【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

中華低価格イヤホンとヘッドホン&デジタルプレイヤーDAP系のレビューのまとめとオススメです。購入した物や使ったモノが中心となります。誠実なレビューを心がけたいと思います。 。。基本的にライトな感じで一分で理解できるサイトを目指しています。このブログは「ぶろぐなんかめんどくせえよ」のスピンアウト・ブログです。なお、無断転載不許可です。

【レビュー】 KZ ZSR レビューを解禁します。

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 大変申し訳ありません。

有料レビューでしたが急遽、解禁します。

 

発売直後と云うことも有り、既にZSR目当てで当ブログの記事に来られる方が相当数に達し、TwitterのDMでも高校生や大学生の方からのご意見も頂き、もっと別な方法を考えないといけないと思い至りました。

 

とりあえず有料で買われた方には申し訳ないのでその点は深くお詫び申し上げます。

有料の方には個別にメールを差し上げる所存です。

 

なお、メインブログの方に上げた以下のオーディオ記事については当面の間、解禁することはございません。

有料の方専用として残す所存ですので、専用パスワードを使って閲覧してください。

ちなみにこちらの記事で紹介している機器については「知る人ぞ知る」ものではあるので僕も初公開のものとなります。

 

おそらく今後公開することは二度とございません。

 

最前線で世界と戦う日本の音 made in japanの矜持 - ブログなんかめんどくせえよ

 

総合評価△

KZの最新作であるZSRです。

カスタムIEMを思わせるトランスペアレントなデザインで、ハウジングの大きさはZSTやES3などと同程度ですが、デザインが変更されてユニークな形状となっています。

見た目から来る満足感は高く、うっすらと透けて見えるBAドライバーがいい雰囲気を醸し出しています。

【KZ ZSRスペック】

■モデルナンバー KZ ZSR
■ドライバー 1DD/10mm/2BA
■感度107db
■インピーダンス22Ω
■周波数特性10khz-40000hz
■コード長1.2メートル

いつもの2pinタイプです。

ハウジングの形状から耳へのフィットに個人差があります。ZSTやES3などよりも僕自身は装着感が良いと思いましたが、合う合わないがハッキリと出る傾向はあるハウジングデザインだと思います。

【KZ ZSR音質】

基本的にはクール寄りの方向のハイスピード傾向のドライバーで、少し明るめかつ派手なES3寄りの傾向の音を出してきます。
帯域バランスは極めて良好な弱ドンシャリタイプで非常に良いと思います。

明瞭度は平均よりも高めに描き、ES3系統の音がしますが、全体的にはES3の方が音の透明度や低域の出来映えで上回ります。

どちらかと言えば「中高音域」が良く出来ているタイプのイヤホンとなっています。

ボーカル域の妙なピーク感はなく、音を聞く限り周波数特性的には非常にフラットなボーカルで出来は良く感心できるのですが・・・・おそらくハウジングから来るであろう妙な質感が載るのでその点は少し惜しいところです。

ただし、中高音域が2BAなのでアンプとケーブルの影響は受けやすいところが有り、最初は付属のノーマルケーブルで基準を作る必要があります。

低域の量は適正でバランスも非常に良く出来ていますが、全体的に低域の輪郭はボケ気味です。

更に重低音域の表現はかなり苦手でどうにか音が出ているだけという状態となります。低域に関しては特に音数が多くなればなるほど破綻傾向が出てくるようです。


こちらのZSRはいくらかドライバーが破綻しやすく、音量を上げ気味にすると全域で音が混濁を始めます。

そういう訳なので音量は少し低めで楽しむ必要があると言えます。特にこの音の混濁は低域側で酷くなる傾向がありますので低音を受け持つDDの性能だと言えるでしょう。

ZSRの問題点は、ZSTやED12に通じるハウジング由来と思われる「雑味」が全域に載る事だといえます。

ちなみにこの雑味は低域から高域まで載ってくる所が有り、そこに低域のエッジのハッキリとしない音が微妙に被るのでより音が曇ります。

すべての帯域で音にこの曇りのようなベールが1枚掛かっている状態ですので当然のことながら「クリア感」は薄れ、音楽体験を損ねます。

ただそれでも相対的にみれば音の明瞭度の高さはかなり強く出るタイプです。

エッジはわずかに立ち気味ですが許容範囲で中高音域の音自体は相当に優秀だと言えますがこれも雑味というか妙な質感が台無しにしてしまっているところが見受けられます。

バーンイン時間は他のKZよりも少し長めに取ってみてください。だいたい2時間ほどは鳴らして雑味を取る事を推奨しておきます。

他のKZよりも音が安定するまで少し時間が長めに掛かるようです。

【KZ ZSRまとめ】

このZSRは全体としてES3には及びません。

この傾向の音であるのならば音の透明度と低域の出来映えでES3に軍配を上げておきます。

特筆すべきはES3を上回るボーカル域のフラットさは見事で評価に値しますが、質感に乗る雑味で大きくスポイルされているのが惜しいところです。KZイヤホンとしては「買っても問題ない」と言うほどのレベルには達していますが・・・

ただし比較的ソースを選ぶのがこちらのZSRで、厳しいソースではスグに音が破綻し出すので注意が必要です。

普通のソースを普通に楽しむ限りでは音に雑味感はありますが、駄作とは言えず、ボーカルもかなりフラットで良く出来ていると判断します。

音の明瞭度も優良なのですが、とにかくちょっと音数が多くなると途端にドライバーが音を上げてダメになるので、なんとも評価の難しいイヤホンではあります。

追記

ZSRはおそらく音の「分離」にかなり問題があるイヤホンです。

 雑味という判断をしていましたが、分離や解像度に大きな問題を抱えている可能性も高いのかもしれません。

ただ、この音ならまずもってES3以上ということはあり得ませんので、購入予定の方はその辺りをよく検討することを希望します。

 

個人的な意見で言えばこれは明らかにES3の劣化版という認識です。

 

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