クソイヤホン オブザイヤー2017 恐怖の三連コンボ
おめでとうございます。
2017年度の「クソイヤホン オブザイヤー」はKZ社のZS6が受賞致しまた。
実はこれ、音だけで言えば個人的に△評価なので クソイヤホン オブザイヤー2017を受賞するには実力不足なのですが、話題の「クソイヤホン三連コンボ」を駆使して今後のクソイヤホンに対する新たな評価軸を築いたという偉大な足跡を評価して、この度めでたく「受賞」とさせて頂きます。
今後はZS6で使われた「新たなクソイヤホン三連コンボ」を駆使する剛の者があちらこちらに多数出現する可能性を見せてくれたという意味ではその功績は非常に大きいと思います。
ですのでZS6と云うよりも正確には「クソイヤホン三連コンボ」が受賞したという言い方のほうが正しいのです。
【クソイヤホンの新たなる評価軸・三連コンボ】
これまではR8などの純粋に音が悪い、というよりも聴いていると耳がおかしくなるような素晴らしいイヤホンにクソイヤホン オブザイヤーは与えるべきだと思っていましたが、こういったクソイヤホンをどうにか売りつけるために色々方法が考えられてきたわけです。
その代表的な手法はふたつありまして、
■エージング
■リケーブル
つまり、まずクソイヤホンの「音に対して苦情」を言うと「エージングが足りない」と念仏のように唱えられます。
「50時間?それだけ?それじゃあまだ足りない。最低300時間は鳴らしてから出直してこい。本領を発揮するのはそれからだ」
300時間と言ったらあなた、約2週間ですよ?
バカなんじゃねーのと。
そうやってまず誤魔化す手法です。
そして、更にエージング時間が達していると見るや、それでも「音の苦情」をいう信心の薄い不届き者には「ケーブルが悪い」とリケーブルを勧めてきます。
これがたちが悪く、7N銅線のケーブルで文句を言えば「銀の単線で試して見ろ」といわれ、もう答えがまったく分かりません。
こうやって次から次へと難題を提出して「イヤホンそのものの音がクソ」というのを認めずにアフィで売りまくるのです。
更に最近では「魔改造」という手法まで開発されたようです。
エージングやリケーブルでも文句を言うような信心が足りない不届き者には、「フィルターを外せ」などと「魔改造」を勧められるというわけです。
そうやってアフィリエイトの賞味期限が切れるまで延々と引き延ばさせるのがこのクソイヤホン三連コンボです。
エージング→リケーブル→NEW 魔改造
これは憶えておいてください。
僕?
もし僕がクソイヤホンをどうしたらいいのか聞かれたら答えますよ。
「ああ、窓をガラッと開けて投げ捨ててくれ」
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【レビュー】 KZ ZSR レビューを解禁します。
大変申し訳ありません。
有料レビューでしたが急遽、解禁します。
発売直後と云うことも有り、既にZSR目当てで当ブログの記事に来られる方が相当数に達し、TwitterのDMでも高校生や大学生の方からのご意見も頂き、もっと別な方法を考えないといけないと思い至りました。
とりあえず有料で買われた方には申し訳ないのでその点は深くお詫び申し上げます。
有料の方には個別にメールを差し上げる所存です。
なお、メインブログの方に上げた以下のオーディオ記事については当面の間、解禁することはございません。
有料の方専用として残す所存ですので、専用パスワードを使って閲覧してください。
ちなみにこちらの記事で紹介している機器については「知る人ぞ知る」ものではあるので僕も初公開のものとなります。
おそらく今後公開することは二度とございません。
最前線で世界と戦う日本の音 made in japanの矜持 - ブログなんかめんどくせえよ
総合評価△
KZの最新作であるZSRです。
カスタムIEMを思わせるトランスペアレントなデザインで、ハウジングの大きさはZSTやES3などと同程度ですが、デザインが変更されてユニークな形状となっています。
見た目から来る満足感は高く、うっすらと透けて見えるBAドライバーがいい雰囲気を醸し出しています。
【KZ ZSRスペック】
■モデルナンバー KZ ZSR
■ドライバー 1DD/10mm/2BA
■感度107db
■インピーダンス22Ω
■周波数特性10khz-40000hz
■コード長1.2メートル
いつもの2pinタイプです。
ハウジングの形状から耳へのフィットに個人差があります。ZSTやES3などよりも僕自身は装着感が良いと思いましたが、合う合わないがハッキリと出る傾向はあるハウジングデザインだと思います。
【KZ ZSR音質】
基本的にはクール寄りの方向のハイスピード傾向のドライバーで、少し明るめかつ派手なES3寄りの傾向の音を出してきます。
帯域バランスは極めて良好な弱ドンシャリタイプで非常に良いと思います。
明瞭度は平均よりも高めに描き、ES3系統の音がしますが、全体的にはES3の方が音の透明度や低域の出来映えで上回ります。
どちらかと言えば「中高音域」が良く出来ているタイプのイヤホンとなっています。
ボーカル域の妙なピーク感はなく、音を聞く限り周波数特性的には非常にフラットなボーカルで出来は良く感心できるのですが・・・・おそらくハウジングから来るであろう妙な質感が載るのでその点は少し惜しいところです。
ただし、中高音域が2BAなのでアンプとケーブルの影響は受けやすいところが有り、最初は付属のノーマルケーブルで基準を作る必要があります。
低域の量は適正でバランスも非常に良く出来ていますが、全体的に低域の輪郭はボケ気味です。
更に重低音域の表現はかなり苦手でどうにか音が出ているだけという状態となります。低域に関しては特に音数が多くなればなるほど破綻傾向が出てくるようです。
こちらのZSRはいくらかドライバーが破綻しやすく、音量を上げ気味にすると全域で音が混濁を始めます。
そういう訳なので音量は少し低めで楽しむ必要があると言えます。特にこの音の混濁は低域側で酷くなる傾向がありますので低音を受け持つDDの性能だと言えるでしょう。
ZSRの問題点は、ZSTやED12に通じるハウジング由来と思われる「雑味」が全域に載る事だといえます。
ちなみにこの雑味は低域から高域まで載ってくる所が有り、そこに低域のエッジのハッキリとしない音が微妙に被るのでより音が曇ります。
すべての帯域で音にこの曇りのようなベールが1枚掛かっている状態ですので当然のことながら「クリア感」は薄れ、音楽体験を損ねます。
ただそれでも相対的にみれば音の明瞭度の高さはかなり強く出るタイプです。
エッジはわずかに立ち気味ですが許容範囲で中高音域の音自体は相当に優秀だと言えますがこれも雑味というか妙な質感が台無しにしてしまっているところが見受けられます。
バーンイン時間は他のKZよりも少し長めに取ってみてください。だいたい2時間ほどは鳴らして雑味を取る事を推奨しておきます。
他のKZよりも音が安定するまで少し時間が長めに掛かるようです。
【KZ ZSRまとめ】
このZSRは全体としてES3には及びません。
この傾向の音であるのならば音の透明度と低域の出来映えでES3に軍配を上げておきます。
特筆すべきはES3を上回るボーカル域のフラットさは見事で評価に値しますが、質感に乗る雑味で大きくスポイルされているのが惜しいところです。KZイヤホンとしては「買っても問題ない」と言うほどのレベルには達していますが・・・
ただし比較的ソースを選ぶのがこちらのZSRで、厳しいソースではスグに音が破綻し出すので注意が必要です。
普通のソースを普通に楽しむ限りでは音に雑味感はありますが、駄作とは言えず、ボーカルもかなりフラットで良く出来ていると判断します。
音の明瞭度も優良なのですが、とにかくちょっと音数が多くなると途端にドライバーが音を上げてダメになるので、なんとも評価の難しいイヤホンではあります。
追記
ZSRはおそらく音の「分離」にかなり問題があるイヤホンです。
雑味という判断をしていましたが、分離や解像度に大きな問題を抱えている可能性も高いのかもしれません。
ただ、この音ならまずもってES3以上ということはあり得ませんので、購入予定の方はその辺りをよく検討することを希望します。
個人的な意見で言えばこれは明らかにES3の劣化版という認識です。
カスタムIEM系ユニバーサルハウジングを考えてみる
音のハーモニーとハイエンドの音【コラム】
ZS6の改造?【コラム】
先ほどTwitterでちょっとZS6の改造でノズル部分のフィルターをとって音が改善した、というような情報をDMでフォロワーさんから頂きましたが、確かにそういった事はありうるとは思います。
ただそういった改造で本当になんとかなるのかはなんとも結論が出せません。
なぜなら「ではなぜKZ社がそうしなかったのか?」という疑問が残るからです。
それにこういった意見がたいていの場合、プラセボの人からもたらせられるケースも多く、信頼性が担保できないというのも否定できませんが・・・。
ちょうどいいタイミングで「自作カスタム」のサイトの方が自身の経験も踏まえてカナル部分で「こんな風に音が変わるよ」という点を書いているので合わせてみておくと参考になるかもしれません。
さて、わさわざ音の劣化しているZS6をなぜ改造までして使うのかが理解できませんが、改めて書いておきます。
そもそもZS6の基本的な音質はZS5そのままです。
なのでまともに音を聞いている方は「ZS5と似ている」という意見が出る筈なんですが、これは当たり前のことです。
例えばボーカルなんかをその部分切り出してみるとZS5とほとんど区別がつきません。
音の傾向そのものはZS5とZS6は同じようなものです。
これは両機共にウーファーとスコーカー、つまり中低音域がDDなので誰がどのアンプで聞いても基本は変わりません。
低音域は駆動力の差で違いが出ますがそれも含めて傾向は一緒ではありますし、そうならないとおかしいわけです。
だってDDなんですから。
と云うことは「誰が聞いてもDD部分の音は一緒」ではあるという事になります。
高域側のBAに関してはアンプやケーブルで多少の影響を受けますので、これは「基準」をとるのがちょっと面倒ですのでいったん脇に置いておきます。
何度でも言いますがDDである中低域だけを取りだしてもZS6の音は「劣化」しているわけで、中域へのかぶりと音の劣化はどうにもしようがありません。
それに音質そのものはZS6とZS5で「ほぼ同じ」な訳ですから、なにもわざわざ音の劣化したZS6を買う必要がないと何度も申し上げているとおりです。
なので間違えてZS6を買ってしまったので「もうちょっとなんとかしたい」というので「改造」を試みるのならいいのですが、どっちを買おうか迷っている方は悪いことは言いません。
ZS5の方にしておくべきです。
大事なことなのでもう一度繰り返して書いておきます。
ZS5とZS6の基本的な音質はほぼ一緒です・・・高域のエッジ表現以外は。
非常に良く似ているのです。
ただZS6の音が色々と劣化してしまっているので「違うように聞こえる」場合がありますが、キチンとそのあたりを取り除いて聴けば音はほとんど一緒です。
ちなみに帯域バランスも違っています。
でも基本の音の傾向はやっぱり一緒です。
両機共に双子くらいよく似た音を出しているのです。
これ・・・分かっていますか?
このあたりに関してはいったんその差を取り除いて、純粋に「音だけ」で聴いてみてもらいたいのです。
こういう訳もあってZS6は必要ないと言っているのです。
謝辞
鹿児島の高校生 はむさん。
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【レビュー】KZ ED12
総合評価×
KZのED12です。
ハウジング形状がZSTと非常に似通っているのでZSTが合わなかった人はこちらのED12も装着に問題が起こるでしょう。
デザイン的にはおもしろいイヤホンなのですが、音質的にはどうなのかという事が最大の問題なので、その点を踏まえてレビューしたいと思います。
【KZ ED12スペック】
【KZ ED12音質】
しょうもない音がします。
何とか聞けるのがボーカルくらいで、他の×評価のゴミクラスのKZイヤホンと比較するといくらかマシな事は事実なのですが、あえて購入する理由が見当たりません。
とにかく酷い「雑味」で音が曇ってしまっています。
帯域バランスは低音がかなり強めに出てきますが、できは酷く、輪郭は崩れ気味でブーミー。
階調表現は低音の上の帯域でわずかに感じられる程度となり、全体的に見て評価に値しません。
基本の音質はウォームで明るめですが、音質以前の問題が大きく、高域から低域まですべての帯域で感じられる激しい雑味が音を邪魔をします。
ZSTもこの点は酷かったのですが・・・それを遙かに上回るレベルで・・・雑味の合間から音が聞こえてくる感じとなります。
ただ一点評価できるのは、この激しい雑味の間から響いてくるボーカルの出来はそれだけを取りだして聴いてみると一級品というなんとも不思議なイヤホンです。
【KZ ED12まとめ】
KZの過去の駄作に匹敵するどうにもならないイヤホンのひとつです。
とてもではないですがこれをオススメすることはできません。
全域にわたる音の曇りというか雑味はどうにもならず、聞くだけ時間の無駄でしょう。
この雑味の出具合から判断すると明らかにハウジングの設計ミスを疑わせるレベルで、KZのやっつけ仕事だと判断します。
というのも「高域だけ」流しても雑味がまったく取れないので他の音域が被ってきているという事ではなく、これはもうもっと根本的な問題だと言えます。
ただし、なぜかボーカルのレベルは非常に高いという不思議なイヤホンなのですが、このボーカルも雑味の隙間からかろうじて響いてくると言う具合で・・・とても聞いていられません。
試しにアカペラのソプラノを流してみるとやっぱり雑味が・・・この雑味さえなければ意外にハイレベルなボーカルを活かしてアコースティック系の音楽を楽しむのにもしかしたら使えたかもしれないと考えると・・・残念な気持ちがします。
間違って購入しないようにしましょう。
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僕のオーディオバイブル この本を読め
ロスレス音源とMP3は聞き分けられるのか?【コラム】
ロスレス音源とMP3などの圧縮音源に「聞き分け可能な差」があるのかどうなのかという科学的に有効なABXテストの結果ですが、統計学的には「聞き分け不能」というのが答えとなります。
つまり、WAVファイルとMP3/320kbpsで比較した場合、聞き分けられると言っている人は「嘘をついている」とも結論づけられます。
でもこれって「本当なの?」という話しをしたいと思います。
というのもここで語られているのはシステムがよくわからないからです。
ちなみに忙しい現代社会なので僕の結論を言ってしまえば、次のようになります。
■イヤホンではおそらく不可能
■入門クラスのピュアオーディオはたぶん無理
■判別可能なのはミドルクラスよりも上のシステム
と云うことになります。
と云うのも僕のメインシステムはだいぶ前にネットワークプレイヤーを導入してSACDプレイヤーも処分してしまいました。
もともとトランスポートとしてしか使っていなかったのですがDAC部分を使わないとそもそも差が出てこないので意味がないと判断したからです。
音源はすべてNASの方でデジタル的にスマホやタブレットで管理して音楽を好きに選択して流せるようにしていますが、時々、間違えるのです。
なにを?
僕はお手軽お気軽に聞く為にすべての音源をロスレスとMP3/320に二重化しているのです。
フォルダ分けしてスグに区別できるようにしているのですが、メインシステムで聴く場合は当然ロスレスを選択します。
これを間違えてMP3音源の方を時々流してしまうことがあるのです。
初めてこれを間違えたときは「てんやわんや」となりました。
あれ?音がおかしい・・なんだ?いや、こんな音出るわけない、と。
ひとしきり電源を入れ直したりケーブルをさし直したりしても音は変わりません。
なんだかんだとシステムを見直したりしていると何のことはない、MP3を流してしまっていたのでした。
このミスを時々やってしまうのですが・・二度目以降はだいたい30秒も流せば100発100中でミスに気がつきます。
ところがです。
同じ事をサブシステムの方でやってしまっても基本的には判別できるのですが、曲によってはまったく分かりません。
サブと言えどもハイエンド系なのですが、プリ系のノイズフロアがかなり高めなので普通のシステムよりちょっと難しくはなっています。
この事から分かるのは、ロスレスとMP3の判別可能かどうかはシステムによる、と云うことなのですが、関わっていると思われる部分は2つです。
■プリアンプの性能
■スピーカーの性能
おそらくDACとかパワーアンプ部分は関係ありません。
そして、これが判別可能なシステムになると「音源」を非常に選びます。
ですが、ではそういったシステムの方が優れている、のかどうかはまた別問題で、なんとも答えが出せません。
ただ一般的に言うのなら、こういった「繊細で敏感なシステム」は難易度としてはピュアのミドルクラス程度なら可能なのでそれほど敷居が高いものではなく、別にわざわざ目指すと云うことのほどでもありません。
ちょっとだけ注意しなければならないのは、こういったシステムではスピーカーが「一定水準以上」に達していないと、聴く音楽のジャンルまで選ぶようになってしまう、と云うことです。
何でも得意不得意の分野がスピーカーにはあるのですが、それでも「ある一定水準以上の音」が出せるスピーカならこの「偏り」がとても小さくなるのです。
この為、優れたシステムほど「平均的にどんなジャンルでも高いレベルで鳴らしてしまう」のです。得意不得意は当然有りますが・・・その差がとても小さくなります。
これが分かっていないと世の中に溢れている碌でもないスピーカーを手に入れてアコースティックな曲が得意だからとそればかり聴いたり、ピアノの音が良いというのでそればかりになります。
こういった場合、音源ではなく、たいていのケースでスピーカーなどの発音体の方の特性が「何か狂っている」といえます。
少し話しが脱線しましたが・・・ではイヤホンではどうか?と云われれば、たぶん100%不可能というのが僕の結論です。
そもそも10mm程度のドライバーとBAくらいではそこまでの「表現力」というのは備わっていません。
ピュアのシステムに無理矢理置き換えるのなら、どれを使っても低価格プリメインと入門用ブックシェルフ程度の実力が妥当なところで、残念ながらそれ以上には達しません。
これが分かっていないと50万のポタアンと30万の多ドラなら分かるのではないかと思ったりしてしまいますが、そもそもイヤホンという分野が属しているクラスそのものの「限界」なのですから、それを乗り越えるというのはそれこそ「非現実的」だといえるでしょう。
と云うわけで、なんでもそのクラスが属する上限の中で分をわきまえて「最高」を目指せば良いのです。
少なくとも「聞き分けられないシステム」にも「鈍感な良さ」というのがあって、比較的ジャンルや音源を選ばずに誰でもお気軽に音楽が楽しめるという重要な使命があるのです。
【コラム】 ハイレゾやエージングなど為になる記事を貼る
気になった記事を幾つか紹介します。
ハイレゾに関する記事です。
僕はハイレゾはオーディオ業界の詐欺だよ、と昔から言っていますが・・・そういう僕もSACDの時代には散々ハイレゾを聞いてきたので、その結果そう言っているわけです。
キチンと言っておきますがハイレゾなんかにこだわるよりもCDクラスの音源での「優秀な録音」の方にこだわった方が遙かに得られるモノは大きいです。
ピュアの人間が「優秀録音盤しか聴かない」みたいなことになっているのはちゃんと意味があるのです。
ですので「キチンとその音が録音されている」ということは大事な事なので、ちゃんと録音されている音源に徹底的にこだわりましょう。
まれに「録音されていない音」を聴こうと必死になっている人も見受けられますが・・・。
追記
僕がSACDを好んで買っていたのは別にハイレゾだからではありません。
当時のSACDは二層でCDとSACDが同時に記録されていたので好きな方を聞くことが出来たのです。
また、SACD化されるような音源は「録音が良い」ものが多くマニア向けだったのです。
この為、余程のことがない限りSACDを購入しておけばOK、と云うことでもありました。
ところが今は「ハイレゾ詐欺」の一環でマスター音源がデタラメなものが多く、何の保証もないので録音に関しても博打になっているのです。
まぁ、「科学的」に考察すれば当然こういう結果が得られます。
理論は分からなくても「音と真摯に向き合う」という姿勢がある人はこういう結果にしかたどり着かないはずなのですが・・・
要するに「音の脳内補正」のお話しです。
そのほかに身体のコンディションとか色々あるので毎日音は変わります。
これは致し方ないのです。
それを無理矢理、機器の変化と結びつけるので話しがおかしくなるのです。
変わっているのは主にあなたの「脳内解釈」です。
ただ、バーンインは行わないとダメです。
特にイヤホンは・・・音を聞く限りはそうです。
いつもの「イヤホン測定結果置き場」のエージング関係の記事も掲載しておきます。
最近更新が滞っていますので返す返すも残念なことです。
日本のイヤホン界の損失であると僕は思います。
イヤホンのエージングと音質 実験その1 イヤホン測定結果置き場
CHORD社のDACエンジニアのお話です。
結論だけ言えば「DSD」は細かい音が消えてしまうダメな音源ではないかと云う事です。
それ以外にはあくまでDACの売り手の意見なのである程度間引いて話を聞く必要はあります。
ここで語られていることも「最新のDAC」ではどれも大して変わりません。
あくまで「可聴帯域外」の聞こえない領域でのお話しです。
ただ個人的に衝撃を受けたのは当時でもDAC一個の価格が1-2ドルだったということです。
今はもっと安い、と云うことになるのでしょうか。
ちなみにCHORD社は昔からFPGAですので汎用DACは使いません。
最近のものは分かりませんがマルチビット時代のCHORDのDACは倍音がかなり多めに出てきていました。
硬いハウジングのスピーカに合わせると良かったのですが、木製の響きの多いスピーカーだと音がボケていました。
【次回予告】KZ ZSRとED12
ED12は着弾済みなので、気が向いたらレビューします。
更にKZの新作であるZSRも購入完了していますので、これまた近日中にレビューできると思います。
ZSRを購入予定の方でレビューまで待とうかなという奇特な方はしばしお待ち下さいませ。
これで主要なKZはほぼレビューを網羅しつつあるなと感慨にふけっています。
もちろんこれからも売れ続ける限りハイペースで新作を出し続けるでしょうから、KZの進行が止まることは当分ないと思いますが・・・
しかし次から次へとイヤホンが発売されるのでもう切りがないと思い始めている自分がいます。
この間見掛けたブログでは、なんとポータブルオーディオに気がつくと数百万円突っ込んでいてある日突然ハッと我に返った人がリンクを張ってくれていましたが、気がついたときには借金に溺れていたそうです。
うーん。
100万円あれば最短コースでブックシェルフならハイエンドの音が聞けるのですが・・・
あとは、カスタムIEMをEイヤで眺めていたら・・こんなことが書いてありました。
「聴いている内に見えてくる音の輪郭と音像の深度を追求したモデル」
なんのこっちゃと。
あのですね。
スピーカーでもいま「音像」など明確には出ません・・・
そもそもこの音像というのも音場と同じく脳内補正による錯覚なんですが、スピーカーの音場はイヤホンと比較するともう次元が違います。
広がりもレベルが違いますが、音像なんてまずもって正確には表現できないです。
このあたりはピュアの人間でも正確に答えられる人は少ないのではないでしょうか。
追記
まずED12のレビュー完了致しました。
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追記
KZ ZSRのレビューを掲載致しました。
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