【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

中華低価格イヤホンとヘッドホン&デジタルプレイヤーDAP系のレビューのまとめとオススメです。購入した物や使ったモノが中心となります。誠実なレビューを心がけたいと思います。 。。基本的にライトな感じで一分で理解できるサイトを目指しています。このブログは「ぶろぐなんかめんどくせえよ」のスピンアウト・ブログです。なお、無断転載不許可です。

【コラム】オーディオ用語の解説 オーディオポエムとならないために

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ここら辺で僕の使うオーディオ用語を少し解説しておきます。
 
マンションポエムという言葉がありますが、あちらの業界は「マンション」という実態のある現物を売っていますので言葉だけの問題として笑って看過できますが、オーディオポエム業界は「実害」があるので笑って済ませられません。
 
オーディオポエムとは例えばこんな感じのレビューです。
 
「Aイヤホンと比較すると解像度は更に向上しながらもナチュラルな音場の広さから見通しに優れ、音の濃さを保ったまま絶妙にコントロールされたサウンドバランスを達成したのがこちらのBイヤホンです。
更に高域に透明感と伸びが有り、ドライバー周りのチューニングが光ります。
おそらく前作のAイヤホンと比較して感性によるセッティングがなされた好例でしょう。
音場は広大で耳の左右から更に広がる感じが有り、高域・中域・低域としっかりとメリハリを感じながらも高い描写能力があります。
付属ケーブルの情報量向上により一皮むけて「深化」したサウンドに驚きを禁じ得ません。
全体として非常に密度の濃いサウンドで「さすが」だと感じさせます」
 
何を言っているか分かる人は居るのでしょうか?
 
僕などはあまり頭が良くないので、こういった日本語を駆使してそのイヤホンの何を伝えようとしているのかすら分からないのですが・・・こういった「言語明瞭意味不明」なブログレビューを僕はオーディオポエムと呼んでいます。
 
これは「製品レビュー」ではなく、単なる「ポエム」です。
 
僕はポエムとは「恋に恋する年頃の少女」が書くものだとばかり思っていましたが、オーディオ業界では「いい年こいたおっさん」がポエムを書くようです。 
 
こういった方々には逐一「言葉の定義」を質問してみたい気もしますが・・・それはあくまで人のことなので僕自身の言葉からまずは解説していこうと思います。
 

■音場感

イヤホンにおいての左右の音の広がり方。
何度も書いていますがイヤホンに「音場」などありません。強いて言えば「音の広がりが強めにでるイヤホン」があるのでそのことについてです。
スピーカーなどではとても重要な項目なのですがイヤホンでは特に気にする必要はありません。
そもそもイヤホンやヘッドホンでは耳の周りにしか音場は展開しないので、前方定位ですら「脳内の補正による錯覚」です。
 
なのでレビューを見ていても音場などと臆面もなく表現する方の場合、脳内の勝手な補正についての思い込みの意見なので参考にする必要はないと思います。
 
僕の紹介したイヤホンですとDZAT DR20は独特な「音場感」は感じます。
それだけです。
 

■粒立ち

この言葉はあまり使いたくないのですが、高域がハイ上がり気味の音のことです。
そもそも日本人はハイ上がりを好みますが、これは高域が上げ調整のイヤホンですと「音が派手だったりキラキラとする」為です。
 
ですので僕が「粒立ち」という言葉を使った場合、音が派手目に感じていると云うことを伝えようとしています。
 
疑問に思う方はフラット気味の機器で高域を上げ調整してみてください。
「粒立ち」がよくなると思います。
多くの人にとってこちらの音の方が聞いていて「楽しい」筈だと思います。
 

■明瞭度

音がクッキリハッキリしている場合です。
これはあまり高いとろくな結果をもたらさない場合が多い項目です。
平均以上であれば十分です。
解像度とは区別していますので注意して下さい。
 

■クリア感

アンプとイヤホンでは意味が違います。
アンプでの場合、背景が静かな場合に使います。
スピーカーでの場合はアンプがあまりにもクリアだと音が悪くなる場合もあるのですが、イヤホンやヘッドホンだとノイズかあると気になって聞いていられないので、クリア感は重要です。
 
イヤホンに関しては、、音に雑味がないケースで表現します。
明瞭度との違いは、あくまで「音質全体の透明度の高さ」だと理解して頂ければ良いです。
 
ところどころで僕自身も明瞭度とクリア感を一緒につかってしまっている場合がないとはいえませんが、今後は気をつけます。
 

■バーンイン

エージングなどという「トンデモ理論」と区別するために使います。

主に買ったばかりのイヤホンを30分から2時間程度音出しすることを指します。

ユニットやハウジングを慣らし運転で落ち着かせるためです。

 

■エッジ

音の輪郭です。
非常に重要な項目で、アンプ側とイヤホン側の相乗効果で最終的なエッジが決まります。
ただし、エッジが尖りすぎて良いことはひとつもありません。
いわゆる「音の痛さ」に関係してきますので要注意です。
 
低音側は痛さは出てきませんが輪郭が緩く低音がボケます。
重低音に関してはエッジは関係ありません。
 
アンプ側では代表的なスマホであるiPhone6/6s/7/8/xあたりはかなりエッジが立っています。
これはアップルの伝統的な音作りだと思います。
基本的にデジタル系の機器はいい加減に作るほど「エッジは立って」くる傾向があるのでこちらも要注意です。
 
ちなみにDP-X1のエッジはiphoneよりも少し優しいです。
 
と云う訳なのでより高級なDAPを購入するときには「低音の出方」と「クリア感」と「エッジの描き方」の3つはよくよくチェックしないとなりません。
 
DAPの場合、あくまでデジタルなので高級であればあるほど音が良くなる訳ではありません。
DAPとして最低ラインと捉えている価格3万以上の機器の場合は、上記の3つの点はキチンとひとつひとつ判断していった方が良いでしょう。
 
基本的にアンプ側のエッジの描き方は「マイルド気味」の方が好結果を生む場合が多いとは感じているのが今のところの僕の見解です。
というよりもそちらの方がイヤホンなどと音を合わせやすくなります。
 
■解像度

単にどれだけ「細かい音」が聞こえるかという事です。微少音の再現がどれだけ優れているか?という事だと思って下さい。

僕の考えではイヤホンの方はそれほど気にする必要はないかと。というのも、元々イヤホンの解像度に関してはコンデンサーヘッドホン並の実力があり、BAの良く出来たドライバーならコンデンサーを超えて、今のところ解像度に関しては最強です。

解像度が高ければ「いい音」が鳴るわけでは無く、むしろ聞きづらくなると云う弊害もあり、音が荒れる原因にも繋がります。

デジタルアンプは音の解像度と鮮度がとても高いのですが、「いい音」とはちょっと違いますので、適度に解像度が下がっていた方が聞きやすかったりします。

ちなみにイヤホン→ヘッドホン→スピーカーの順で解像度が下がります。そして、この逆の順番、つまりスピーカー→ヘッドホン→イヤホンの順で表現力が下がります。

 

 

【最後に】

 
今後必要な言葉があれば気がついた段階で足していく予定です。
その都度アップデートします。