【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

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【レビュー】KZ ZS6 名前倒れの駄作【多ドラ】

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総合評価△

ZS5から短時間で多ドラの新作を出してきたKZですが、アルミハウジングになり、ZS5と同じく片側4ドライバ搭載という事で大きく期待していました。

 

最初に申し上げておきますがこれは駄作です。

最初は✖評価にしようかと思ったのですが、そこまでではないので一応最初に△評価としておきますが、おそらく設計上の根本的な問題の可能性が高く、この音であるのならZS5の方を推奨しておきます。

 

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【KZ ZS6スペック】

 ■モデルナンバー KZ ZS6

■ドライバー  2 Dynamic and 2 Balanced Armature
■感度105db
■インピーダンス15Ω
■周波数特性7khz-40000hz
■コード長1.2メートル

 

KZお得意の2pinケーブルなんですが、このケーブルが入りにくい個体でかなり焦りました。

左ハウジングはダメかと思いましたが、デスクに固定して無理矢理押し込むとなんとか入りました。

製品精度に少し問題があるかもしれません。

【KZ ZS6音質】

音の基本的な傾向が似ているのでZS5を持ち出して比較しますが、そもそもZS5にすら及ばない音質で、もう少し詳細に両イヤホンを聞き比べようかと思いましたが、そこまでする必要もないほどのレベルなのでさっさとレビューします。

 

ちなみにZS5よりも優れている部分は一カ所しかなく中高音域のエッジがマイルドに変更されている点です。

このエッジだけ取れば出来はかなり良いのですが、その代わりに気になるエコーがわずかに入るので細かく聞き込む方は気になる点となるでしょう。

 

大きな問題は低音過多という点です。

これは ZS5も同じ問題を抱えているのですが、中域への影響を考えると更に酷いです。

 

低音ブーストされたイヤホンは幾つもありますが、ちょっブーストが強めであるにもかかわらず低音の輪郭はかなりよくありません。

このブーストがZS5よりも明確に中域に影響を及ぼすので音質をかなり汚します。

これは不適切なクロスオーバーの関係も大きいかと思われます。

 

ボーカルの正確さはZS5と同レベルで質が高いのですが、そもそも音が汚れているのでどうにもなりません。

 

基本的にイヤホンで必要とされる「音の透明度」がZS5比較で足りません。

 

要するにこちらのZS6はZS5の音を劣化させて中高音域のエッジを丸めたものと言えます。

エッジの出来だけならZS6の方が優れているのですが、それ以外の劣化が著しく、とてもではないですがこの価格の音ではありません。

 

ちなみに「音漏れ」も大きく屋外での使用を推薦できず、エアポートも意味があるとは思えません。

 

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【KZ ZS6まとめ】

買う理由は特にありません。

音の傾向はZS5と似ていますが、根本的にZS5には及びません。

 

レビューサイト等でZS6を「絶賛」しているという事であれば「疑って」掛かった方がよろしいかと思われます。

ZS5を大きく劣化させた音がこちらのZS6の評価となります。

 

この原因なのですが、まず低音過多から来る低音の不明瞭さとエッジの緩さ、ハウジングの設計ミスから来る中高音域の雑味の多さ、多ドラのチューニングミスから来る不適切なクロスオーバーから発生する中高音域の音質の汚れ、色々なことが重なってこちらのZS6の音の評価は低くせざるを得ません。

 

こちらのZS6を高評価しているサイトはプラセボに汚染されているかアフィ目的の絶賛サイトかテスト用のチェック音源が適切ではない、等の理由が考えられます。

 

この音の傾向であればZS6の登場で大幅に価格の下がったZS5の方を狙うべきです。

エージング(笑)を、何十時間しようが何をしようがもっと根本的な問題なのでこの音はどうにもなりません。

ロットでどうにかなるような「相違」でもなく、ハウジングやドライバーから設計し直すくらいでないと解決しない問題だと思います。

 

ゴミとまでは言えませんが、他のもっと適切なイヤホンを購入することを強くオススメしておきます。