【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

中華低価格イヤホンとヘッドホン&デジタルプレイヤーDAP系のレビューのまとめとオススメです。購入した物や使ったモノが中心となります。誠実なレビューを心がけたいと思います。 。。基本的にライトな感じで一分で理解できるサイトを目指しています。このブログは「ぶろぐなんかめんどくせえよ」のスピンアウト・ブログです。なお、無断転載不許可です。

【レビュー】KZ ES3

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総合評価〇

KZ の1DD+1BAの新作であるES3です。

半透明のプラスチック製ハウジングでZSTの後継機のようにもみえるデザインとなっています。

 

評価はかなり迷ったのですが○です。

ただし、中高音域の音の攻撃性がかなり高く、これだけ取るのならば△評価になります。

その他低音部分の出来が良いのと、KZの中ではかなり特異なクッキリハッキリとした音を持っているのでその可能性にかけて○評価としておきます。

 

そういう意味では1本所有しておきたいユニークなイヤホンだと思います。

 

【KZ ES3 スペック】

■モデルナンバー KZ ES3
■ドライバー 1DD+1BA(30095)
■感度120db
■インピーダンス16Ω
■周波数特性20khz-20000hz
■コード長1.2メートル

 

2pinリケーブル対応です。

 

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【KZ ES3 音質】

非常に特徴的な音がします。

一言で言えば明瞭度が高く、ひとつひとつの音の透明度がかなり高いです。

 

ドライバーの構成的にZSTと同じなのですが、音質やバランスはZSTとは別物で、まったくの異種系統の音に仕上がっています。

 

この為、ZSTとの比較は適切ではなく、ES3は比較するものがないほどに透明感のある音がするのでその点では唯一無二のKZの新しい音の傾向だと言えます。

 

帯域バランスはかなり低域が強めのドンシャリタイプ。

この音の基本的な傾向からいっておそらくDDドライバーが立ち上がりの速いハイスピード系の軽い振動板を実装していると判断しました。

 

低域の階調表現能力はかなり高く低域側に関しては新たな「リファレンス」としても良いくらいの質の良さを持っています。

 

さして期待していなかったのでこれには驚いたことは事実で、まったくの予想外に質の良い低音でした。

 

しかしドライバーが限界を超えやすいところが見受けられ、ある一線を越えると重低音域はボケますが、これは致し方ない点でしょう。

この低域の質の良さだけでも購入して聞く価値はあると言えます。

 

音の粒立ちが良く極めて明晰な音のため、なんともクリアーであるが無味無臭ではないちょっとだけ派手な音質を持っているのがES3というイヤホンです。

 

ちなみにドライバーはクール系となっています。

 

ボーカルの質は並の出来です。

クリアー感が高いので錯覚しますが、やはり立ちすぎたエッジが悪影響を及ぼしています。

 

それでも非常に透明度の高いボーカルでZSTなどの雑味全開のボケ気味のボーカルからすれば非常に良く聞こえると思います。

 

欠点は以下となります。

 

■音量を高めに取ったときにドライバーが混濁しやすい

■重低音が不明瞭になりがち

■中高音域の攻撃性が高く非常に疲れる

 

以上のことから必要以上に音量を上げて聞くべきではなく、低音側の音の混濁を確認しながら少し音量を下げて楽しむべきです。

 

またES3最大の問題は中高音域の攻撃性で、これは相当に強いと言えるでしょう。

もともと音の明瞭度を上げていくとエッジが尖り出しますが、それがかなり強めに出てしまっています。

 

これにより長時間視聴がかなり苦しいイヤホンとなっています。

 

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【KZ ES3 まとめ】

もともとZSTは音の雑味が多くこの点で大きく評価を下げざるを得ませんでしたが、いまからZSTを買うのならその選択は辞めておいてES3の方が面白い選択となります。

 

ES3の登場によりKZの1DD+1BA構成のイヤホンに関してはZSTを選択する理由がなくなりました。

 

ただし、中高音域のエッジは許される範囲を超えて尖るので、このES3に関してはハウジングの設計ミス、もしくはドライバーの選択ミスを疑うほどであるとは言っておきます。

 

この為、その音は短期集中決戦型のイヤホンであって、通勤通学などである程度の長時間聞くためのイヤホンではありません。

 

またZSTのエッジ表現に耐えられなかった方はES3は論外となります。

とにかくエッジの尖りがかなり強烈ですので・・・。

 

それでもKZイヤホンの中ではかなり特異な立ち位置を占め、この音の明瞭度の高さとクッキリハッキリとしたクールで透明度の高いハイスピード系のチューニングの音は一度は聞いておくベきかもしれません。

 

低音側の素晴らしい出来の良さと相まって、透明度の高い明瞭な音で集中的にリスニングしたい方向けのイヤホンに仕上がっています。

 

【ES3のリケーブルに関しての見解】

かなり攻撃性の高いエッジの尖った音なのでリケーブルによる高域側の調整を試みることは「有り」だと思います。

リケーブルの方向性としては「エッジを丸める」方向での調整一択となります。

変化の結果が好ましい方向に変わるとは言えませんが、もしそれが可能であるのなら、挑戦する価値があるでしょうが個人的にはあえてオススメはしません。

 

 

 

 

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