【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

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OEMイヤホンを知る yinyoo proとNICEHCK BRO

 

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OEMという言葉を知っている人も多いと思います。

これはあらゆるところに蔓延っているのですが、OEM自体は別に悪いことではありません。

 

OEM=相手先ブランド

 

といいまして、開発や生産などの手間を省いてそれを別の会社に委託してしまうことを指します。

 

要するに「販売のみ」に特化していくわけですが、その製品について生産しているのはまったく別のブランドという事になります。

 

例えばAというイヤホンがあるとします。

 

これは「無名の中華工場」が開発・生産したものですが、これではまったく売れません。

なぜなら「誰も知らないブランド」ですから。

 

そこでAというイヤホンを非常に安い価格で例えばZ社に売り込むわけです。

その話に乗ったZ社はカラーや付属品などを指定して買い取り、それをZ社の名前を冠して売り出すわけです。

 

すると不思議なことに本来ならばまったく売れることのなかったAイヤホンがZ社の知名度と販売力に乗っかって「バカ売れ」する事になったりします。

 

これは例え話なのですが、オーディオ業界ではごく普通の話しです。

 

例えば国産のセットコンポなどはほとんどOEMではないかと思いますし、格安系のプリメインアンプなどもOEMの可能性があり、有名どころではゼンハイザーの価格の安いヘッドホンは日本のフォステクスのOEMです。

 

業界が違うカメラなどですとLEICAのレンズは日本のsigmaが作っています。

もちろんsigmaの名前は出していませんが・・・

 

これは自社でラインナップ全部を開発するのは無駄が多いので、特に価格の安い製品は名前だけで実際の開発と生産は「別な会社」が請け負っています。

あるいは自社で開発できないので「得意な工場や会社に任せてしまう」ということでもあります。

 

これは実話ですが、昔僕の知り合いがマランツの工場にアルバイトに行ったことがありまして、その時、ベルトコンベアでコンポを作っていたのですが、4-5社分のコンポを生産していて「中身は全部同じだ」と怒っていたことがあります。

 

要するにガワだけが違って中身の回路は全て同じものな訳で、これでもセットになるスピーカーは各社違うので音は違う、と云うわけです。

 

こういうことがありますので中華とは違って、国産や海外の有名ブランド品だと余りにも価格の安い物は買う価値がないと言えばないのです。

 

さて、このOEMを踏まえた上でyinyoo proとNICEHCK BROという中華イヤホンのお話しです。

 

  

 

この2つは価格もカラーも全く違いますが、これは「同じイヤホン」だと思われます。

 

いわゆるこれがOEMイヤホンと言われるもので、何処で生産されたのかが分かりませんが、同じ工場でカラーとMMCXケーブルを変えて納品されたのがこちらのイヤホンとなります。

 

ちなみにHICEHCK BROの方はマイク付き銀メッキ線が付属してその分価格に転嫁しています。

 

またBROの方が9.2㎜チタンコート振動板と書いてありますが、yinyooの方は無表記です。

 

チタンコートが嘘か、もしくはyinyoo proがチタンコートのことを書かなかったかのどちらかという事になるでしょう。

スペックがまったく一緒なのでドライバーが違うという事は考えらず、推して知るべしという所ではないでしょうか。

 

価格なんですがセール時には1900円~2000円に値下がりしますのでそのあたりが底値だという情報が来ていますが、ごく希に500円台という価格になったりもするので、驚いてしまいます。

 

ただOEMでも悪い物とは限りませんので、欲しければ買ってみるのがよろしいでしょう。

むしろ余力のある大手の工場などで生産されることも多く、yinyooとBROを無駄に2度買いなどしなければ面白い選択の1つとなるでしょう。