06Aの音のエッジを少し鈍らせて雑味を加えた感じとなっています。

もしかすると「膜系」の音はこういう方向性を持っているのかも知れませんが、全体の特性的に感心するような音ではないことだけは確かです。

 

以上のことは「音から判断」している事なのでこの価格で本当にグラフェン?というのは未だによく分かりませんが、ちょっとDDやBAとは傾向の違う音が出てきていることだけは間違いありません。

ヘッドホンで云うと平面駆動タイプの音の感覚に近いかも知れませんが、それを高いレベルでイヤホンを使って実現するのはちょっと難しいのかも知れません。 

 

AliExpress.com Product - New SENFER PT15 Earburd Graphite bush Dynamic Driver In Ear Earphone HIFI Earplhone With MMCX Interface

  

  同じくsenferのイヤホン各種となります。

  

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【コラム】 中華イヤホン評価とテスト方法、リファレンスについて。

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サイトを立ち上げてからほぼ1ヶ月が経過したわけですが、紹介する中華イヤホンのほとんどが「激安」価格でもあり、結構お手軽お気軽に変える価格帯のものを中心に据えてきましたが、これはひとえに僕のポリシーによるものです。

 

中華で高額なイヤホンを購入するのなら、何も中華である必要はほとんど無いような気がするわけで、単なる中華メーカーの「養分」と化してしまう傾向が出てくると僕は考えています。

イヤホン如きに数万円投資してもそれに見合うリターンというのがどうしても想像できず、特に格安品に限って紹介してきたわけです。

 

このあたりで一度振り返って「評価のあり方」をまとめておこうと考えましたので、何かの参考にしてください。

 

【テスト方法について】

途中から「ボーカルテスト」をより厳密に行うためのテスト曲を増やしたので、今のところ「合計2曲」がテストソースとなっています。

これは厳密に選定したので、基本的にはこの2曲だけで音質や帯域バランスを判定しています。

主にチェックしているのは以下の項目となります。

  • ボーカルの質
  • 各帯域のエッジ
  • サ行の引きずり
  • 低音の出方
  • 全体の音質
  • 帯域バランス

 

今後のテストですが、暫定的に一部のイヤホンの高域の周波数特性が実質的にどこまで出ているのか?という点をチェックするかどうか迷っています。

というのもダイナミックドライバ1発の方が高域が詰まらないのですが、1BAドライバはその性質上、どうしても ダイナミックドライバと比較すると上が頭打ちになるのが早いからです。これは聴覚上のテストでも確認しています。

 

音楽を聴くと言うことにおいて、高域が詰まっても特に問題なく聞けてしまうので、ハッキリ申し上げて本質的に重要なことでは無いと感じています。

元々高域はダラダラと下がっていくものなので、この頭打ちが少しくらい早くても耳で聞いて判別できるかはまた別なことだとも思います。

スピーカーなどでは「高域」はほぼ全部素材と駆動方式で音色は決まってしまいますが、イヤホンはどれを聞いてもそこまでシビアに音色の違いは描き分けないので、高域側はもう少しテストしてからチェックソースを導入するかどうか考えてみます。

 

【評価について】

基本的に✖評価は「ゴミに近い」と思っていただいて構いません。

 

△評価は「普通」です。これはいろいろな意味で一芸に秀でているイヤホンが多いと考えてください。ですので、購入するのなら△以上を目安にしてください。

 

〇評価のイヤホンに関しては特に一芸に秀でていたり、全体的に優れていたりと、買う価値を感じたものに付けています。

 

残念ながら、評価は随時変更しています。

といっても大幅に変更することはありませんが、いろいろなイヤホンをテストしているうちにバランスや音質などを再評価することはよくあります。

これはその日のコンディションで音が変わって聞こえたり、更に聞き込みを続けて居るうちに判断を変える場合があるからです。

音響機器の場合はこういったことがよくあるのは避けることが出来ません。

 

【リファレンス機器について】

いまのところHLSX808をリファレンスとして使用しています。

代用品としてKZ ATRもリファレンスとして使用することができます。

今のところ、この2つのうちのどちらかを持っていればモニター的な音の判定基準に使っても問題はありません。

 

DAPはDP-X1を使用していますが、デジタルなので音はあまり良いものではないです。

特に音の荒れ方が酷いのですが、昨今のデジタルDAPの音を代表するものとしてリファレンスとしています。

これはX1の問題と云うよりも他のデジタルDAPでも同じように音はダメ、なのですが今多くの方がプレイヤーとして使っているのはデジタルでしょうから、致し方なく推奨しているものです。

少なくともデジタルにありがちなノイズと低音の問題は見かけ上一応クリアしているので、今のところの判定機器としてX1を導入していると考えてください。

少なくともこれはイヤホン専用です。それでも少し厳しいくらいですが、それ以上の判定には音が悪すぎて使えません。

 

ちなみに良い音を追求するつもりならX1を含めたデジタルDAPではどうしてもエッジがキツくなるので高いレベルの音には「絶対に」たどり着きません。

もっとハッキリ言えばエッジどころか音自体が荒れるので・・・

なので例えば10万のイヤホンを購入しても送り出しがデジタルDAPではその音の限界はどうしても低くならざるを得ません。

良い音を目指すというのなら、DAC以降にアナログ系の機器を間に噛ませてそれで何とかいけるかどうかと云うのが本当のところです。 

 

 別にデジタルを全面的に否定しているわけではありませんが、デジタルの場合、そうとうに設計をうまくやらないと「デジタルの問題」を解決するのは難しいと感じています。ノイズとD級スイッチング電源による低音の問題、また音の荒れ、このあたりを解決するにはメーカー側の見識とコストのかけ方が問われていると思います。

 

もうひとつ言っておきますが、いまのDACはもうどれを選んでもほとんど音は変わりません。少なくともイヤホンやヘッドホン程度では判定はかなり難しいです。

なので、DACに投資してもそれに見合うリターンはありません。いまどきのDACで基音が変わるなどと思っているのならもう一度よく音を聞いた方が良いです。

DACでは倍音のコントロールと微妙なサウンドキャラクターのコントロールを行いますが、最もわかりやすくいうとこれはライブ盤などでコンサートホールでの座席位置の微調整などを主にスピーカーで行うものです。

 

最後に行っておきますが基音が変化してしまうようなDACは欠陥品です。

安物にはたまにあるようなのでその点だけは要注意です。

要するに低音が増えたり減ったりするようなものがあればそれはもうDACではなく、単なるイコライザです。DACの仕事はそんなことではありません。

 

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