【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

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【レビュー】 BOSSHIFI B7 (KINDEN WEウッドヘッドホン WE-BN)

 

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総合評価△
 
セミオープンタイプとなります。
同社のWE-B8が密閉型である事に対して、B7と呼ばれるこちらは半密閉タイプとなります。
 
本来は高域用の特殊な素材であるベリリウムを使用したドライバーを使っています。
 
半密閉なので密閉タイプとオープンタイプのいいとこ取りを目指したタイプですが、この手のセミオープンタイプで音のいい物は少ないと思われます。
 
基本的に密閉型では開放タイプの音質に絶対に勝てない物なのですが、密閉では低音のみ力強く密度の濃い音が出ますので、低音のパワーとオープンタイプの抜けの良い中高域の両立を狙ったヘッドホンです。
 

【スペック】

■50㎜ダイナミックドライバー(ベリリウムドライバー)
■セミオープンタイプ
■木製ハウジング
■AUX3.5㎜
■コード1.8メートル
■モデルナンバー  BOSSHIFI B7
■インピーダンス16Ω
■感度116db +-3db
 

【音質】

低音は密閉型に近いタイプの低音が出ます。
 
よく弾み、60hz位まではよく出てくれるのですが量が多めに入ります。
いわゆる重低音部分の表現が苦手で、かなり制動を失った感じの非常に緩い重低音と云うのが欠点のひとつです。
 
また、帯域バランスが低音側に引きずられるので中域が埋もれるまではいきませんがバランス的に適正ではありません。
これはソースによるのですが打ち込み系の音数の多い曲だと破綻が多くなります。
 
高域側にはこのヘッドホンの特徴の1つであるベリリウムの硬いキャラクターがわずかに載るので、高域の表現はハードかつ特徴的な物の1つであろうと思います。
音のエッジはベリリウムの硬さはなく、比較するとマイルドなキャラクターを持っています。
 
おもしろいのは、ハウジング中央のポートを手でふさぐとかなり音が変わる点です。
オープンタイプでもほとんど変化はないので、ここまで音が変わるのはグラドのポートを塞いだ感覚と似ています。
これは積極的に音を逃がしている事になるのですが、肝心の音がどちらかというと「密閉の音」の方に近いのが不思議なところです。
 
また、中域のボーカルに独特の濃密な質感が出るのですが、ちょっとした違和感も感じるためナチュラルなボーカルではないと思います。
 
このあたりは比較対照がHD650なのですが、ずいぶんねっとりとした濃いボーカルなのが特徴的です。
 

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【まとめ】

価格が安くそこそこのものを求めている方にはオススメできますが、重低音多めのソースをよく聴かれる方には勧められないことが上げられます。
 
中域がかなり独特な質感を持っているのでかなりユニークな音がします。
たぶん女性ボーカルをねっとりとエロティックに聴きたい方には向いてるかも知れません。
 
解像度は低くはないのですがエッジがマイルドはいることとドライバーがウォームな音質なので音が整理された感じがぬぐえないことを感じます。
 
特に音数が多い曲ではどうもドライバーが描ききれずに破綻した感じがでてきます。
このあたりはまだベリリウムドライバーの使い方と素材の問題なのかも知れません。
 
どちらかというとアコースティックな曲を温かみのある音で女性ボーカル中心に聴かれる方専用のヘッドホンだと思います。
 
そういう用途なら★をもうひとつ増やします。

こちらのページからB7とB8を選択できます。

今回のレビューはB8の方です。

 

B8のレビューはこちらを参考にしてください。

bridra.blogspot.jp