【レビュー】アコースティックリサーチ AR-E100生産完了品
本来ならばノート版にてレビュー予定でしたが、どうも早々と生産完了になったようで、今から購入する人も居ないでしょうから、こちらの無料版にてサクッとレビューしておきます。
聞いてみて驚いたというのもあるのですが・・・・
こちらのE100イヤホンは購入したわけではなく、ノート版読者の方よりお借りしたものとなります。その他多数お借りしましたので順次ノート版にてレビューしていきます。なんとあのCampfire audioもありますので楽しみにして頂けるとありがたいです。
アコースティックリサーチというメーカーは聞いたこともありませんが、メーカーのヒストリーについては以下のページを参照して下さい。ちなみにアメリカのメーカーらしいのですが、僕はスピーカーでの世界でも聞いたこともありません。
こちらはAR-E100は発売当初の実売価格が約2万円なので価格だけはミドルからはハイエンドといえるでしょう。
生産完了という事で「消えたブランド」と言えるかも知れません。
【AR-E100スペック】
■モデルナンバー AR-E100
■ドライバー 1DD/10mmベリリウムドライバ搭載
■感度98db
■インピーダンス32Ω
■周波数特性 20Hz ~ 40000Hz
■コード長1.2メートル
こちらの特徴のひとつとして有線/無線両対応となっています。
あくまで「有線イヤホン」としての評価となりますが、簡単にBluetoothの音質もレビューしておこうと思います。
聴いている最中に大きく音が変わるので、少しだけ鳴らし込みました。まず低音が劇的にブーミー。ボーカルも異様に前に出てきます。音色もおかしかったのですが、鳴らし込むにつれ普通に変貌していきました。
Bluetoothで使えることも考えても価格的にはもう少し頑張るべきだと思います。
【AR-E100音質】
基本的な音質はニュートラル気味のウォームで極めてまっとうで普通の音だと云えます。
帯域バランスは低音ブーストタイプ。音は明るめ。
ブースト量は+6.5から+7.0程度なので中華並みのブーストといえますが、その低域がかなり緩い。エッジも不明瞭でかなり大きく膨らむので低域量が判定しづらいところがあります。
このイヤホンは間違いなく中高音を得意とするタイプ。とにかく低域のユルさが酷い。
ボーカルフラットはよく特性が詰めてあってメーカーのチューニングへの思いがよく伝わってきます。最近のKZやモニターイヤホン並みでキッチリ詰めたと云えるでしょう。
低域量が中華と何ら変わらないくらいのブーストなので実売2万近くを出して買う価値があるかと言われれば、ちょっと微妙、とはいえます。
理由は中高音域のエッジの描き方が若干ですがジャパニーズサウンドチックで少し尖り気味。ただそれでもそこらの日本製イヤホンよりははるかにマシなので、この点は無名に近いメーカーとはいえ得体の知れないメーカーとは言えないと評価しておきたいと思います。
音は全体的に少し硬め。
音質そのものはベリリウムドライバーの使いこなしでしょうか。少し明るめで明瞭度もやたらと高くされていないので実力は侮れないメーカーだと思いますが、無名過ぎて価格が1万以上はキツいでしょう。
最後にケーブルを付け替えるとBluetooth化も可能なのですが、面白い事にBluetoothの方が音が良い。低域のブーストが少し減って+6.0程度まで減少するので聞きやすさがあり、音色は少しウォーム感が増しますが、これがまた良い。
バックノイズも極めて少なく、こちらは一粒で2度美味しいとは云えますが、もともと中高音域が予想に反してかなり良かったので、それがBluetoothでもキッチリと活きてくると云えます。
【AR-E100まとめ】
決してデタラメとか悪い物ではありませんが、中高音域側の音に対して低域のレベルが合わないと云えます。
とにかくこのイヤホンの欠点は低域のブースト量と緩さ。
バーンインで最初の印象から大きく変わりますが、それでも低域の緩さとかブーミーさは如何ともしがたく、中華の質の悪い低音とほとんど同レベルで決して褒められたものではありません。
それでいてブースト気味なので比較的質の悪い低音が量を伴ってでてきます。これが中高音域にも被ってきて多少の悪影響を及ぼすのが惜しい。
ところが中高音域はその帯域を中心としてエッジや音の出し方など聞くと、これがまた今一歩足りないとは言え、とてもそこら辺の無名メーカーがポンと出せるような代物ではなく、クオリティが予想を超えていたのでちょっと驚いた次第です。
このアコースティックリサーチというアメリカメーカーがなぜここまで低域ブーストしてしまったのかに興味がわきますが、この中華並みの低域ブーストさえなければかなり良いものであったのでもう少しマーケティングや価格などを見直せばもう少し売れだのではないかと思われます。
こちらをお持ちの方は少ないでしょうが、できればBluetooth化して楽しむとこのイヤホンの良い部分が楽しめると思いますので、Bluetooth化に伴うウォーム感は残りますが、低域が改善されますので全体的に良好なバランスに近づきます。
このE100はBluetoothで楽しむべきでしょう。というよりも帯域バランスから判定するとこっちがメインの音なのかも知れません。
総合評価△ Bluetoothの場合〇
KZ最高峰の音。
KZを聞き続けてだいぶ立ちますが、最近はノート版が主体となっていることも有り、有名メーカーのイヤホンをそれなりに聴きまくっているわけです。
そんなことをしているとKZや中華イヤホンの立ち位置というのがどうしても見えてきてしまうので、とりあえずKZや中華に絞って書いておきます。
というのもKZの音もそろそろ落ち着いてきたようで、ほとんど全部が「似たような音」ばかりになってしまい、以前のようにワクワクすることもなくなりました。
今回のZSX等もそうなんですが、全部同じような音で・・・聞き込む労力と見合いません。
それもそのはずで・・・基本的に全部同じ傾向の音です。
たいした違いは何もない。特に多ドラはその傾向が強めです。
それでKZイヤホンの正確な立ち位置が世界から見ればどの当たりかと云えば、日本イヤホンのその下に位置するくらいの実力しかありません。
帯域バランスとエッジ。
まずこれがどうしようもなく悪い。
エッジだけ見れば日本イヤホンの標準的な描き方と大差はないのですが、そもそも日本イヤホンの描くエッジのクオリティが低すぎるので、両方を比較しても致し方ありません。
そこで帯域バランス。
これがまた悪すぎる。確かに低音を強化したブランドイヤホンもあるのですが、そもそも低音の質もたいしたことはありません。
それに最近では多ドラにして価格だけ上げていくという極悪商売で、どんどん中華の価格が上がっていますが、どのメーカーだろうが1万以上なんて作れる実力はないと断言できます。日本イヤホンでも1万以上なんてちょっとどころかかなり厳しい音にもかかわらず、帯域バランスが悪化している中華イヤホンでそんな真似されても音の最終的なクオリティが付いてこられるはずがありません。
いいですか?
中華の良さは価格が安いにもかかわらず値段の割にはまともなイヤホンがあるから購入するのであって、5000円の価値だってあるかどうかと言われればかなり怪しい。
catwalk1101earphone.hatenadiary.jp
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【レビュー】KZ ZSX 最新12ドライバ機の音
どうもです。
本当にお久しぶりのKZイヤホンレビューとなります。
特に思うところも無いのですが、ノート版で散々と国産や海外のイヤホンを聞きまくっていたら中華にすっかり興味を失っていました。
最初に申し上げておきますが、こちらの無料レビューも支えてくれているノート版読者の方と一緒に書いているくらいのつもりですので、そこのところがご理解いだけないというか感謝を気持ちがない場合、ここで去っていただいて結構です。
これはこれ以外の記事もすべて含めてそういうことなので、支えられているので書くことが出来るというのは大前提でそこのところはご理解していただきたいと思います。
と云うわけでKZです。
KZの最後が確かZS10proだったと思いますが、悪くは無いけどこの音にはもう飽き飽きしてお腹がいっぱいになったというのが本当のところです。似たような音ばかりになってしまっていて、特に一線を越えたハイクオリティな音がするわけでもなく、価格からすれば質は低いが多ドラが手に入ってお買い得で明瞭度が高いとかそういう音です。
中華イヤホンはここ数年で一気に実力が向上しましたが、では今後もこのペースで進化し続けるのかと云えばそんなことは絶対にありません。
そろそろ打ち止めでしょう。
ここで少しおさらいしておきますが、KZは2018年初頭頃より音が変わっています。まずひとつはボーカル域の特性が格段に上がったこと。もうひとつはウォーム系の傾向からニュートラル・クール系の傾向に180度近く音質が転回しています。
ボーカル特性の向上に関しては単純に実力の向上ですが、クール系へのベクトルの転換に関しては好みの問題です。また、多ドラを取り扱うようになって、ネットワークのチューニング技術も上がっています。
ただ当然完璧ではなく、詳細に聞き込むとやはり少し顔を覗かせますが、多ドラでこれならもう十分でしょう。
こう考えるとやはり2017年の年末当たりから2018年初め頃に社内的な何かがあったというか音決めの担当者が変わったとか、そう言う事は考えられます。基本的なベースの帯域バランスなどは同じなのですが、確かに大きな変化が音に感じられるのは間違いないでしょう。
あとはKZ、毎度のこと当たり外れが大きい。個体差の話しではなく、モデルごとの出来不出来がとても大きい。ダメなモデルはトコトン碌でもないので注意が必要です。特に価格の安い2ドライバ当たりはそう感じることが多くなります。
こう云うダメなモデルの判別が付かないとゴミを買うことになるのでそれだけは避けてください。
【KZの多ドラの共通の音】
ここでこれまでの経験と蓄積を活かして、KZの多ドラの特徴について前提として書いておきます。これは2018年以降に発売されたオールBAを除いたKZの多ドラすべてに当てはまるので知識として入れておいていただきたいと思います。
■クール系の音
全部同じ傾向の音なのですが、基本的にニュートラル寄りのクール系の音となっています。例外はありません。
■中高音域を受け持つBAの音
基本的にKZの開発したBAは単独ではそれほど優れていません。多ドラになるとBAの傾向が直接的にそのまま出てくるので「高解像度」に徹底的に振った音になります。BAは優秀なブランドが1BAで使いこなすと極めてナチュラルで繊細さを持ったDDのような音になりますが、KZのBAはそのまま出来るだけすべての音を制御することなくほとんど無秩序に出力してしまう傾向があります。
特にBAの多ドラはその傾向がより顕著になります。KZ唯一の例外はオールBA機となるAS系のみが違う出力傾向を持ちます。
以上のことはKZの1DD+5BA以上のすべてのイヤホンに共通した傾向となります。
なのでKZの多ドラはどれもこれも非常に似通った音質傾向を持つ、と云うことが云えます。
【KZ ZSXスペック】
■モデルナンバー KZ ZSX
■ドライバー 1DD/10mm 5BA/中高音域*2 高域30095*1
■感度111db
■インピーダンス24Ω
■周波数特性 7Hz ~ 40000Hz
■コード長1.25メートル
5BA+1DDなのでいつものKZの多ドラ構成。中華BAはイマイチ能力が低い音がするのでその点が懸念点でしょう。
バーンインは念のために30分ほどほど回せば十分かと。DD である低音周りを含めてあまり変化を起こしませんが、鳴らし込み初期において全体的に音が若干曇るので、この曇りが取れて明瞭度が本来の意図した音になるまでが目安となります。
【KZ ZSX音質】
基本的にKZの多ドラの音そのものです。故に、ドライバーはニュートラルに若干寄ったクール系。
帯域バランスはいつものKZで低域ブーストされています。
低域のブースト量は7.5なので、これはZS10などと比較するとわずかに低音量が増えています。KZの中でもほんの少し低域量が増えているということになります。
基本的な音質傾向と中高音域側であるBAの出力傾向はそのままZS10/ZS10pro/ZS7等の最近の多ドラとまったく同じ音。クール系で低音強め、エッジの描き方も解像度や分離などもまったく一緒。
本質的な差異はなく、ただ細部がちょっと変化している程度。
具体的に云えば明瞭度やボーカルの質感や特性的なもののわずかな変化、低域を中心とした帯域バランス。あるいは高域を少し派手目にするとかそんな程度。
ZSXもやはりその軸線にそった小さな変化しか起こしませんのでそれは理解納得する必要があるでしょう。
非常に小さな変化しか起こさないので乱暴ですが簡単にZSXというイヤホンを語ってしまえば、低域量はZS10やZS10proよりも多くZS7よりも低域が締まって少ないという感じ。明確な違いはまずここになります。
ZSXの低域は量が多いのですが少しだけ前に出て、ZS10などよりもタイト感があると云えるでしょう。ただし低域の出方とか全体を見ればいつものKZの低音であまりクオリティが高いとは云えません。
ボーカルフラットは最近のKZなのでとても優秀。これについては国内メーカーも見習っていただきたい。ボーカル周りの特性的な問題は無いのですが、ZS7比較でボーカルのカラーがどちらかというとZS10系。かなり色が乗らないボーカルの音色と質感を持つのがZSX。
これであればZS7の方がボーカルの方が色が載ってコクはあると云えるでしょう。
音の透明度である明瞭感などもZS7比較で一段落ちます。ZSXは全体的に少しボヤッとした印象ですので、ZS10等と比較すると低音域をのぞけばZSXのほうが明瞭度が高めで少し派手でよく聞こえるのですが、バランスが違ってしまっているので、直接的に比較対象とする時に注意が必要でしょう。
低域がかなり強めなのでソースによってはボーカルが奥に引っ込みます。ただこれは限られた場面で発生するので普段は特に気にする必要はないかと思われます。KZは多ドラのネットワークチューニングかかなり進んでいるので明確にクロスオーバー周りの不具合を検知できる場面は減っています。
ただなんでしょう。
もう本当にKZの多ドラは全部同じ傾向の音なんです。うんざりするくらい根本的な差は無くて、単に帯域バランスや明瞭度などの部分が変化するだけ。高域の強弱なども違いますが、単にドンシャリなので他に語ることが何もないと言えます。
こちらのZSX。ようするにKZ ZS10等と比較すると明瞭度を上げ、高域を派手気味にして、ほんの少し低域を更にブーストしただけの代物と云えます。
【KZ ZSXまとめ】
基本的な音の傾向というか、音の出し方はまったくいつものKZの多ドラの音です。それ以上でもそれ以下でもありません。
KZのBAの使いこなしはAS10を中心とした少し柔らかく繊細なDDっぽい使い方と、多ドラの解像度や分離を優先としたBAッぽい音の出し方の2つのパターンがあるわけですが、こちらはいつもの多ドラのBAの使い方なので、極めてBAらしい音がします。
確かに分離や解像度を優先とした中高音域の音の出方をするのですが、いつもの如く非常にクオリティが低い。いわゆるジャパニーズサウンドチックな音の出し方でエッジもきつく、まるで音の輪郭のみを取りだしたような鳴り方をします。
ここ最近、僕は国産や海外のブランド品ばかりを聞いてきたわけで、そうするとやはりいつものKZの音であって、余計にエッジばかりが耳につく低レベルな音となります。
確かに解像度が高くなるのでマルチBAで中高音域を鳴らすと音数は多くなります。それは間違いありません。分離も一見良いと云えるでしょう。しかしそれで音楽が楽しくならせているかというとそんなことはなく、キツく尖ったエッジにフォーカスしたそんな音だと云えます。
もういい加減、解像度や分離を優先したドライバ数=音質みたいな宗教からは遠く離れるべき。1DDや1BAでも音楽を鳴らすために必要な分離と解像度は十分にチューニングで出だすことか出来ます。
こちらのZSXもやっぱり多ドラである事を強調した音で、他のKZの多ドラの音そのもので、やはりよく似ています。ZS10やZS7と極めてよく似た音質傾向を持ち、どちらかと言えば明瞭度や帯域バランスから見てZS10proの亜種とみて間違いないでしょう。
全体のバランスや音質傾向、解像度感や分離などはそのままZSの多ドラ。ただ細部がちょっと違っていて、それが大した差ではないのが痛いところと云えます。この為、本来ならZSXなどという紛らわしい名前にせずZS11とかにすれば誤解がなかったのではないかと思われるのです。
帯域バランス傾向がZS7とZS10/10proのほぼ中間を狙った音で、低域のタイト感などは少しだけ向上しているとかそういうレベル。中域の質感などもZS7の方がコクがあるので、これであればわざわざZSXを購入する特段の理由はない様な気もしなくもありません。
と云うわけで最新のZS10proを所有しているのならZSXは必要ありません。ZS10の方は低域の帯域バランスに更にほんの少しブーストとタイト感がある低域表現が欲しいと言うのでもなければZSXはそもそもいらないと云えます。
ZS10なりZS10proあるいはZS7当たりを持っているのならほとんど同じ傾向と音を持つので、またまた同じような音のイヤホンが増えるだけなので購入は推奨できません。
まったく多ドラを持っていないというのならまずはZS10pro。それで低域が足りないなど云ういう奇特な方はZS7に行ってみてからZSXを買うべきでしょう。明瞭度の向上という点ではZS10proの方に近いのでZS7比でもZSXの方が良いのですが・・・いかんせんZS10比較でほんの少しの低域量アップなので違いが感じられない人も多いでしょう。
まぁ、極言すればKZの多ドラなど大した音は出せないので「いらない」と云えばいらないのですが。
今回はKZの多ドラを聞き込んで、この低レベルなエッジの描き方では音楽を鳴らすことが難しいと云うことで国産や海外の音を多く聞き込んだ経験を加味すると、KZの音の輪郭は全部ダメなのですが・・・これをいってしまうと多くの日本製イヤホンも評価を下げざるを得ないのでZS10proを基準にした評価としておきます。
この音であればZS10pro当たりを狙うのが最も妥当でしょう。
評価は中高音域だけ見ればZS10proと同じで良いかなと思ったのですが、これ以上質の悪い低域を更にブーストされてももはや音楽がならないので。
総合評価△
KZの多ドラの音そのもので質は低いが多少ZS10当たりとの比較なら細部が向上している。
catwalk1101earphone.hatenadiary.jp
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【次回予定】KZ ZSXやらAS16など。
どうもです。
ずいぶんとお待たせ致しました。
最近は中華イヤホンに飽きがきてしまったようで、KZの更新もストップしていましたが、定期的に再開する予定です。
とりあえずはKZのZSX。
それから今月中のどこかでBA8ドライバのAS16に行こうと思います。
これでとりあえずさぼっていた間の主要なKZイヤホンはコンプリート出来るかと思われます。
うーん。
中華は実力不足をドライバ数で誤魔化すのが頭にくるのですが、時々「当たり」がでるのでそれを探すという感じでしょうか?。
ダメなイヤホンはトコトンダメなのですが、一言で云ってしまうと「アジア人の音作り」そのものではあるので、やはりクオリティがどうしても不足します。ただこれは日本でも大して変わらないとは云えますが、なにぶん帯域バランスに関してはまだ日本製の方がまともではあります。
と云うわけで、ゆっくりと中華イヤホンの方も探求していきますのでよろしくです。
KZ ZSX 重低音 イヤホン 5BA+1DDを搭載 ハイブリッドイヤホン カナル型 高遮音性 イヤホン 高音質 中華イヤホン 2pin リケーブル可能 (黒(マイクなし))
- 出版社/メーカー: Yinyoo
- メディア: エレクトロニクス
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【レビュー】Radius HP-NHR11 妙なデザインの日本製イヤホンの音
初ラディウスのイヤホンです。
印象としてはまずこのメーカーは価格がお高めで敷居がちょっと高く感じます。デザインも珍妙というか奇天烈なデザインが多く、色モノメーカーと感じていました。
メカメカしいと云うか・・・。宇宙で戦うロボットを想起させます。
イヤホン界隈以外では聞いたこともないメーカーで、なんだか食わず嫌いになってしまって避けてきたわけではありませんが、積極的に行く理由もありませんでした。
今回はそのラディウスの初イヤホン。実売価格で7000円程度なのでこのメーカーとしてはエントリークラス。入門クラスでこの価格はやっぱりちょっとお高めな印象。
それで今回聞いた後に一体何だろうこのメーカーは?と云うので初めてホームページに飛んで詳しく見てみれば・・・・
アレ?
随分前にラディウスの据え置きアンプを買ったことがあるのに気がつきました。
それがラディウスがオーディオ業界に初参入したときに作った真空管プリメインアンプのRA-VT11。
radius 真空管式ステレオインテグレーテッドアンプ RA-VT11 RA-VT11
- 出版社/メーカー: RADIUS
- 発売日: 2007/05/10
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どうもこのアンプで据え置きアンプ業界に参入して、その後が続かないのでそれっきりになったのでしょう。今でも売られているので一応ロングセラーという事になるのかも知れません。
僕がどうしてラディウスのアンプを買ったのかと云えば、当時、居室で使うサブ用のアンプが欲しくて試聴に行ったらこれとトライオードの15万位の真空管アンプがあって、試聴したらトライオードがしょうもない音を出していたので、ラディウスの方にしたのでした。
ちなみにトライオードの何がダメだったのかと云えばじっくり聞き込むと音にモヤモヤとした嫌なノイズが付帯して、ボーカルを紡ぐ口の周りがなんか汚れているのでうんざりして、次にこっちを聞いたら少なくとも価格を超えた音はしていたのでとりあえずこれでいいやと買って見たのでした。
結局、このアンプは3ヶ月ほど使い込んでから放流してしまいましたが、理由と云えば・・・音がスッキリしすぎている、と云うことが上げられます。比較した15万のトライオードの真空管アンプが酷すぎたというのもあるのですが、僕が試聴して買ってみたくらいなのでラディウスはそんなに悪いものではないのです。悪くないのですが、この音ならソリッドステートのアンプで十分なので手放しました。
半導体のソリッドステートアンプに極めて音が近く、必要なコクや音色がまったく出てこないので飽きてしまったといえます。これはこのアンプの本質的な音なのであとからどうにもならないことに気がついたのでした。
まぁ実売8万程度のアンプにそんなことを期待してもしょうがないのですが・・・・たぶん初心者にはよいものなのです。
こういう真空管アンプは。特に雰囲気だけ真空管が欲しくて、音は半導体の音に近いほうが心地よく違和感なく聞けると思います。しかも価格も良心的ですのでそういう層がターゲットなのでしょう。
そもそもこの価格帯でまともな真空管アンプというのはほとんどないはずなので有りと云えば有りなんですが。よくよく冷静になって自宅で聞いてみたら真空管の良い部分が何もないことに気がついてしまったという事になります。
と云うわけでラディウスとはすっかり忘れていましたが縁があったというのを今回思い出して感慨にふけっています。
そんなラディウスがイヤホンでは高価格帯を中心に妙なデザインで頑張っているのでとりあえず聞いてみた次第です。
【レビュー】RHA MA650は名機750を超えられるのか。
いつもいつもRHAを聞くときには身を清め、その音を正しく読み取ろうと努力します。
それだけの音が出せるのがRHA。
いつも思うのですが、どうしてこれが英国のメーカーなのか悔しくて仕方ありません。いつの日か日本からこう言うメーカーが出てくれるとずっと待ち続けていますが、それはいつも徒労に終わる。
理屈ではなく感性が、努力ではなく才能が、もう既に立っている位置が違うのでしょう。オーディオの高い峰を登らんとするものはこの音に謙虚に耳を傾け、祈りを持ってその音に触れなければならないといつも思います。
努力では持って生まれた才能を凌ぐことはないと僕はいつも思いますが、どうしてこう言う音が出せるのだろうと考えれば、それこそがまさに才覚そのものなのだろうと思うのです。
さて、RHAのエントリーイヤホンのひとつ、MA650です。
海外メーカーの7000円程度のものなのでたいして期待していないのですが、それでもRHAは真剣に聞き込まなければなりません。
彼らしか到達することが出来ない音があるのなら、目を閉じ、深く息を吸って、その音をきくべきでしょう。
【レビュー】Klipsch X20i 2BAスーパーツイータ搭載イヤホン
世界のクリプシュ。そのまごうことなきハイエンドイヤホン。それがX20iです。
X12の音を聞いて驚きましたが、そのクリプシュが最上位として出すのがこちらのX20i。
X12iは耳に嵌めたらぽんと素晴らしい音がするわけではなく、ちょっと使いこなしが神経質で誤解を生みやすい。JVCイヤホンと似ているところがあって良さを認識するまでにちょいと時間が掛かります。
僕が一流と認めたイヤホンブランドは世界で三社しかないのですが、そのうちの一角を占めるのがクリプシュ。これはノート版読者の方ならよく知っていることでしょう。
ですがこのX20iに関してはちょっとした懸念がありました。
それが何かと云えば「無能の代名詞」であるスーパーツイータ。これも何度か語っていますがそもそも高域うんぬんいうのはまさに無能のエンジニアの常套句のひとつで僕個人は納得していません。
聞こえる帯域をキチンと出せ、と云うのが僕の基本的な考え方となりますが、それも満足に出来ないメーカーが価格を上げる目的でスーパーツイータを搭載して昨今のハイレゾ詐欺に乗っかるので目も当てられないことになります。
それがどうなっているのか?X20iで確認したかったことのひとつでもあります。
つまりX20iはよくある価格が高いだけのしょうも無いハイエンドなのか、それともX12iから正統進化した本物なのか。それがなんとしても知りたい。
ただし元々名機と云える926ドライバを実装して実質的なBAフルレンジなので、全体的にX12iと比較してどうなのか、どちらを選択すべきなのかを含めて見ていきたいと思います。
ノート版中華イヤホン1周年記念レビューの予定
【レビュー】Etymotic Research MK5 ERのエントリーイヤホン
ERのエントリー系イヤホンのMK5です。
Etymotic Researchといえば以前4PTをこちらでも紹介させていただきましたが、イヤホン史に燦然と輝く名機で有り、1BA系イヤホンとしては本物のハイエンドと言ってしまっても良いかと思います。
当ブログの読者の方のなかで購入された方も多く、僕の方に来ている感想も「驚くべきイヤホン」と評される方も多いのです。
はっきり申し上げて4PTを聞いて特に感想がないなど言うのならオーディオを楽しむ意味がないとも云えるのですが、世界最高峰のブランドの音を格安で堪能できるので、理解が及ばなければ理解できるまで聞き込む必要があるでしょう。
これほどのイヤホンは幾つも存在するわけではありません。また偶然に作られるものでもありません。finalのE3000などはあの価格帯では珠玉の出来映えですが、その後が続かない。
ブランドのベースとなる明確な才能という基盤が違うので、このあたりは如何ともしがたい部分があります。ただ4PTレベルの作品となるととても偶然には出来ません。ああいう音がたまたま出てくることがないのを僕はよく知っています。
そんなERが放つエントリー系イヤホンであるMK5のレビューに行ってみましたので、1DDでERがどのような音を出すのか確認してみたいと思います。
【国内正規品】Etymotic Research ダイナミック型 エントリーイヤホン MK5/グレー MK5-GRAY
- 出版社/メーカー: Etymotic Research
- 発売日: 2014/11/20
- メディア: エレクトロニクス
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【レビュー】Lotoo PAW PICO わずか26グラムのDAPを購入。
どうもです。遂に世界最小最軽量クラスのDAPを購入しました。
ノート版読者の方より紹介を受けて興味があったのですが、この手の軽量DAPは実力的にはかなり問題があって怖いところに中華製と云うことで躊躇していました。
本来ならこういう尖ったDAPこそ日本のSONYあたりが頑張って欲しいのですが、最近は日本のお家芸であった軽薄短小も中華に譲りつつあります。
まぁ液晶画面すらない割り切ったDAPなのでメインがスマホでコントロールするという事になります。もちろんスマホなしでもコントロールは可能なのですが・・・。使い方によっては非常に興味深いDAPで特定用途なら十分につかえるのでは?と考えた次第です。
僕は元々こういう尖った小型軽量の製品がとても好きなので我慢できなくなりました。外で音楽を聴くことなどほぼないのにもかかわらず・・・忍耐が限界を迎えて血管が切れそうな勢いで購入してみた次第です。
こう言う小型DAPは音が犠牲になることが多く、それが唯一の懸念でしたがもちろんアプリの操作性なども見ていきます。
ロトゥー ハイレゾ・デジタルオーディオプレーヤー 32GBメモリ内蔵Lotoo PAW Pico JP Edition
- 出版社/メーカー: Lotoo
- メディア: エレクトロニクス
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Lotoo(ロトゥー) PAW Pico JP Edition ハイレゾ音源対応ポータブルプレーヤー【送料無料】 【1年保証】
- ジャンル: デジタルオーディオプレーヤー
- ショップ: eイヤホン楽天市場店
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