【コラム】プラセボ効果とストラディヴァリウス ケーブルとエージング
オーディオでプラセボに汚染されて思い込みで記事を書く人はすぐに分かります。
2つの分かりやすい特徴があり、これが「踏み絵」のようになっています。
■ケーブルで音が違う
■エージングで音が変わる
この2つは非常に顕著な特徴となり得ます。
僕は前から言っていますが、30分もしくはもう少し程度を目安とした初期バーンインは必要ですよと、しかし百時間にも及ぶエージングは単なる「お笑い」ですよ、と書いてきています。
バイオリンの名器に「ストラディバリ」があり、これは誰でも知っていることだと思います。
ではこれが名品かと言えば名品なのですが、音だけで言えば既に現代の名バイオリンの方が音は上回っています。
これはブラインド実験で実証されていますが、この結果を認めない人たちがいます。
それは誰かと言えば、「バイオリン奏者」です。
これが何を意味するかと言えば、プロ中のプロであるバイオリニスト達が1番プラセボに汚染されているという事で、彼らですらプラセボから逃れられないという事実です。
プラセボとはこれほど強固な影響があります。
僕は登山も嗜む人間で、遭難記などもよく読んでいるのですが、おもしろいことに個体差があるとはいえ山で遭難して早い人は数時間後には幻覚や幻聴が始まります。
たいていが「小屋が見えたり、水のある川のせせらぎが聞こえてきたり、救助の人の姿を見たり声が聞こえたり」します。
これは脳の本質に関わるもので、「脳はその人の望むものをみせよう」とする傾向があります。
なので遭難して困っている人には脳が水場や小屋や救助の人をいとも簡単に見せてくれるわけです。
このように脳というのは「見せたいものを見せる」わけですが、その人にとっては実際に見えている訳ですから、事実を認めない訳です。
話を戻しましょう。
元々バイオリンというのはピアノに比べて「単純な楽器」であって音色は単調です。
要するに「差が付きにくい」楽器ではあるのですが、倍音が非常に美しく出るストラディバリなどは大きく評価されてきました。
ところが現代では既にストラディバリの音は最高ではないという結果が出ています。
音楽評論家で構成されたブラインドテストでは現代のストラディバリのパチモのと本物のストラディバリの音の区別が付かず、更にその後の追加テストでも現代の名品とストラディバリのテストでは、現代の名品の方が音が良いという結果が出ています。
ところが先ほども申し上げたようにキチンとしたブラインドテストで結果がでいるにもかかわらずバイオリニスト達は「音が違う」とかたくなに認めません。
プラセボ効果という「思い込み」はこのように面倒なものなのです。
ですがオーディオではプラセボレビュワーは簡単に見極められますので、1つの目安にしてください。
追記
ちなみにキチンとしたブラインドテストで「有意差がある」と判定されれば両現象共に認めます。
今のところ誰もいないので認めません。
またケーブルはワンペア18万のものまで自宅に貸し出してもらって確認しています。
またオヤイデの部材で自作ケーブルもやりました。
何も変わりませんでした。
追記2
ハッキリ申し上げて「その日の体調」の方が音への影響は遙かに大きいです。
このため数日にわたっての音質チェックなど意味がありません。
その日の気分で音は大幅に変わります。
catwalk1101earphone.hatenadiary.jp
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