【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

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【レビュー】Linner lightningノイズキャンセリングイヤホン NC21

 

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総合評価〇

非常にユニークなイヤホンが中華から発売されました。

なんとライトニング端子専用のノイズキャンセリングイヤホンです。

 

色々な意味で非常に興味をそそられるイヤホンなのですが、もともとNC(ノイズキャンセル)を実装すると音質は大きく影響を受けるため、「Bluetoothまとめブログ」でも書きましたがBOSE以外のメーカーでのノイキャンは褒められたモノではありません。

 

しかもライトニング端子専用という事はケーブルコネクタ部分にDACチップを内蔵しているという事を意味するので、このDACチップの性能が悪いとイヤホン側なのかDAC側の問題なのかの切り分けができずに音質への悪影響部分が単純に増えてしまい不利になる、と云うことは言えます。

 

普通に考えれば今どきのDACで問題のあるモノなどほとんどないのですが、アップル製品のDACは米粒何個分かほどの小さなモノで、この部分に純正DACではない素性の分からない中華製DACなど使われてしまうと、中華低価格DAPのように音がおかしくなるモノが中にはあるのです。

 

ようするに簡単に要約すれば「ライトニング端子専用イヤホン」は音質的にそれだけで不利になりがちな部分があり、ましてや更に音質的に不利なNC機能を実装しているという事で事前にあまり大きな期待はできませんでした。

 

【Linner lightningノイズキャンセリングイヤホン NC21スペック】

 

■モデルナンバー NC21 Lightning
■ドライバー 1DD/13mm
■インピーダンス32Ω
■コード長1.2メートル
 

■正規MFI認証取得済み

■アクティブノイズキャンセル

■IPX4防滴構造

 

コネクタはライトニング端子専用です。

アップル製品に最適化されています。

 

リモコン部分の出来も良く、非常に多機能です。 

 

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【Linner lightningノイズキャンセリングイヤホン NC21音質】

ノイキャンをオフにすればこのイヤホンは普通の有線イヤホンとして楽しむ事ができますが、かなり優秀なので驚きました。

 

音の傾向が名機サウンドピーツのB30を彷彿とさせる音で、帯域バランスを含めて非常によく似ています。

そもそも普通のイヤホンではB30を比較対象に持ち出すことはないので、B30を基準に出来ると云うことは元々の素の性能が極めて高いという事が言えます。

 

ただし、細かな部分、特に中高音域の明瞭さが足りずに少し音に雑味が混じります。中高音域の輪郭は少し崩れ気味なところが見受けられますが、ごくわずかなので特に気にすることはなく、比較した場合にのみ気になる部分なのでこれ単独で聞く場合、そのまま問題なく聞けてしまうレベルです。

 

エッジの描き方も優しく真綿で撫でるような表現でとても優れています。

帯域バランスはB30と同じように低音がちょっと強めに入るタイプで、低音の表現能力もかなり優秀でした。

 

ノイズキャンセル機なのでもとから期待していませんでしたがいい意味で大きく裏切られたイヤホンです。

 

【Linner lightning NC21ノイズキャンセル性能】

これが中華製とは思えないほどの出来の良いノイズキャンセル性能でした。

 

BOSEのノイキャン性能にはもちろん勝てませんが、このクラスのBluetoothノイキャンとの比較であるのならばソニー製品よりも良く出来ています。

 

具体的に言えば 手持ちのSONY MDR-NWBT20Nですが、あちらはBluetoothなのでそもそも音質的に比べるのが間違っているとは言えますが、 アクティブノイズキャンセルをONにしても歪み感がとても少ない音で性能の高さを実感できる音です。

 

カタログ上のノイキャン性能は最大-28db騒音を低減することができ、特定の帯域の外来ノイズを90%低減できるとのことですが、色々なノイズキャンセル機を聞けば分かりますが、実際に聞くと「効果の低いイヤホン」などがあり、バックノイズもかなり盛大に聞こえる製品が多いのです。

 

更に加えてノイキャンを効かせると音が歪み出すものも多く、特に低価格ノイキャンはその傾向が強く出てきたりします。

 

 消音できる帯域は低域の一部の帯域なのですが、消音能力的にはMDR-NWBT20とほぼ同等ですがイヤーピースーを丁寧に合わせて遮音能力を高めればもしかするとMDR-NWBT20よりも若干ノイズキャンセル性能は上になるかもしれません。

 

この為、エアコンの送風音くらいなら完全に消し去ってしまいます。

通勤通学などで電車などを使われている方は非常に有効な機能だと言えるでしょう。

 

しかもバックノイズの少なさではMDR-NWBT20を上回る静けさを達成しています。

ただし、それでもサーという背景音はかなり目立つので静かな環境で使用するのには不満が残るでしょう。

 

もともとイヤホン系は屋外使用を前提していますので、外で使う分には全く問題のない性能ですが、ノイキャン機能は打ち消す帯域の音量で強弱が変わるので、外の音がウルサければそれだけバックノイズは大きくなります。

 

ちなみに多くのノイキャン機で機能をONにすれば音の歪みが大きくなりますが、こちらのイヤホンはその歪みも非常に小さいと言えます。

 

唯一影響があるのがやはり低音域でノイキャンをONにすると低域の出方が若干おかしくはなりますが、それも許容範囲で価格を考えれば素晴らしいと言える出来映えです。

 

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【Linner lightningノイズキャンセリングイヤホン NC21まとめ】

ライトニング端子専用ですが、気になる方は「買い」を推奨させて頂きます。

 

特に「通勤通学」で電車やバスを使われる方は要注目の機種だと考えます。

 

素の音質はかなり良く、そこら辺の訳の分からないイヤホンよりも遙かに良い音を持っていて、なおかつノイズキャンセルをONにすれば特定帯域の音を見事に消し去ってくれます。

 

いままで中華製のNC機を何機種か見てきましたが、それらを上回る出来映えの良さで静かな環境で問題になるバックノイズの大きさも1世代前のSONY製低価格ノイキャン機を上回っています。

 

この為、室内ではノイキャンOFFで楽しみ、屋外ではノイキャンを使用して自分だけの空間に浸ることができ、価格以上の価値を十分に感じられる良機です。

 

こちらは屋外使用を前提としたアップル製品使用の方に特に推薦させて頂きます。

価格は少し高めですがそれだけの音質と性能があるので満足感は高い機種です。

 

 

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