【レビュー】 Xiaomi Mi PISTON2 ベリリウムイヤホン/ シャオミ ピストン2
総合評価〇
有名なイヤホンですが、かつてメインブログでこき下ろしたピストン2となります。
この時は自腹購入で、ベリリウムの音が聞きたいと言うことでわざわざ買いましたが、ベリリウムの高域の特徴的な音がまったくしなかったので、頭にきてこき下ろしました。
僕はかつてベリリウムドライバー搭載のスピーカーを所有していたので、あの高域がもう一度聞きたいと思ったわけですが、残念なことにベリリウムの音はまったくしませんでした。
今回は、怒りを抑えて穏やかな気持ちで再度評価しておきます。
【PISTON2スペック】
■モデルナンバー Xiaomi Mi PISTON2
【PISTON2音質】
こちらのピストン2は、ちょっと独特な「鳴り方」をします。
これはベリリウムうんぬんではなく、帯域バランスの問題だと判断しました。
というのもこちらはおもしろいことに低域の上の方の帯域がかなりブーストされています。
こういう音の出方をするイヤホンはあまり例が無く、普通は低域の下の方をブーストするイヤホンが多いのですが、こちらはなぜか少し上の方を過剰に表現します。
このおかげでかなり不思議なバランスで鳴りますので、その点は注意が必要です。
低域寄りのエネルギーを持ったイヤホンなので1DDですとDZAT DR20クラスが比較対象となるのですが、この低域のレベルであればDR20にはエッジと階調表現ではとても太刀打ちできません。
ボーカルはサ行を引きずるところがありますが、悪くはなく、前方に出てくるタイプです。質感は決して劣っている訳ではありませんが、わずかにウォームでわずかに雑味が載りますが合格点を与えても良いと思います。
ドライバーは少し混濁するのでソースを選ぶ部分もあります。
【PISTON2まとめ】
少し不思議なバランスを持ったイヤホンなのでモニター的な用途には厳しいと思います。
低域の表現にこだわるのであれば優秀なDR20やVJJB V1クラスのレベルには追いつくものではなく、かといって中域の質感ではボーカルの優秀なイヤホンには負けるので立ち位置がちょっと不明確なところを感じます。
実力的には平均以上はあるのですが、かなり気になるバランスを持ったイヤホンで低域の質感とエッジにも不満が多いので、こちらは購入しても損はしないが、あえてオススメしないと云うことになります。
既に購入して聴かれている方も多いと思われますが、こちらのイヤホンで聞き込みを続けると聴感上の帯域バランスが狂うところがあるので注意は必要です。
もしこちらのPISTON2で低域側の解像度が高いように聞こえる場合、それは解像度ではなく、ある特定の帯域ブーストでそう聞こえるだけなので判断は慎重に行った方が良いと感じます。
〇評価か△かとても迷ったのですが、独特な帯域バランスがソースによってはまったく気にならないところがあるので〇評価にしておきます。
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