【HD820】ゼンハイザーがハイエンドで密閉を出す。
ちょっと別な記事を書くつもりでしたが、それはまた今度にして、今回はゼンハイザーのハイエンドモデルで遂に「密閉」を出す、というニュースを聞いたので今日はその話にしておきます。
もちろん音は分かりませんが、ハイエンドで密閉型を出すって何をとち狂っているのかと思ったりもします。
もともとゼンハイザーの音の特徴は「モニター系」という事につきます。
なので「音楽鑑賞」といものにはそもそも向かないと言えば向かないと云う傾向はあります。
ゼンハイザーのヘッドホンの音はもの凄く「無個性」という特徴があって、余りにも無個性な音なのでそれが逆に高く評価されているわけです。
そして大事なことはゼンハイザーの最高傑作はHD650であって、その上を目指して作られたHD800がその特性において過去のHD650を超えられない、というもの凄いことになっています。
それほど衝撃があったのがHD650の音で、ある意味今後を含めてこのモニターチックな音を超えられるヘッドホンは多分そう簡単には出てきません。
ただし、もの凄くつまらない音で非常に退屈です。
これはフラットバランスの音の特徴で、スピーカーでも試聴位置フラットにイコライザーを調整すると「似たような退屈な音」がしますので、主にミュージシャン系というかプロ向けの音となります。
このように当のゼンハイザーが650の音を超えようと苦心惨憺しているにもかかわらず、同じオープンエアのHD800では「超えられなかった」過去があるわけです。
そして今回発売するのはなんと驚くことに「密閉タイプ」
コレも何度も過去に言ってきていますが、密閉では絶対にオープンエアの音は超えられません。
もし逆に聞こえる人が居ればちょっと問題があると云いきってしまってもいいわけです。
ウルトラゾーネなどと言うアヤシげなメーカー以外ではハイエンドでは密閉はまったく存在しません。
なぜならどういう風に音を聞いてもオープンエアの方が素晴らしいのは自明なことで、これはもう普通に音を判断できる人なら「議論の余地すらない」という事になるからです。
僕の記憶では過去に密閉で非常に高評価を得たのがデノンの密閉でしたが、コレは既にディスコンとなっています。
それでもオープンエアの音を超えられたのかと言えばそこまでは到達していなかったと思います。
そこに来て今回ゼンハイザーが出すのがハイエンドの価格帯で密閉タイプの820と云うわけで、とても驚いています。
ただ普通に考えればハイエンドの戦場において密閉では勝負にならない、はずなのですが今回はどうなんでしょうか。
ちょっと気がかりなのは、イヤホンなどで育ってきてしまった世代は「密閉の音を高く評価する」傾向を感じていたりもしますので、この世代に合わせてきたのではないだろうなと云うことです。
イヤホンやヘッドホンで密閉の音に慣れきってしまっているので、特に「低音」という帯域でつまずいてしまうことが多いように見受けられます。
ちなみにHD820でゼンハイザーは「密閉型ヘッドフォンHD 820は、反響音を最小限に抑制する独自のガラストランスデューサーカバーにより、驚くほど透明感のあるサウンドを届けます」
と言っていますので、密閉型でそんな音のするヘッドホンは今まで聞いたことがなく、それが本当なら大したものだとも思うのですが、ちょっと眉唾ものなので、久々に聞いてみたいなと思った次第です。
ちなみに2018年8月2日に発売で、価格は281880円と堂々たるハイエンドの価格となっています。
ゼンハイザー ヘッドホン オープン型 HD 650【国内正規品】 | ||||
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ゼンハイザー Sennheiser HD800 ダイナミック・オープン型ヘッドフォン 並行輸入品 | ||||
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