【レビュー】 KZ ED8
総合評価△
こちらもマイナーなKZのED8となります。
ED1と同じくディスコン気味で手に入れづらくなっているようなので、コレクター傾向の方は早めに手に入れておくと良いかも知れません。
ED8mとED8sがあるようですが、スペックは結構違います。
購入時には間違えないようにした方が良いでしょう。今回レビューするのはmの方となります。
【KZ ED8スペック】
■モデルナンバー KZ ED8
【KZ ED8音質】
基本的な音質はニュートラル気味です。
ED8の特徴は、かなり強めの低音域それも重低音とその少し上の帯域のみがブーストされているという事に尽きます。
この為、ソースによっては普通に聞けてしまうのですが、重低音や低音が多めのソースを流し込むとわずかに混濁を始め、中域が少し埋もれます。また帯域バランスは崩れ気味になります。
音の分離や明瞭感はそこそこと云ったところでED3やED9あたりと比較すると分離よりも一体感と少し厚みのあるボーカルの質感で押し切っていくタイプです。
ただし、ED9のような中域の攻撃性が少ないので聞きやすさという点ではなかなか良いレベルを持っているといえると思います。
ボーカルのサ行は少し強めに出てきます。ボーカルの明瞭感はED9の方が上ですが、ED8のボーカルはKZ比較ではわずかに前に出るエネルギーが有り、質感は悪くありません。
【KZ ED8まとめ】
KZイヤホンの製品ピラミッドの序列で云えばED4やED7といったどうにもならない駄作からすると、それよりは上の位置にある事は確かです。
低音域の下の方の領域ののブーストがKZの中でもかなり強めなので、その点だけがかなり惜しいところとなります。
低音域はブーストされているとはいえ、階調表現などは意外にしっかりとしています。ただし、このバランスで低音もしっかりと聞きたいというのならDZAT DR20の方が上でしょう。しかもやはり低音が入り込むとソースだと少し混濁するのでこのドライバーの実力はこの程度だとはいえます。
こちらのED8は、低音があまり入らないソースでなら意外に力を発揮します。
KZシリーズの中では平均よりも上の実力があり、持っておいて損はありません。
聞き所はやはりボーカルの柔らかさと質感の良さによる聞きやすさという事になると思います。
低音域のブースト感がかなりあるので、その点では全体的に解像感は低くならざるを得ませんが、KZの中でもかなり質感の良い聞きやすいボーカルのひとつではあるので、ATRやATEあたりよりももう少しエッジを立てたボーカルの質感という事でコレクターアイテムとして勧めておきます。
ただし音全体の実力という事なら取り立てて購入する理由はなく、この帯域バランスで低音のブースト感なら階調表現力がかなり上であるDZAT DR20があれば必要ないとはいえます。
ちなみにこちらのED8はDR20よりもかなり低域を強めるので、相当に低域が盛り上がっているとみて間違いありません。
こちらはED8sです。
catwalk1101earphone.hatenadiary.jp
catwalk1101earphone.hatenadiary.jp
catwalk1101earphone.hatenadiary.jp
catwalk1101earphone.hatenadiary.jp
catwalk1101earphone.hatenadiary.jp