【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

中華低価格イヤホンとヘッドホン&デジタルプレイヤーDAP系のレビューのまとめとオススメです。購入した物や使ったモノが中心となります。誠実なレビューを心がけたいと思います。 。。基本的にライトな感じで一分で理解できるサイトを目指しています。このブログは「ぶろぐなんかめんどくせえよ」のスピンアウト・ブログです。なお、無断転載不許可です。

【レビュー】AIKAQI A06 

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総合評価✖

AIKAQIのA06となります。C036の出来が悪くなかったのですが、意欲的に不思議なイヤホンを扱うメーカーでも有り、期待はそこそこというところです。

イヤーハウジングはアルミとプラスチックのハイブリッドで、とても軽く装着感は小型のハウジングという事もありなかなか良いです。

本体のクオリティーは価格なりのものであり、決して高いとはいえません。

 

【AIKAQI A06スペック】

■ドライバー 1DD/12㎜

■インピーダンス 16Ω

■感度 115db

■周波数帯: 20-20000hz

■コード長1.2メートル

■プラグ:3.5mmミニプラグ

 

AIKAQI A06音質】

音はかなり厳しい出来で、購入する理由はまったくありません。

全体的にスーパーウォームな音質が基調となりますが、低音から高音まで音の輪郭は完全にボケてしまい、数年前のどうにもならない中華イヤホンの音を聞いているようです。

低音は強めにでますが輪郭も階調表現も最低レベルに近く、元々ウォームな傾向があるので解像度も相当に低く聞こえます。

ただし、ここまで音の輪郭が緩く曖昧なのでボーカルも高音域もエッジに痛みはありませんがいくら何でもこの音では一聴の価値すらありません。

どうもソースを入れると音も濁りやすく、透明感もなければ音も不明瞭なのでなんとも評価しづらいイヤホンです。

 

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AIKAQI A06まとめ】

これはダメでしょう。

 

価格も安いのですが、その安値を出す価値すらありません。

とにかく全体的に音がボケてしまうので、何を聞いても楽しいと云う事はなく、むしろ苦痛となります。

 

低音から高音に至るまでとにかく音に粒立ちも迫力も無く、聞くだけ時間の無駄なイヤホンのひとつです。

 

 

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AIKAQI カナル型 イヤホン 高音質 有線イヤホン ハンズフリー通話 リモコン・マイク付き ステレオヘッドホン iPhone android多機種対応音楽再生 A06 シルバー

 

 

【レビュー】 B10 SoundPEATS /サウンドピーツ B10 予想外の名機

 

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総合評価〇

セレクトショップ・サウンドピーツが放つ格安イヤホンです。

貧相なパッケージとプラスチック製の安っぽい外観にまず驚きます。

 

といっても「価格なり」ではあるのですが、まったく期待できそうもないデザインで、音は聞かなくても「安物」感が伝わってくるほどです。

 

サウンドピーツは「セレクトショップ」ではありますが、時々大ハズレを出します。

ですが、基本的な「選択眼」は決して悪くありません。

 

【B10 SoundPEATSスペック】

 ■モデルナンバー サウンドピーツ B10

■ドライバー 1DD/10mm
■感度98db
■インピーダンス16Ω
■周波数特性20khz-20000hz
■コード長1.2メートル
 

【B10 SoundPEATS音質】

全体的にかなりのクリアな音質なのですが、ちょっと独特な音質となっています。

 

低音域がかなり強いのですが、そのクリアさと階調表現力はずば抜けています。

特に低音がこれまで聞いたことのないほどに「タイト」感があり、善し悪しと好みはありますが、スピーカーに例えると、まるで重いウーファーをドライブするデジタルアンプを聞いているような独特な質感が低域に載ります。

 

そのタイト気味の低音が量は多めながらもしっかりと弾むように出てきます。

 

とてもクールな音質を持ったイヤホンで、これだけでも比較的に珍しいと思います。

ボーカルのサ行は若干引きずり感があり、中高音域は少しエッジが立ち気味となります。

クール系のクリア感のある音質にもかかわらず音に明るさと躍動感があり、相当におもしろいイヤホンだと判断します。

 

音の分離感も標準以上で、価格が信じられないほどの明瞭さがあります。

その代わり、ボーカルなどの「味わい深さ」という点ではすこしモニターチックだといえます。

 

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【B10 SoundPEATSまとめ】

音が衝撃的なほどに素晴らしいです。

少なくともこの低音域とクリアな音質はこの価格帯では一線を画するほどのイヤホンだと云ってしまっていいでしょう。

 

余計な新素材のドライバーを使っているわけではないので、オーソドックスなダイナミック一発フルレンジの音の驚くべきイヤホンです。

 

この価格で、この品質、少し低音域が強めですが、かつてないタイトな低音で、このクラスでは太刀打ちできるものはほぼないでしょう。

音質も良く、クール系の音色でタイトな低音を求めている方には「掘り出し物」といってしまってもいいかもしれません。

 

これは1本購入してぜひ音を聞いてみるべきです。

ちょっと多めの低音と中高音域のエッジの尖りが残念ですが、このイヤホンは価格を大きく超えた一聴の価値があるイヤホンです。

 

こういったことがあるので中華イヤホンはおもしろいのですが、滅多に出会えない希有な有線イヤホンである事は間違いありません。

ジルコンの低音如きで感激している人はぜひこちらのモデルを試してみるべきでしょう。

 

参りました。

 

【レビュー】 GGMM C700

 

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総合評価△

GGMMのフルメタルイヤホンです。

装着感はとても良く、ビルドクオリティも悪くありません。

 

こちらはマニュアルには2DD×2と表記がありますが、分解図を見る限りでは1DDではないかと思います。

どちらにしろ1DDでも 2DDでも音がすべてですので、あくまで参考程度にしてください。

【GGMM C700スペック】

■モデルナンバー GGMM C700
■ドライバー 1DD/9.2mm
■感度93db
■インピーダンス16Ω
■周波数特性20khz-20000hz
■コード長1.2メートル
 

【GGMM C700音質】

ボーカルのニュアンスや表現力は平均以上です。

この帯域に限ればちょっと地味目のモニターチックな鳴り方をしますが、正統派の鳴り方で好感が持てます。

 

ですが、問題なのは低音で、こちらがかなり強めになってしまっているのと、輪郭がとても緩く、かなりボケ感があり、階調表現がでてきません。

 

中高音域の出来が予想以上に良いためにかなり惜しいことになっているのですが、こちらの低音のレベルの低さはちょっと許容範囲を超えています。

 

ボーカルから上の帯域のエッジの良さを低域の緩さでスポイルしてしまっているのがなんとも悔しいところですが、DZAT DR20あたりと比較しても低音がかなり強いので、低域をもう少し絞り込めなかったものかと考えさせられるイヤホンでした。

 

全体的に中高音域のエッジは平均以上となっていてかなり良いので、低音がでないソースを聞くのなら一定レベル以上の品質の音を聞くことが出来ます。

音質そのものはニュートラル傾向となっています。

 

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【GGMM C700まとめ】

 フルメタルで装着感は良く、中高音域の出来の良さに対して、低音が強すぎるのとまたエッジが緩すぎるイヤホンです。

 

ボーカル域だけとればかなり想定の上を行く音質を確保しているのですが、その下の帯域がこの出来ではちょっと購入をオススメできません。

 

昔よくあったどうにもならない低音強めの中華製イヤホンを少し良くした程度のレベルの低域なので、もうすこし音質設計に気を遣っていたらもっと評価が高くなったと思うととても残念なイヤホンです。

  

【コラム】世に溢れる欠陥品の音 イヤホンとヘッドホンの音が痛い問題について

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電子音というのは「基準」がありません。
 
最近増えているPCなどの音源を使って作られた音は基準というモノがなく、もっと言えば「どういう風に鳴らそうが自由」という事はいえます。
 
ですが、生の楽器には「基準」が存在します。
ピアノやヴァイオリンは間違いなくそれが演奏されたときの音が基準となります。
 
例えばベーゼンドルファーの音というものがありますが、これがもしスタインウェイのように聞こえたら、その再生装置は明らかにおかしいわけです。
 
このように電子音とは違い、生楽器の音には確実に基準というモノが存在していますが、この生楽器を使用して録音された音源を再生すると「本来鳴らなければならない音」というものが存在するわけです。
 
この生楽器で演奏され録音した音をオーディオで再生したときに「音が痛い」という現象がよく起こります。
 
直裁に言えば、これは本来鳴らなければならない音ではありません。
 
特にイヤホンとヘッドホンではスピーカーと比較するとその現象が発現する率が高いような気がしています。
 
要するに「音が痛い」イヤホンとヘッドホンの数は意外に多いわけです。
 
では、この音が痛い、と云うことの正体は何なのかというと・・・・
 
単なる「欠陥品」です。
 
実際のところ、これが分かっていない方が多すぎるというのが問題です。
 
キチンと設計されたドライバーとハウジングを使用した音響機器は痛い音を一切出しません。
 
この事が分かっていないと、音が部分的でも全体的でも痛い機器に高い評価を与えてしまうという事になります。
 
ではなぜ音が痛いのかというと、ハウジングの設計ミスによる細かな音の反響による「ピークやディップの発生」がこれらの「音の痛さ」を生み出してしまいます。
 
本来ならあってはならない「痛い音」はこうして生まれてきます。
 
もう一度言いますが、痛い音の正体はハウジングの設計ミスに起因する可能性の高いモノです。
同じドライバーを使っても、優秀なメーカーが作った機器は痛い音を出しません。
 
いくら優秀で定評のあるドライバーを使用しても、ハウジングを設計する感性と技術がないと、世の中に溢れる「音の痛いイヤホンとヘッドホン」を新たに増やすだけという事になり、欠陥品を喜んで買う人が増えるだけです。
 
昔、世界的に有名なスピーカー用のドライバーを適当な設計のキャビネットに入れると「別物のように音が痛くなる」ことがよくありました。
 
ハッキリ言っておきましょう。
 
ドライバーの使いこなしは「ハウジング」の設計で決まります。
これはそう簡単なことではありません。
 
この最も重要なハウジングの設計をミスると「音が痛く」なります。
 
この事は決して忘れてはいけません。
そもそも楽器の音が痛く感じる、と云うことは普通に考えればあり得ないのは簡単に分かるはずです。
 

 

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オーディオ、だましのテクニック 【メーカー編】

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昔、良く店頭で「オーディオコンポ」を聞き比べると、詐欺のような音のする製品がよく見受けられました。
今でもこういった「詐欺すれすれの音のする製品」というのはよくあるので、書いておきます。
 
これはどういうことかというと、同種の同価格帯のオーディオ製品では「音の区別」が付けづらいので、差別化のために「ワザと異様な音作り」をするというものです。
 
音質のキャラクターを部分的に突出させるような音作りをして、ユーザーを驚かせて買わせるという手法となります。
この手口は昔からある古典的な手法のひとつで、ハイエンドの製品でも見受けられます。
 
やたらとハイスピードな音にしたり、やたらと明瞭な音作りをしたり、部分的にキャラを立てる事で「今まで聞いたことのない音」を演出して「ビックリさせて買わせる」ということです。
 
ほとんどの場合で、この手の音作りのなされた製品でまともな音のする事は残念ながらありません。
特性が大きく狂い、特に長時間や長期間の視聴に耐えられない「短期売り切り」の製品となります。
 
ですので、キチンとした「リファレンス」となる製品をお持ちの方は、何か新しいスピーカーなりヘッドホンなりイヤホンの音を聞くときには、試聴時に「あまりにも音が違う」という場合はまず警戒した方が良いのです。
 
基本的にメーカーが、熟成されていない新素材のドライバー等を使用する場合、もしくは「他の機器とあまりにも違う音」がする場合、詐欺とまでは言いませんが限りなくそれに近いケースが多いと思います。
 
僕の今までの拙い経験から言わせていただければ、スピーガだろうがヘッドホンだろうが良い音がするものは一聴して極めてオーソドックスな極ありきたりな音がします。
ところが倍音がとても美しかったり、低音の階調や出方、帯域バランスが突き抜けて優れていたりと、聞けば聞くほど音に深みを感じたりするものです。
 
ところがこういった「深みのある音」の評価はちょっと難しいところが有り、特に店頭などでのざわついた環境や短時間の視聴では判断するのが極めて困難です。
 
メーカーはこういったことをよく知っているので、そういった限られた環境で自社の製品を際立たせるために「ワザとそういった異様な音作り」の製品を世に出してきます。
こういった際だった音がする製品は、一聴すると明らかに他の製品とは違う音がするので、何も分からない方は「音が違う」と驚いてその製品を買ってしまうというわけです。
 
ところが、こういった異様な音の製品は自宅で愛用していくと不満ばかりが溜まり、そのうち音を聞くことを辞めてしまいます。
 
長くオーディオを嗜んでいると、こういったメーカーの馬鹿げた、売りたいためだけの差別化を優先して作った製品という事がすぐに分かるようになりますので、騙されるようなことは少なくなります。
 
と云うわけで、あなたが音を聞いたときに従来のものと「あまりにも音が違う」という場合は、特に注意して音を判別していかないと、メーカーの思惑通りにあなたは騙されることになる場合が多いといえます。
 

 

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 具体例を挙げればKC06Aの音作りなどはまさにこれです。

 

【レビュー】 KZ ZS3

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総合評価△

読者の方よりレビュー依頼がありましたので、KZ最後の大物であるZS3を購入致しました。

 

なるべく思い込み無しでレビューしたいので、レファレンスと比較しながらそのまま聞き込みましたのでレビューを書いておきます。

 一応、念のために書いておきますが、こちらのZS3はKZの中ではかなり世間的な評価は高いものです。

 

僕もかなり期待していたのですが、良いところ以上に悪い部分が目立つ一面を感じたので△評価としておきます。 

【KZ ZS3スペック】

■モデルナンバー KZ ZS3
■ドライバー 1DD/8㎜
■感度106db
■インピーダンス18Ω
■周波数特性20khz-20000hz
■コード長1.2メートル
 
イヤホンの形状からだと思われますが、装着感はかなり良いです。
シュア掛け専用ですが、デザイン性と装着はなかなかのものだと思います。

【KZ ZS3音質】

ドライバーはニュートラル傾向ですが、音にちょっと独特な質感の軽さがあります。

特筆すべきは「音の分離と明瞭感」がかなり高いレベルを実現していることだと思います。

この1音1音の分離はかなりハイレベルなことは事実でしょう。

 

ただし、決定的なのが、低音部分がグダグタのユルユルで階調表現がまったく出てきません。

こちらのZS3の低音表現能力は相当にレベルが低いとみて間違いないと思います。

 KZの中では少し量は少なめとなっていますので帯域バランスという点では評価は高いのですが、この低域の再現性の低さはちょっと許容範囲を超えていると思います。

 

ボーカルに関してのサ行の引きずりは少ないのですが、深みが足りません。

おそらく高域側にも問題があり、エッジがかなり尖ってしまっています。

 

この為、長時間に渡る視聴は厳しい部分が有り、ZS3の音の攻撃性はかなり高いです。

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【KZ ZS3まとめ】

音の分離とか明瞭性はKZの中でもトップクラスどころか他の格安系イヤホンの中でも明確に上位クラスのレベルを実現しています。

ダイナミック一発のドライバとしてはほぼ能力の限界ではないかと思います。

 

この点においてはかなり評価は高く、とてもおもしろいイヤホンだとはいえると思いますが、音がクッキリハッキリとしていますので、この点で騙されるというか、驚かれてしまう方も多いのではないかと推察しています。

 

ですが、その他の部分のレベルがかなり低く、特に低音の輪郭のボケと高域側のエッジの立ち方はかなり問題があると言ってしまっても良いでしょう。

 

この為、こちらのZS3は「低音などどうでも良く、音が多少痛くても問題ないが、明瞭性の高い音を聞きたい」という方に向いています。

そういう意味での音質のクリアさは一定レベル以上はありますので、深みはありませんが、独特なイヤホンである事は確かだと思います。

 

残念ながら個人的な評価は低くせざるを得ませんが、このレベルの音では致し方ないかもしれません。 

 

【コラム】 イコライザーを使ったフラットバランス調整について

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フラットバランスの音が理想だとは云われていますが、実際にフラットバランスの音を聞くと「どうにもつまらない音」がします。

退屈な音と言い換えても良いかも知れません。

 

これはピュアの中でもマルチチャンネルに挑戦している人たちからよく聞く言葉です。

彼らは最低でも数年、へたをすると数十年という時間をかけてシステムを調整していきます。

僕はチャンネルディバイダーで帯域分割して、好きなドライバーを持ち込んで組み合わせるマルチチャンネルはあまりにも敷居が高いので挑戦しませんでしたが、10年ほど前からルームイコライザーをメインシステムに導入してイコライザー調整にはずっと関わっています。

 

元々イコライザーを入れると音が劣化するのであまり好きではなかったのですが、スピーカーの場合、低域側は定在波の影響で一部の音が消えてしまうので、これをなんとかすることが目的でした。

 

僕は現在のところ、無響音室でフラット気味のスピーカを導入していますが、それでも部屋で聞く場合はフラットにはなりません。

ですが、実際のところどれほどのピークとディップが発生するのか、理論上のデータからの乖離も知りたいところでした。

 

僕の導入したルームイコライザーは専用のマイクで測定し、それを元に自在に音を変えることが可能です。

 

実際に運用して定在波を確認すると、理論値とまったく同じ帯域に相当程度の落ち込みが確認できました。

ところがこの定在波による落ち込みを何とかしようとレベルを上げると音が破綻してしまうのです。

何のことはない、イコライザーで調整できる範囲を超えてしまっていたのでした。

なので音が破綻しないギリギリのところまで上げていますが、それでもだいぶ満足のいく帯域バランスにはなったとは感じています。

 

このルームイコライザーを使用すると簡単に「試聴位置フラットバランス」を実現することが出来ます。

このフラットバランスの音を何度も何度も聞き込みましたが、結局得られた結論はピュアの先人達が出した結論と同じもので、「フラットは退屈」という理解に至りました。

フラットバランスにすると「音が死んでしまう」ということになり、音の粒立ちのようなものが出てこないのです。

 

僕は基本的にイコライザーを本気で調整するとかなり面倒なことになるのであまり好きではないのですが、イコライザーを使ってレベルの高い音を目指そうとする場合は、最終的に緩やかな波を描くように調整すると良い結果が得られます。

 

その時に、波の頂点は2つから3つ作るようにします。

 

2つがいいのか3つがいいのかは使用しているスピーカなりイヤホンなりに準じますので正解はありません。

これは長い年月の間に、ピュアの先達が苦労を重ねて得た結論のひとつです。

どうしてこのバランスの音が心地よいのかは分かりませんが、確かにこういったバランスの音はフラットバランスでは得られない素晴らしい音楽を奏でます。

 

興味のある方は試して見ると良いでしょう。

ただし、本気で取り組むと大変な年月が掛かります。

 

またこの調整を持ち込むには、ある程度の特性の良いスピーカなりヘッドホンなりがどうしても必要で、あまりにも特性が狂った機器はたどり着くことがそもそも困難です。

なので素性の良い一定水準以上のレベルにある機器がどうしても必要になります。

 

 

【コラム】 中華イヤホンの価格の不思議

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アマゾンで新作の中華イヤホンに関してはよく価格チェックをしていますが、不思議なことがよくあるのでそれについて書いておきます。

 

ズバリ言うと、販社にもよるのですが、価格がいい加減な値付けのものが多いと言うことです。

最近でも2つほど見かけましたが、aliexの2倍近い価格からスタートする高額中華イヤホンが多いように思います。

 

当然ですが、日本在庫品とはいえそれでは数がはけないので、すぐに一万円近く値引きしたりすることになります。

極端な話で言えば、初期売り出し価格の半額になる中華イヤホンも多数に及びます。

 

見ていると1ヶ月も経たないうちにaliの平均価格まで下げるケースが多いので、アマゾンで発売したての中華イヤホンに関しては余程のことがなければ、「待ちが正解」ということになります。

 

市場原理なので、いくらボッタクリ価格を付けても売れれば値下げなどしません。

 

値を下げるのは無理があるからに他ならず、高額品の偽レビュー問題と同じく、十分に時間を置いて様子を見るのが正しい購入方法だと思います。

 

またアマゾンではどうも売れない在庫を抱えていると色々と不備があるようで、早期に在庫処分を業者側がアマゾンから迫られるというのもあるようです。

 

このためアマゾンでは在庫を持つよりもさっさと大幅値引きで売り切りやセールにして在庫リスクを減らしたりするケースも多くなります。

 

こういった諸々のことを考慮すると、価格の流れなども随時チェックしておくと、そのイヤホンの本当の価値などがわかりやすくなります。

ちなみにSONYやゼンハイザーなどの有名な大手ブランドではこういった素早い価格の引き下げはほとんどありえないので、わずかな期間で価格を大幅に引き下げる事がよくあるのは、そもそもの値付けがいい加減ということであり、それだけの価値しかないというのが本当のところだと感じています。

 

それにプラスして中華イヤホンはディスコンも早いので、飛びつかずによくよく見極めるという作業が欠かせません。

 

もう一度いっておきます。

中華イヤホンに関しては、できれば価格の流れをよく見て判断するべきです。

大幅値下げに早期に走るイヤホンは色々と問題が多く、またその音にも疑問を感じるケースが多いように思います。

特に数万単位の高額な中華イヤホンは短期間で大幅に値を下げる事がよくありますが、最初に付けられていた価格がそもそも原価とかけ離れた値付けだったのではないかと思う事しきりです。

 

サンプルレビュワーを動員しても値下げ攻勢を避けられないのですから、その音の本質は推して知るべきというところでしょうか?

 

逆に言えば、音が良かったり、真っ当なイヤホンは緩やかに価格を下げるか、ほとんど変わらないかのどちらかになります。

あとは多くの販社が時間をかけて共通で取り扱いを始めたりするイヤホンも優良なものが多いと感じます。

 

なのであちこちの販社で扱いだしたイヤホンなどはそれだけで注目に値すると判断してもいいかもしれません。

 

 

【コラム】 agptekとSHUSONSというAmazonでの中華DAP販売メーカーについて

 

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agptekとSHUSONSというAmazonでの中華系格安DAPでは二大販社とも云うべきブローカーについてちょっと話しておきます。

 

こちらは初心者向けの知識なので、ある程度の知識持った方は読む必要はありません。

 

【SHUSONSについて】

ハッキリ申し上げて製品のハズレ率が高いです。

Aliexpressなどでの取り扱い品をセレクトして日本市場に卸していますが、いままで数台使った結果として、問題のある製品が多いと感じています。

バッテリーがやたらと早く消耗して公称値通り使えないとか、Bluetooth搭載品は接続がブツブツ途切れるなど、音質のみに関わらずいろいろな問題が出てくるケースが多く、QC管理と製品のセレクトに疑問を感じる場合があります。

 

それでも音質的には良かった製品もあったりするので、なんともセレクトが難しいメーカーです。

マイナーながらも珍しい製品を良心的な価格で出していたりしますので、「博打」好きなら一度は挑戦したいメーカーです。

 

【AGPTEKについて】

こちらは本当に玉石混合で、購入するまで分かりません。

なので「宝探し的感覚」は味わえます。

M20のような当たりをセレクトするかと思えば、特性の狂ったよく分からないDAPも多いので、とてもおもしろいメーカーです。

こちらのAGPTEKについては、博打の打ちがいがあるとはいえます。

 

ただし、型番の付け方がよく分からないのでM20とM28でいえばモデルナンバーの多いM28の方が音が良いという事にはならず、どうも買い付け順や価格で単にモデルナンバーを付けている節があります。

 

こちらのAGPTEKのBluetoothも搭載チップの性なのかよく分からないのですが、Bluetooth搭載品は「運が良ければ使える」程度のレベルなので、Bluetooth目的での購入はかなり危険を伴います。

 

【中華DAPメーカーのまとめ】

少なくともこの二社に関しては価格的な「ぼったくり」はありません。

むしろかなり良心的な価格で保証付きという事を考えると積極的に購入しても良いでしょう。

この二社は保証を考えると中国から直接買うよりも遙かに良いので、そういう意味では「絶賛で推薦」しておきます。

 

どちらのメーカーも日本市場でかなり頑張っていると評価できますので、欲しいものがあれば積極的に手に入れてみるとおもしろいです。

元々が中華品は博打の要素が強いので、勝負に負けたら潔く諦めましょう。

 

ただし、数年前と比較すると明らかに製品レベルが上がっていますので、昔ほど「面白み」という点ではなくなっていることも確かです。

過去には驚くほど特性の狂った音がする低価格中華DAPがありましたが、ずいぶんと減っているようです。

そのことは間違いありません。

 

後数年も経過すると「もっとまとも」になる可能性もあるので、そうなると「ばくち打ち」には楽しさが減ってしまうかも知れませんので、今のうちに楽しんでおくことも必要かとは思っています。

 

 

lunaluna302.blog.fc2.com

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【コラム】 DAPの低音の量感についての見解

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ここ最近DAPの低音の量感について幾つか比較したので見解を書いておきます。

 

以前から比較すると5000円以下の中華格安DAPについては「改善」が進んでいるようですが。まだ一部のDAPについては根本的にバランスが間違っているのでその点には注意を要します。

この手のDAPを「基準」とはなりませんので、あまり長い間、この手の質の低いDAPを聞いていると耳の基準がおかしくなります。

そういった状態の方の評価を見ると「低音の音量レベル」が低いものを高く評価する傾向がでてきてしまうのですが、これは極端な例であって、理解していればそう簡単にはこういった状態にはなりません。

 

僕も昔から低価格中華DAPは幾つも耳にしていますが、総合的に比較した場合にどの程度のDAPがどのレベルの「低音の量感」という事をキチンとチェックしていなかったので、ここでいったんまとめておきます。

 

まだ実数としては少ないのと、処分してしまったものも多数あるので過去の酷い製品については比較できませんが、大手ブランドや中華でもまともな設計のDAPは比較的に低音の量感としては「問題が少ない」という事は最初に述べておきます。

 

以下箇条書きですが簡単にまとめておきます。

  • •■iPhone6S 適正
  • ■iPhone7 適正
  • DP-X1 適正
  • ■AGPTEK M20 適正
  • ■AGPTEK A02 少ない
  • ■AGPTEK IMP 要調査
  • •■shusons A1 少ない
  • ■トランセンド MP350 適正

 

AGPTEK IMPについてはもう少し詳細に調査しないとならないのですが、レベルがわずかに低いか低音の質が低いか判定に少し迷っているので保留としておきますが、どらにしろ全体的にいえるのは、中華低価格DAPにこういった疑問符のつく製品がまだ混じっているという事はハッキリと言えます。

 

特にメーカーで見るとOEMを活用しているような中華販売店の製品にしか見受けられないので、やはり個々のOEM元の中華メーカーの電源部及び設計の問題だと判断せざるを得ません。

 

もちろん今現状では「低音の質」については完全に判定外なのであくまで「低音の量感」がキチンとでているかどうかと云う事になります。

これはDAP側がニュートラルなバランスを実現していないという事にもなるので、少なくとも「リファレンス」としては使用してはいけません。

 

またイヤホンを合わせる場合にも低音量の判断が出来なくなるので、かなり大問題となります。

ピュアの機器などでは大型スピーカーやパワーアンプの駆動力不足等の問題が重なるので、なんとも言えないところがあるのですが、さすがに5000円以下の中華DAPではまだ難しいようで、こういったあってはならない現象が起こりうると云うことを憶えておくと良いと思います。

 

普通に考えて「まともなメーカー」が作ったものならイヤホンではこの手の問題は普通は起こりません。

少なくとも数㎜の振動板を持つイヤホン程度の駆動と云う意味では、数十センチのウーファーを持つスピーカーの駆動とは違い、余程のことがなければ「低音量」が少ないなどと云う事は考えにくいのです。

このブログでも言っていますが、低音の質に問題が生じるのはスピーカーもイヤホンも全て一緒ですが、量に関してはイヤホンでは生じにくいという事です。

 

なので普通のDAPをお持ちの方は低音の質にこだわれば良いのですが、格安品である程度こだわるという事であれば、それが無名中華メーカーの製品であれば必ずその低音量が適正かどうかは他の手持ちのDAPと比較して確認する必要があります。

 

追記

DAPを判定するときにはBAドライバ品は使わない方が良いようです。

これは「イヤホン測定置き場」の管理人さんによると「インピーダンス」で中高音域が結構変わってしまうためです。

ただし、低音判定では「誤差レベル」のようですので、低音のみなら特に問題ないと思います。

 このあたりはぜひ「イヤホン測定置き場」さんのサイトで確認してみてください。

このサイトはかなり信用度が高い優良サイトです。

 

monoadc.blog64.fc2.com

 

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