【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

中華低価格イヤホンとヘッドホン&デジタルプレイヤーDAP系のレビューのまとめとオススメです。購入した物や使ったモノが中心となります。誠実なレビューを心がけたいと思います。 。。基本的にライトな感じで一分で理解できるサイトを目指しています。このブログは「ぶろぐなんかめんどくせえよ」のスピンアウト・ブログです。なお、無断転載不許可です。

国産イヤホン NOTE版開始のお知らせ 

 

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どうもです。

 

NOTEにおいて「有料版」を開始致しました。

 レビューを新しい形で模索するという事で始めさせていただいていますが、こちらはそのまま粛々と進めていく予定です。

 

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 NOTEの有料版の方針としてはだいたいざっくりと「国産および海外製品」と、つまり中華以外で構成していく予定です。

 

中華系は今まで通りこちらで「無料」ですのでご安心ください。

 

ただちょっとアンプなどでも紹介というか書きたい中華があるのですが、そういった一部の製品に関してはNOTE版というか「有料ユーザー」を優遇していく所存です。

 

NOTE版において個々の読みたい記事を1つ1つ買うよりも「マガジン」として購入してくださった方が後々お得なので、そうして頂けるとこちらも気兼ねなく記事が書けるので嬉しいです。 

 

NOTE版の方もある程度のところでボリュームを分けて行くのが現実的かなと思い始めています。

 

記事数が増えるとかなり煩雑になるので・・・

 

おいおい考えていきますが今は内容の方に注力します。

 

専用アプリはこちらです。ダウンロードすると見やすいです。

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無料posted withアプリーチ

 
 

 

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【レビュー】Final E5000 -finalの聖戦-

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読者の方より3本ほどのwestoneなどのイヤホンを含めてお借りしました。その中の1つがたいして期待もしていなかったこのE5000。

 

理由はノート版の読者の方はよくご存じの通りで、かつてこちらでレビューしたE3000はずば抜けていたが、その後に何本もfinalのイヤホンを期待を持って聞きはしても、そこからはe3000以上の音が出てくることはなく、高評価と云える〇イヤホンはE3000を含めて2本だけでした。

 

ひとつも〇評価すら付かないブランドも多い中で立派と云えば立派ではありますが、finalは特に価格の安いモデルで明確に「手抜き」を行うので、よく吟味しないと単なるゴミも多いメーカーです。これでは粗製濫造したと云われても反論できないでしょう

 

「日本製サウンド」はそもそも音が良くありませんが、日本人の耳というかおそらく中華イヤホンを聴いてみてもアジア人の耳もあまり良くないようで、欧州やアメリカなどの白人国家の「音楽にかける伝統と情熱」という点からみてもオーディオ機器には大きな差が出ることになります。

 

一流という名前だけのブランドも多いのですが、そういったメーカーは容易に「日本向け」と銘打ちこぞって「チューニングを変更」してわざわざ音を劣化させたモデルを販売するので辟易としてしまう。

 

僕は何度も書いていますが、もっとも高い場所で戦うスピーカーなどはどう聞いても欧米列強のスピーカーに対して歯が立たず、そもそもまともに同じ戦場に立つことすらできない。せいぜい安物のエントリークラスで戦うのが精一杯で、音を聞いてもそれは納得するしかなく、イヤホンでもそれは変わることはありませんでした。

 

むしろ聴けば聴くほど絶望するだけで、こんな音ではイヤホンですら世界の一角にすら食い込めないだろうと云うのを身をもって再確認しただけのことです。

 

ノート版の方では初期の頃に「行けるとしたらfinalだ」と期待を込めていくつかを聞き込みましたが、結論は「やはり無理」と言うほかなく、E3000の出来は「単なる偶然」という説に傾いていくしかありませんでした。

 

それで結局スピーカの時と同じ事で、気がつけば「海外製イヤホン」ばかりを聞くことになってしまったわけです。

 

そんな折に読者の方よりE5000を借り受けました。

 

【final E5000スペック】

 

■モデルナンバー Final E5000
■ドライバー 1DD/6.4mm
■感度93db
■インピーダンス14Ω
■周波数特性 不明
■コード長1.2メートル

 

読者様から借り受けたイヤホンなのでバーンインの状況は分かりません。装着感はオーソドックスな筒状のハウジングなので特に問題は無いと思います。

 

イヤーピースもそれほどシビアに合わせる必要はありません。このあたりは詳しくは後述致します。

 

E5000はDAPでの音量が取りづらく、音量をかなり上げる必要があります。このため、横一列で他のイヤホンと帯域バランスなどを比較しづらいところがあります。 X1で他のイヤホンよりも10以上音量レベルを上げる必要があるので、スマホなどの方は音量を取るのが難しい場合があるかも知れません。

 

 

【final E5000音質】

 

基本的な音質はウォーム。帯域バランスはほぼ適性バランスと言って良いと思います。高域側が少し丸まり、低音側がブーミーになっているのはいつものfinalチューニング。

 

低音量は+5.0なのでほぼ録音時適性レベルプラスアルファ程度で非常に良く出来ています。中華から比較すれば低音は大幅に少なく、一般的な日本製イヤホンの低域量と比較してもすこし少ないと云えますが、バランス的には正しいと言えます。

 

このイヤホンはイヤーピースや装着で低音量がかなり変化しますが、基本的なバランスはもっとも少なめに聞こえる位置に装着するのが正しい。理由は残念ながら唯一の欠点で「低音」の出来がそれほど良くないため、このクオリティの低音を無理矢理増やしても結果としてあまり良い事とは云えないと思われるからです。

 

また設計時想定のバランスを崩す意味もありません。

 

低音量にほとんどブーストが掛かっていないこともあり、低音の質がとにかく残念。エッジはボケ気味で階調表現も不明瞭となり、低音自体がかなりブーミーで緩い。

 

E5000は明確に中高音向けのイヤホンで、これを聴く限りはある程度「低音は捨ててかかる」と云うことが必要でしょう。低音向けのイヤホンが欲しければ他のものを探した方がよく、これは音を聞く限りではfinalチューニングの根幹に関わる部分もあるような印象なので、無理に低音を増やそうとやたらと装着位置を奥に持っていったり密閉性の高いイヤーピースを使うと音もバランスも破綻しやすいといえます。

 

音楽のベースとなる低音域がイマイチの出来映えなのはどうにもしようがなく、このおかげで音楽のメリハリや迫力や音のパワー感が薄く感じられやすく、激しいソースでは混濁しやすい場面がでてきます。合わせて高域も非常に穏やかないつものfinalの音なので、全体を見れば非常にマイルドな印象を受けます。

 

ただし、この事がこのE5000の真価というか本質を変えるものではありません。

 

実際のところ、一言で評価するのならE5000の音は全体として実に見事と云えます。

 

finalチューニングの最終完成形の音であり、緻密にしてとても柔らかい。中高音域側の音の出し方は聞き惚れる出来映えで、エッジもとにかく柔らかく、かといって輪郭が熔けてしまうようなものではなく、しっかりとした芯があり、スピーカーの音の鳴り方を彷彿とさせてくれる。

 

ボーカルもいつものfinalなら暴れがあるのが通例なのですが、例外的にこちらのE5000は完璧に近い。ボーカルフラットも一流の詰め方。音色もごく自然でわずかに好ましい質感がうっすらとのり、実に好印象。非の打ち所がない。

 

サウンドの明瞭度が若干低いのはいつものfinalなのですが、これもかなり高い位置で調整されているようで他のfinalイヤホンとは一線を画すでしょう。つまり、finalの音としての音のクリア感や明瞭度はかなり高めで、従来のボケやすく感じることもあったイヤホンサウンドがかなり改善されています。

 

全体的に評すると、低域をしっかりと聞き込むイヤホンではありませんが、帯域バランスやエッジなど含めて日本製イヤホンとして最高峰の出来映えである逸品だと評価します。今のところ、相対評価でも絶対評価でも、このサウンドは誇り高き孤高のイヤホンだといえます。

 

価格は少しお高めだが、この音なら決して高くありません。むしろ納得であり、比較するイヤホンのレベルを考慮するとむしろ安いでしょう。

 

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【final E5000まとめ】

 

基本的にE3000の正統な後継機と云えるでしょう。E3000との最大の違いは「音の明瞭度」で、E3000の音のボケ感というか曇りが気になる方はそれが高いレベルで止揚して解消したE5000の音は気に入ることでしょう。

 

E3000の方が低域が少しだけ多めなので、こういった点でも長く聞き込むとE5000の方に軍配が上がると思います。

 

つまりE3000をすべての項目において上回る。

 

その他finalイヤホンとはそもそもこのE5000は格が違う。低域全体の質が悪いのはそもそもこう言う音なので致し方なく、それでもこの低域のクオリティを持ってE5000を評するべきではないと思います。

 

確かにおそらく人によってはこの柔らかさや低音の質から来るメリハリの薄さで「物足りなさ」を感じることもあるでしょう。派手目でイヤホンイヤホンした音に慣れている方にとっては特にそう感じる場面があるかも知れませんが、その場合は自分自身がまだ至っていないという事を恥じるべきです。この音のクオリティは一朝一夕に簡単に出てくるものではなく、苦闘の果てにやっとその姿を現すものだと思います。

 

E5000の本質は、このイヤホンを持って「欧米の音」に真っ正面から切り込めるだけの質を達成した唯一の日本製イヤホンだという事に尽きる。

日本製サウンドが嘲笑されることなく、世界の本物の一流ブランドと肩を並べて堂々とイヤホンの世界において立つことができたと云うことを証明したことにある。

 

僕はこれまで数々の日本製イヤホンを聴いてきましたが、どれを聴いても満足することはなく、特に「質」とか「音色」という点ではとにもかくにも一流の背中がチラリと見える程度で、それすらSONYのイヤホンでわずかに1本しかなく、それも中高音域に限ってなんとかというだけでした。

 

それがこのE5000では同じ場所にたち、肩を並べて最も高い場所で戦っているように見えます。

 

世界でジャパニーズサウンドと馬鹿にされ、それは音を聞けば馬鹿にされてもしょうがない音しか作れなかった日本が、イヤホンという限られた場所ではありますが、やっと世界に追いついた。

 

finalの独自のチューニングと音響に対する見識と苦闘が遂に実を結んだ瞬間でしょう。

 

日本人としてこのE5000を誇らしく思います。僕は断言しておきますが、この音の出し方や帯域バランス、エッジ、ボーカルのナチュラルな質感など、世界最高峰のイヤホンと肩を並べて戦える。

 

このE5000はこれまで聞いた日本製イヤホンサウンドの頂点であり、唯一無二の到達点であると断言しておきます。本当に立派で見事。日本の誇りであり、同時に日本製イヤホンがエントリークラスでしか戦えないという言葉を撤回します。

 

遂にfinalが日本を代表してその心願とも云える苦難の聖戦を戦い抜き、最も高いその場所の一角に堂々と立った。すばらしいサウンドでした。ありがとうございました。

 

 

総合評価◎ 

世界の最前線で戦える音。E5000の音を持ってfinalの音は完成し、世界の第一線のその一角に肩を並べるに至ったといえる。まさに壮挙であり、厳しい場所に決然と立つ凜として誇り高きサムライを思わせる。まねごとではない柔らかさをもった独自の日本の音。

 

 

 

 

 

 

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【レビュー】パイオニア 密閉型ノイズキャンセルヘッドホン SE-MS9BN 

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オーバーヘッドタイプのヘッドホンですが、パイオニア製となります。

有線/無線両対応となっているので、今流行のどちらでも使用することができます。

 

価格的にはエントリーよりも少しだけお高めですが、ヘッドホンの場合、イヤホンとは違いやはり予算を少し増やす必要があるでしょう。

 

ただ海外製では2-3万も出すとキチンと選べば「それなりのもの」を手に入れる事も出来ますので、激戦区の価格帯でこういったヘッドホンが通用するのかどうか見ていきたいと思います。

 

Pioneer SE-MS9スペック

 

 ■モデルナンバー  SE-MS9BN
■ドライバー 40㎜ダイナミックドライバ
■周波数特性 5Hz ~ 40000Hz Bluetooth接続時:5Hz~22kHz

まずこちらバーンインに2時間以上かけましょう。ヘッドホンとしてはごく普通のバーンイン時間となります。

 

エッジや低音の質、バランスなどが大きく改善します。

 

こちらはノイズキャンセルヘッドホンとなります。Bluetoothとしては接続性も良好で距離も長めで安定しているでしょう。

 

対応コーディックはSBC/AAC/aptX/aptXHD対応です。

 

装着感は軽く良好。

 

Pioneer SE-MS9音質

 

基本的にアナログアンプで音質評価をいたします。そのことは前提として理解しておいていただければよろしいかと思われます。ヘッドホンあたりになるとものによっては低音の駆動力が若干足りなくなるものも出てきますので、そういった事を事前に回避するという事もあり、アナログの音で評価を進めたいと思います。

 

もし音を聞いて輪郭が緩みがちであったりすればその都度デジタルで聞き直してどちらで評価するか考えますが・・・。

 

まず「有線」での音ですが、音はかなり明るめとなっています。帯域バランスはいわゆる重低音モデルの音で+7.0程度なので、かなり低音がブーストされていると考えてもよろしい。

 

低音のエッジは良好です。ふくらみも少なく意外にしっかりとしたもので、階調表現もよい。敢えて言うのなら「低音向け」という事になるでしょう。

 

ところが中高音域がメチャクチャな音で、特に倍音がなぜかかなり強調された挙げ句の果てに勝手に付加される傾向がありとても聴いていられるようなレベルの製品ではありません。

 

ボーカルフラットは並。なんだか音色もおかしく、音が非常に安っぽい。

 

エッジは良好ですが、音の出方が全体的におかしい。

 

分離も悪く、明瞭度も非常に低く、有線の音は評価に値しません。

 

全体的にいっても「これは音ではない」という位の代物で、耳がおかしくなりそう。

 

【Bluetoothの音】

 

こちらのヘッドホンはノイズキャンセル付きとなっています。それはよいのですが、電源オンと同時に「ノイキャンモード」でスタートするので、ノイキャンが必要ない場合はいちいちボタン操作しないとなりません。

 

このノイキャンが恐ろしく性能の低いもので、本当にノイキャンなのかどうなのか疑うほどのレベルの低さでもうどうにもなりません。

 

BOSEのノイキャンを100とした場合、こちらのノイキャン性能は30くらいかもしれません。もしかするともっと性能が低いかも知れません。買うに値しないというか「ノイキャンつき」と云うのがおこがましい。

 

ところがノイキャンモードを切ると突然音が良くなります。

 

有線の音は何だったのかという位に音が変わって、至って普通の音。まず帯域バランスでいえば低音が減少してブースト量は+5.5から6.0付近まで下がってバランスが良くなります。

 

もともとこちらの低音はエッジや階調表現などがなかなか良かったのでそれが更にバランス良くなる感じで好感が持てるでしょう。

 

あくまでBluetoothの音ですが、有線の音やノイズキャンセルの音がびっくりするほど悪かった分、これが本来のパイオニアのチューニングだと確信しました。

 

Bluetoothの音なので有線の音の良いものにはとても適いませんが、Bluetoothとしてノイキャン無しで聞くのなら、全体的に音の出方はジャパニーズサウンドといえるのですがこれなら納得です。

 

倍音も適性で音色もグッと落ち着いて普通に鳴ります。

 

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Pioneer SE-MS9まとめ

 

有線の音はもうお話になりません。

あまりの酷さに涙が溢れてくるレベルで、とてもこれではまともに音を聞いていられません。

 

そもそも妙な倍音の強調と云うよりも、まったく新たに付加されてしまうのでそれがかなり酷いといえます。この時点でまともに音を聞いていられるような代物ではなく、このヘッドホンしか持っていないのならまぁ「耳が慣れる」程度で何とか聞けるくらいの代物。

 

ここまで倍音が酷いともうAVアンプかというくらいのものです。

 

それ以外にも帯域バランスや音の出方を含めてあまりにも酷い。

 

ちなみに有線ではアンプをデジタルにしてもこの酷い音が変わるわけもなく・・・そもそも「これほど酷い音」は滅多に聞けないレベル。

 

密閉タイプという事を考慮してもちょっと理解も納得もできません。

 

そこで、有線では頭から投げ捨てるレベルの製品だとはいえ、チェックのためにBluetoothで接続すると不思議なことに「かなりまとも」。

 

そう。

 

このヘッドホン、そもそもの音決めがBluetoothで行われているわけで、有線はオマケと云うよりも「これならBluetooth専用」として売り出した方が良かったというヘッドホン。

 

何をまかり間違ったのか「有線にも対応」であるので、僕のように間違えて聞いてしまうと「最悪の音」が待っています。それこそ全部がデタラメの音。

 

と云うわけでこのSE-MS9は「Bluetoothのみ」で聞くことが正しい聞き方となります。

 

ただし、そのBluetoothも「ノイズキャンセル機能」があまりにも効きが弱く、ほとんど効いているか効いていないのか判別が難しいレベルで、これをノイズキャンセルというのは間違っているのではないかと言う程度のものです。

 

つまり、こちらはBluetooth専用ですが、ノイキャンではありません。確かにノイキャンモードにするとちょっとボーカルなどを含めて歪みがでで音がおかしくなりますが、そこまでしても肝心のノイズキャンセルが「弱すぎる」のであまり意味はありません。

 

と云うわけで有線の音は最悪に近いデタラメな音で、なおかつBluetoothのノイキャンもノイキャンというのが憚られるほど効きが弱く、パイオニアはなんでこんなものを売りだしたのかよく分からない製品ではあります。

 

うーん。

 

まぁノイキャンを使わないBluetoothだけなら、ちょいと低音がブーストされたバランスなだけで「Bluetoothなら普通」ではあるのでこのヘッドホンの味のひとつである密閉特有の良好な低音を楽しむものでしょう。

 

総合評価△  

有線としてもノイキャンとしてもダメすぎる。Bluetoothとしての評価はサンプル数が少ないので敢えて△としておきますが、良好な低音をベースとして悪い物ではありません。買うのならノイキャンを切ってBluetooth専用として割り切りましょう。

 

 

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【レビュー】RHAの本物のハイエンド。 CL2 平面駆動イヤホンはロックを鳴らせるか?

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 どうもです。

なんと天下のRHAのまごうこと無きハイエンドイヤホンであるCL2です。

 

価格は約10まんえん。10まんえん。

大事なことなので二度言いました。

 

読者の方より貸していただけましたのでじっくりと聞き込ませていただきました。RHAと云えば個人的にはまさに世界最高峰のブランドであり、イヤホン界における至宝のひとつです。

 

なにしろこのメーカーは凡庸なそこらのメーカーと比較するともう既に「音色の深さ」が違う。このメーカーのチューニングひとつ取っても「理解できない方が悪い」と言っても言いすぎでは無いほどのよく考えられた本物のオーディオメーカーのひとつ。

 

そのRHAが開発に4年ほど費やした「平面駆動」ドライバを盛り込んだのがこのCL2です。CLの名前を冠しているとセラミックの1DDの筈なのですが、こちらは平面駆動となっています。

 

平面駆動・・・。

 

これ自体はたぶんダメな方式だと思うのです。定期的に現れてはすぐに消えてしまう駆動方式で、そこから類推すると大した音の出せる方式では無く、単なるマーケティングの一環として考えられるのですが、なにしろそこらの凡庸なメーカーが「売りたいという一心」でリバイバルさせた技術とは考えにくく、RHAがどう平面駆動をチューンしたのかという所が見所でしょうか。

 

普通の1DDでもRHAが料理するとひと味違うわけで・・・そのRHAが平面駆動に挑戦したとなればこれは聞かないわけには行かないでしょう。

 

RHAがやってダメなら他のメーカーができるはずもなく・・・

 

 

 

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【レビュー】LUXMAN p-1uヘッドホンアンプの音

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どうもです。

日が空いてしまいましたが、ヘッドホン用のアンプであるラックスマンのP-1uです。

 

最近ではデジタルが幅を効かせているので、上質なアナログアンプが減少の一途で、もはや絶滅危惧種のひとつでもあります。オーディオを長くやっていると、栄枯盛衰の歴史をみるものですが、まさかここまでアナログオーディオが追い込まれるとは予想していませんでした。

 

とはいってもデジタルは音が悪いので、イヤホンならデジタル専用ですがヘッドホンではエッジを見ながらデジタルかアナログかを選択することになります。それでも多くの場合、アナログアンプの方が結果が良いのですが、その肝心要のヘッドホンアンプが死滅寸前というていたらくです。

 

そこで中古で適度な価格にまで下がったラックスマンのP-1uを購入してみた次第です。

 

今のところ真空管ヘッドホンアンプを二種使っているのですが、真空管では基準を取るのが困難を極めるので、ヘッドホンのレビューをキチンと行おうとするとニュートラルで性能の安定したアナログソリッドステートというのは必須となります。

 

ただ聞くだけなら必要ないのですが、比較検討するときには「基準」を持たないとどうにもなりません。

 

そういう訳でラックスマンのヘッドホンアンプのレビューとなります。

 

LUXMAN ヘッドホンアンプ・DAC P-1u

LUXMAN ヘッドホンアンプ・DAC P-1u

 
LUXMAN ヘッドホンアンプ・DAC ラックスマン P-200

LUXMAN ヘッドホンアンプ・DAC ラックスマン P-200

 

 

 

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【レビュー】campfire Audio comet ボッタクリメーカーかそれともハイエンドか?

 

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とうとう待ちに待った人も多いであろうcampfire Audioのcometです。

 

今回、見ていきたいところは当然のことながらメーカーとしての実力の程度でしょう。

 

というのもこのcampfire Audioというのは価格だけ見れば単なるボッタクリメーカーと云われても仕方のない値付けで、もはやイヤホンの価格では無く、ヘッドホンのハイエンドが視野に入る価格帯でイヤホンを出していたりします。

 

これまで幾つかのハイエンドイヤホンを聴いてきましたが、正直、厳しい。音だけで云えばその価値はとてもなく、なんだかいつも「極端なチューニングに能力を全振りする」ことで音を誤魔化していたりする事が多いと感じています。

 

これはスピーカーやヘッドホンでも同じなのでオーディオ界伝統の裏技のひとつでしょう。もはや伝統芸と云えます。

 

こう云った成金オーディオは高ければ高いほどいいわけで、ありがたみが増します。

 

さて、campfire Audioですが、価格帯だけ見れば成金オーディオメーカーなんですが、その実態はどうなのかというのはキッチリ見ていきたいと思います。

 

世間的にはかなりの高評価を勝ち得ているメーカーなのですが、その点は忖度なしに判断したいと思います。

 

といってもこのcometはcampfire Audioの中ではエントリークラスなのですが・・・

 

Campfire Audio バランスドアーマチュア型イヤホン COMET CAM-5218

Campfire Audio バランスドアーマチュア型イヤホン COMET CAM-5218

 

 

 

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【レビュー】NUARLヌアール NX310A 独自開発N6 チタンドライバー

 

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NUARLヌアールという日本メーカー製イヤホンで、あまり聞いたことのない、よく分からないブランドですが、N6という独自開発したチタン振動板のドライバーを搭載しているようです。

 

NX310A。

 

発売日が2019年の5月となっているのでつい最近発売されたものです。

 

外装はコスト削減のため金型を使い回しているようですが、その分は確かにコストに反映されているようでこのブランドのイヤホンは全体的に見て良心的な価格帯にあると云えます。

 

といっても無名のブランドがぽっとでて来て高い価格など付けられるわけがないので、価格的な制約の中で何とか頑張ったと云えるのではないでしょうか。この点は大きく評価しておきたいと思います。

 

ブームだから言っていたずらに価格をあげるべきではありません。それが許されるのはほんの一握りのブランドのみ。

 

海外ブランドに対してかなり劣ってしまう日本イヤホンでは、価格面でも相当に頑張らないと色々と厳しいことは厳しい。価格面ではALPEXなども頑張っていますが、それよりも少し上の価格帯を狙っているのがヌアールなのかも知れません。

 

こちらのNX310Aはメーカーによると「軽快な音色を実現」したとあり、既存のドライバーの音では満足しなかったので新しく設計したN6ドライバーを搭載したとのことです。それがどの程度の性能なのか見ていきたいと思います。

 

 

 

 

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【レビュー】 KZ AS12 低域専用の大型BAドライバーを4発搭載

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 前回、ノート版にてKZのハイエンドイヤホンであるAS16の方をレビューしておきました。

 

購入前にアマレビューにちょろっと目を通してみれば、なんだかAS10と大して変わらないようなレビューがあったので、「あーZS10のように多ドラ系なら同じ音でほとんど変わらないのか」とガックリきたのですが、それはそれでとりあえず一気に2つ購入してみました。

 

横一列で一気に視聴した方が、音が良く似ている場合、テストがラクだからです。

あとでまた詳細に聞き込むのも疲れるので・・・

 

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ノート版のAS16は非常に極端に振ったチューニングが施されていたわけですが、それではAS12の方をレビューしたいと思います。

 

【KZ AS12スペック】

 

■モデルナンバー KZ AS12
■ドライバー 6BA /低域22955*2/中域29689*2・高域30012*2
■感度103db
■インピーダンス16Ω
■周波数特性 6Hz ~ 47000Hz
■コード長1.2メートル

 

高域側のドライバーがAS16と異なり新型に変わっています。AS16は片側8ドライバーなのでより複雑な構成になっていますが、低域のドライバーなどは同じものです。ようするに構成的にはAS16と同じドライバーで高域のみ違うドライバーにしてBAの数を減らしネットワークの帯域分割を少し変えたモノという事になります。

 

バーンインはBAと云うこともあってほとんど必要ありません。

 

装着感は悪くありませんが、確かにハウジングが大きいです。

 

 

【KZ AS12音質】

 

最初にハッキリさせておきますがAS10とはまるで別物の音です。何もかもが全く違う。AS06は低域を含めて音がアレなので論外として、AS10の後継機とは言いがたいほど音が相違するので注意が必要でしょう。

 

基本的にドライバーはクール系。ZS10の系統の音で、最近のKZのベクトルの音となっています。音色はニュートラルなので「普通」となっていて、明るくも地味でもありません。

 

帯域バランスは低域がいつものKZ比較ではちょっと少なめ。低音量は+6.0なのでKZ標準低音量で-1から-1.5くらい低域は少なくなっています。これでも録音時適正レベルからすると+1.5程度のブースト量なので低音は多めとは云えます。

 

低音量が少なくなっているので帯域バランスは良好でしょう。バカみたいにブーストされて緩めのKZの低音からすればかなりのタイト感があり、好感が持てます。いつものKZの低音より膨らみが少なくブーミーさがかなり鳴りを潜めています。

 

ボーカルフラットは中の上。普通よりも若干良いと云えます。ボーカルの音色はかなりスッキリしてナチュラル。クール系の音色として自然だと思われます。AS10の場合、ウォームですがかなり声色が変わってしまっていたところがあったのでAS12は王道のクール系で聞きやすいでしょう。ボーカルが埋もれてしまうと云う事もありません。

 

問題なのはやはり中高音域側のエッジの出方で、かなり尖り気味。エッジに関してはZS10proあたりよりも更にキツい。そこに来て音色がニュートラルなので落ち着いた地味な音にも聞こえます。高域側の新型ドライバーも少し抑え気味になっているかも知れません。

 

明瞭度はかなり高く、解像度も相当に高い。ZS10系を軽く上回ります。

 

中高音域側の音作りがZS10系よりも解像度を高める方向でチューニングされているようで音数が更に多い。ここまでの解像度はもはや不要とは思われますが、ビックリするという意味では確かに驚きます。

 

これには低域側がタイトでいつものKZよりもスッキリして量が少なめと云うことも関係しているようで中高音域側が際立ちます。

 

このイヤホン、とにかく低域スッキリで際立つ中高音域の透明感と明瞭度の高さ、そこから生み出されるエッジ強烈さに特徴があると云えます。

 

【KZ AS12まとめ】

AS10の音とは、音色も音の出し方もすべてがまるで違う。全くの別物でしょう。AS12はKZ最新のフルBA多ドライヤホンですが、ZS10系のベクトルをそのまま受け継いでいるようでどちらかというとZS10系のイヤホンの方に近いと云えます。

 

ですが、ZS10系のあのどれもこれも似た同じような音とはこれまた違っていて、クール系のベクトルを受け継いでいるのですが、AS12は鳴り方や音の出方はZS10系とはこれまた大きく違います。

 

特に低域。

 

この部分にタイト感があるので、AS12を、聴いた後にZS10系を聞き直すとブーミーさが際立つような聞こえ方になります。低域の下側の方の量が出てこないのでそう感じる部分もあるでしょう。土台となるベースがタイトなので全体的にかなりスッキリ聞こえます。

 

また明瞭度や解像度もZS10系よりもかなり上がっているのでその点でも驚きます。普通に聴けばZS10系でももはや必要ないほど解像度が上がっているのにAS12は更にそれを上回る。

 

上位のAS16とも中高音域が全く違うのですが、同じBAの中高音域でもKZは明確に音の出し方を変えてきたと言えます。

 

個人的には明瞭度や解像度が上がりすぎて非常に分析的に鳴るので、またAS10の柔らかくウォームな音の出し方の方を評価するので、AS10の後継機とは云い難いほどクール系に音の変わってしまったAS12はイマイチ高く評価できません。

 

低音部分などは確かにAS10よりも遙かにタイト感がありますが、中高音域があまりにもモニターチックで高解像度に鳴るので「音楽を聴くよりももはや音を聞く」という聴き方に近くなってしまうと云うことを考慮して評価しておきます。

 

ただもう少しエッジが柔らかければ〇にしても良かったのですが、ちょっとエッジが立ちすぎと感じるので少し評価を下げておきます。

  

総合評価△ 

 

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【まとめ】 KZ中華イヤホンの暫定的なオススメ 9/20日 AS12追記版

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国産や海外オーディオはこちらへ。

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KZイヤホンについて思うことを書いておきます。

格安中華を代表するシリーズと云ってもいいと思う訳ですが、現状、全てが確認できているわけではありません。

とりあえず手持ちの14個のKZイヤホンのうちED1とED8を除いてレビューが完了したので、ここまでの経過をまとめておきます。

 

【KZイヤホン 全体の所感】

KZイヤホンは、とにかく「初期不良」と「ビルドクオリティ」に問題があることが多くなります。

価格がとにかく安いので一説によると真偽は不明ながら「検品を省いている」のではないかと云う方もおられます。

 

GRなどは開封した段階で傷だらけだったりしましたが、このあたりは個人的にあまり気にしていなかったりします。

初期不良について云えば、ED10の時に一度だけ当たりました。

これは「右チャンネルの重低音だけが出ない、なおかつ音のエッジが不自然に立つ」というよく分からない不良で交換しました。

 

この時に感じたのですが、KZイヤホンはあまりにもクオリティーの問題が多いので個々のイヤホンによっては微妙に音が違う「初期不良」の可能性も考えられなくは無い、という事です。

また音のエッジが不必要に強い、等という訳の分からない初期不良があってもまたおかしくは無いと感じていることもあります。

このエッジの問題はそのほとんどがハウジングに由来するものなのですが、接着剤の問題などで音が少し変わると云うことがもしかするとあったりするかも知れません。チャンネルから特定の音が出ない等云う明確なエラーでないとたぶんほとんどの場合「そういう音」だと云う事で気がつかない場合があるのではないか?と云うことは念のために書いておきます。

 

【KZの音質について】

今回は市販されているKZイヤホンの半分以上を手に入れて短期間に集中的に聞き込みました。

まだ手持ちのもので2つほどレビューが残っていますが、ED1等はどうもディスコンになったようなのでレビューはおそらくしません。ED8は近日中にレビューする予定です。

 

集中的にレビューしたことにより、以前、単独で聞き込んでいた時と印象が変わって来ている部分が出てきています。

経年によるそういった印象の変化は避けることが出来ないので、そういう場合は順次レビューを修正しています。

 

これはなにもKZに限ったことではなく全てのイヤホンに共通していることでもありますが、イヤホンの音の判定は差が小さいのでかなり面倒でシビアな部分があります。

なので迷いは致し方ない部分でもあるという事をご理解いただければとおもいます。

 

今のところKZで最高峰の音質を持っているのは、ATRだと思っています。

おそらくKZの中でもずば抜けた音質の高さを誇っていると言ってしまって良いでしょう。

次点でEDR1とED3あたりとなります。

環境によってはED9も十分に勧められます。これはあまり鋭くない音のDAPをつかった場合はもう少し評価に値する音になると思っていますが、現状では中域の攻撃性と全体的に輪郭のボケが感じられるのでその点で評価を下げています。

もともとED9をよく聞けば聞くほどED3の方が明瞭性が高いので、ED9に対してはED3の方が個人的な評価は高いです。

 

意外なところでGRも検討しています。

ようするに今のところではATR・ED3・EDR1・GRあたりを頂点とするピラミッドにKZの美味しいところが詰まっていると判断しています。

 

KZは価格が高いものではありませんので、以上のイヤホンは全て手に入れて音の違いを楽しむというのも悪くはありません。

 

ED10あたりは賛否両論で評価が分かれているようですが、個人的には最悪に近い音だと感じています。

低音もダメ、輪郭もダメ、中域は荒れていると特に評価すべき音はしていません。

こういう音では例えばアナログや輪郭の優しい音のするDAPを持ち込んでも低音と輪郭は改善しませんので、いきなり評価が高くなると云う事は考えられないでしょう。

というよりもこの手の音にアナログを持ち込むと更に輪郭が溶ける場合があるので、要注意です。

X1あたりのDAPを使ってこの低域の緩さから云うと、ED10 の低域はこういうものだと判定せざるを得ません。

 

他の✖評価のKZ中華イヤホンに関してはほぼ論外というレベルだと思います。

 

【2018年6/3日  本文アップデート】

時が経ち、ある程度新作のレビューが増えてきたので全文を書き換えようかと思ったのですが、追記という形でアップデートしておきます。

 

現状のリファレンスはATRで変更はありません。

現時点でATRほど「基準」として好適なイヤホンはないと見ています。

価格も安いことですし、誰もが統一基準として気軽に使えるモノをリファレンスとしておきたいのでATRの重要性は変更ありません。

 

その他、ディスコン気味であったり、時の流れで淘汰されつつあるKZイヤホンが増え続けているので新作も含めてこのあたりでザックリとまとめておきます。

 

今のところ、リファレンスとしてのATR。それからクール系のES4、多ドラを楽しみたいのならZS5当たりを所有しておけばKZイヤホンの「美味しいところ」は楽しめると思います。

 

KZイヤホンで多ドラはちょっとまだ無理があるというか、音に違和感があるのでチューニングが進んでいるとはいい難い部分を感じますので、無理に購入する必要はありません。

 

マニアックなところではエッジが非常に優しくでるZSE当たりも勧めておきたいところですが、音漏れが酷いので通勤通学などには向いていません。

  

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【KZの買い方】

初期不良が多いので「信頼できるショップ」から購入するのが鉄則となります。

面倒なのがイヤな方はAmazonから購入するのが最も良い選択肢のひとつとなります。初期不良に対するAmazonの返品規定は結構強烈ですし、トラブルがあってもAmazonが仲介に入ればほぼ即時に解決します。

このあたりはAmazonというプラットフォームの強さで有り、安心感のあるところだと思います。

KZなどの初期不良が多い製品に関しては根本的な買い物に対する安心が担保されると考えて良いでしょう。

 

【KZイヤホンの今後のテストについて】

残りのKZについては時間をかけて順次テストに回していくつもりですが、飽きればそこで辞めようと思っています。

 

もともとちょっと手持ちの格安中華イヤホンをまとめておこうかなという趣旨で始めたので書きたいことを書いたらそれで終わりです。

 

【ZS3の立ち位置について】

残念ながら期待していた音質はなく、世間の評価ほどのイヤホンではありませんでした。

特に低音の緩さと高域側のエッジの鋭さは問題が多く、KZイヤホンの中の立ち位置としては「音の明瞭性」でなんとか中盤にランク付けする程度の性能だと判断しました。

デザインなどは良いのですが見かけ倒し感が否めず、ATRを超えるほどの性能はとてもありません。

 

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  【ZS5の立ち位置について】

話題のハイブリッド・マルチドライバのZS5ですが、基本的には「即買いレベル」です。

音はZSTと似た傾向があり、基本的にはニュートラルで明るめの音質です。

ですが全体的な出来栄えはZSTを遙かに凌ぎます。

 

かなり強めの低域レベルと階調表現に問題があり、ソースによっては中域に被ると音が濁る場合があるのが玉に瑕です。

リファレンスとしては従来通りのATR押しは変わりません。

 

ですが、音楽を楽しく聴くという場合はこちらの方が向いているでしょう。

分離と明瞭感もさすがのマルチドライバでこのあたりは1DDのATRでは太刀打ちできません。

低域の問題と音質に明るめの色がつくのでリファレンスには使えませんが、相当にレベルは高く、KZトップを張るイヤホンだと言ってしまっても良いと感じます。

 

ですのでリファレンスはATRで、音楽はZS5で楽しむのが賢い楽しみ方かもしれません。

素晴らしいです。

  

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【ATE-Sの立ち位置について】

ほぼATRの音です。

そもそもこのイヤホンが何のために販売されているのか意味が分からないほどで、この音ならATRでいいのではないかと思われます。

 

詳細はATE-Sのレビューの方に書きましたが、内部構造は確かにATE寄りなのですが、出てくる音はそのままATRと酷似した音です。

 

ATRの方は購入する必要はありません。

ATEの方はATRのつもりで購入してもよろしいかと思います。

 

基本的にATRの音なのでレベルは非常に高いです。

  

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【KZ ZSEの立ち位置について】

ニュートラルで地味目の音傾向なので、どちらとか言えばオーソドックスな音作りがなされています。

立ち位置的にはかなり優秀でKZのトップグループに属しています。

 

ズバリ長時間屋外で使用する方向けの音作りで、ATRの低音をブーストさせたタイプと言えば適当でしょうか。

 エッジがかなり優しい部類なので聞いていて疲労が少ないのが好印象でした。

 価格から考えるとかなりよく出来ているので、安価に手に入る状況ならお外で使うイヤホンとして1本手に入れても良いと思います。

 

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【KZ HDS3の立ち位置について】

 音だけ聞くとニュートラルでエッジの立ち方もよく、明瞭なボーカルと評価できるのですが、全体的に音に正体不明の濁りがあるので、今ところ平均的なイヤホンとはいえあえて推薦できません。

 

例え安値で転がっていても他の優秀なイヤホンにしておいた方が良いのではないかと判断します。

 

ちょっとしたところに瑕疵があり、チューニング不足というか惜しいイヤホンです。

  

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【KZ ZS6の立ち位置について】

基本的にZS5以下のレベルです。

ZS5の方は買い換えの必要性はなく、むしろ「改悪」となります。

全体的に問題が多く、ほぼ設計ミスだと言ってしまっても良いでしょう。

 

音の濁りや不適切に設定されたクロスオーバーなど、ZS5で味を占めたKZのやっつけ仕事だといえるかもしれません。

音のレベル自体が少し低い印象です。

 

KZの中の立ち位置としてはなんとか中盤の下の方に位置する実力だと思います。

購入は推薦できません。

 

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【KZ ES3の立ち位置について】

非常に明瞭度が高く、クリアーな音がします。
この為、短期集中決戦で音楽を楽しみたい方向けのイヤホンに仕上がっています。
 
ドンシャリタイプの低域バランスですが、低域の再現能力は極めて高く、とても優秀。
ここだけ取れば並のイヤホンではありません。
 
ですが、中高音域のエッジの尖りはかなり強烈でここにフォーカスすれば欠陥イヤホンです。
 
1DD+1BAということでZSTと比較しますが、ZSTを買うのならES3
を買うべきでしょう。
今からZSTを選択する理由がなく、ES3を持ってKZグループの位置づけではZSTの評価を落とし代わりにES3をトップグループの一角に入れておきます。
 
ただしもう一度書きますが長時間リスニングの方や音の痛さに我慢できない方は選んではいけません。
 
あくまでこれは短時間で音の透明度や明瞭性を楽しむべきイヤホンです。

   

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【KZ ED12の立ち位置について】

KZ自慢のゴミイヤホンのひとつ。

間違っても買ってはいけません。

 

全域にわたり音が曇り、雑味があります。

低域はボケ、輪郭はブーミーで崩壊しています。

 

なぜかボーカル域だけが素晴らしいのですが、それも雑味に埋もれていてお話になりません。

 

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【ZSRの立ち位置について】

 

基本的に音質はES3です。

ただし分離や解像度に問題があります。

音の質感もあまり良いものではなく、明瞭性のある音ではあるのですが、この音であるのならばES3の購入をオススメしておきます。

 

おそらくDDドライバーあたりに問題がある音で、非常に音が混濁しやすいので複雑なソースではスグに音が破綻します。

 

KZグルーブの中では「中段」に位置する性能と判断します。

ゴミではありませんが、優秀でもありません。

  

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【ZS10の立ち位置について】

 KZ初の片側5ドライバ搭載の格安機となります。

音質傾向はES3のタイプでクール傾向の派手目で明るい音質となっています。

 

低域の出来映えは普通ですが、ボーカル域の特性はかなり良好。

ですが、音質全体に妙な質感が載り、何かしらの問題を抱えているような音がします。

 

決して✖ではありませんが、この音であるのならZS5の方が数段上の音を出力しますのでよく考えて購入しましょう。

 

分離と明瞭度は平均以上でかなりクッキリハッキリとした音ですが、先ほども述べたとおりで何らかの「雑味」がかなり明確に音に載るので違和感があります。

 

音の攻撃性も高く・・・イマイチです。

 

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【ED15の立ち位置について】

1DD+1BAのイヤホンですが、装着感はカスタムユニバーサルデザインではないので好感が持てます。

オーソドックスな形が耳に合わせやすいのは高評価。

 

音質は「低音タイプ」でかなり低域が持ち上がっています。

低音の質はそれほど良いものではなく、重低音もなぜか出にくくなっていたりするところがマイナス要素です。

 

中高音域は特に見るべきものがなく、特に高域は明らかになまりが感じられます。

 

ゴミまでは行かないイヤホンですが、あえて購入する理由は薄いと思います。

 

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【ES4の立ち位置について】

モデルナンバーから分かるとおり、ES3の正当な後継機種となります。

 

ドライバーの傾向から帯域バランスまですべてES3を基本的に踏襲しています。低域やドライバーの欠点まで受け継いでいるのでその差はわずかとは言えます。

 

ただし装着感がES3よりも個人的には改善しているのと、ボーカル域などの特性が更にフラット気味になり極めて優れています。

 

クール系の音色なので無味無臭でダシが足りない冷たい質感を持っているのですが透明度の高い明瞭な音を好まれる方には1本持っておきたい優秀な性能を持っています。

 

音の攻撃性が高いのでこちらもES3同様に短期決戦タイプ。

ES3所有の方はあえて追加購入する必要はありませんが、ES4が安くなった頃を見計らって買い換えるのは有りでしょう。

 

ドライバーが破綻しやすいのでアコースティックな曲でボーカルを楽しむのにはとても向いています。

 

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【HD9の立ち位置について】

1DDのATR/ATE系の亜種の1つとなります。

基本的にはATEの音質そのままですが、低音域はATEよりも過剰ブーストが更に進行して劣化しています。エッジもユルいと言えるでしょう。

ただし、ボーカル域はATEよりも若干ですが特性は向上しています。

 

ATE系の音が好きな方でも低音域の問題が大きいので敢えて購入する必要はなく、ATEのバランスが好きならATEを素直に買っておきましょう。

 

全体的にATEの低音を劣化させたバージョンだと言えます。

 

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【ED16の立ち位置について】

 音質はニュートラルよりでわずかにウォーム。

 

音量上げ気味では帯域バランスが悪く音の破綻が早くなりますので、少し小音量で聞くと真価を発揮します。

 

ボーカル帯域にはうっすらと独特の質感が載りますがこれは雑味ではなく味という事で高評価。

 

音量絞り気味での帯域バランスと低音の出来映えも良く、あくまで小音量で普段聞くことが多い方なら買っても良いでしょう。

エッジも柔らかく、ATRよりももう少しウォームな音質のモノを探しているときには候補に入れても良いですが、本質的に「中高音域の音がやかましい」のでその点だけ注意が必要です。

 

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ZSTの立ち位置について】

 

新型のZSTカラフル/PROになり、旧来のZSTよりも大幅に音質が変更されました。

従来の全域に乗る「雑味」が影を潜め、ニュートラル寄りのクール系の音になっています。

 

ボーカルにはクール系にはない温かみがうっすらと乗ってくるので非常に好ましく、クール系バリバリの冷たく硬い音とは一線を画する「ほんのわずかに温かい音」を出力してきます。

 

低音部分の出来も平均以上でドライバーもかなり安定しています。

 

エッジがちょっと立ち気味ですが尖る寸前なので許容範囲。

 

素晴らしい出来映えで旧ZSTを大きく上回るイヤホンとなっています。

 

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【ZSAの立ち位置について】

強烈な低音バランスのイヤホンです。

籠もる寸前の音で質も悪く、エッジもユルいです。

 

中高音域重視のイヤホンですが、明るい音がすると云う意外にはこの帯域も取り立てて見所はなく、敢えて購入する理由がありません。

 

ここ最近のKZでは「ハズレ」の一品でしょう。

 

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【AS10の立ち位置について】

KZ初のフルBAドライバイヤホンとなります。

低域側も含めてBAとなっています。

 

基本的に中高音域向けのイヤホンであって、音の出方が不安定で性能はかなりのじゃじゃ馬となっています。

問題のほとんどすべてが低域のBAドライバにあるので詳細はレビュー本文の方を見ていただきたいのですが、中高音域の出来映えはかなりの高レベルです。

 

価格がすこし高めなのですがしばらくまてば熟れてくるでしょうから、その時を待って買うのがよろしいかもしれません。

 

中高音域はKZの中でもトップクラス。

とても洗練されていますので、多ドラ機が欲しいのなら十分に選択肢に入ると思います。

 

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【BA10の立ち位置について】

AS10のハウジング違いの5BAイヤホンとなります。

基本的に「低域ブースト」されていて、帯域バランスは完全に低域よりです。

その低域は質感もユルくイマイチ。

 

中高音域はエッジが優しくマイルドになっていますが、濁りがあり、ボーカルは奥に引っ込み気味。

 

出来はイマイチでこれならAS10の方を買った方がいいでしょう。

 

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【ZSNの立ち位置について】

KZ最新の1DD+1BAのイヤホンとなります。

クール系ドライバでES3/4の音の系譜に連なり、性能はかなり高く、音の明瞭度がかなり上がっています。

基本的な傾向はES4そのままで、細かな部分が少しずつチューニングされているという感じでしょうか。

 

音が明るめで鮮明です。

 

デザインも素晴らしく、なかなかよく出来ていて1本持っておきたいイヤホンです。

 

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【AS06の立ち位置について】

低価格3BAイヤホンですが、5BAのAS10の弟分のようなイヤホンとなっています。ただ、AS10とはまったく音質が違い、基本的には大幅な劣化版です。

 

中高音域の透明度も悪く、低域の出来映えもよくありません。

 

ほとんどゴミでしょう。これを買うのならAS10を買ってください。中高音域の出来映えが全く違います。

 

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【 ZS7の立ち位置について】

 

 

KZ多ドラの低域ブースト版となっています。

この為、KZの中でも更に更に低音が強め。

 

ですのでそこをどう評価するかで買うかどうかが別れるでしょう。個人的には少し多すぎると思われますが、いつものKZのバランスよりも更に低域のブーストが欲しいと言う方が選ぶイヤホンです。

 

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【 ZSN proの立ち位置について】

 

基本的に併売されているZSNの中高音域を変えたイヤホンです。

それ以外の性能はそのままZSNで、一言で云うのならZSNの中高音域をより派手にしてエッジを立たせたイヤホンという事になるでしょう。

 

個人的にはノーマルZSNの方が好ましいと思いますが、年配の方で高域の聞き取り能力が劣ってしまっている方やイヤホン特有の神経質な音が気にならないなどの方はこちらの方がよりメリハリがあるので良いかも知れません。

 

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【 ZS10proの立ち位置について】

 

1DD+4BAのKZの多ドラです。いわゆる近年のKZの音の方向性における集大成のようなもので、出来は良いです。

KZの多ドラの系譜は当たり外れがとても大きく、ZS5と低音を強化したZS7をオススメしていますが、ZS7は低音に多少の駆動力が必要なので、いつもの帯域バランスに落ち着いたZS10proの方が使いやすいでしょう。

 

多ドラにしては出来が良く、KZの音が知りたければとりあえずの1本としても良い。

他に幾つもKZを持っているのなら同じような音なので必要ありません。

 

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【 ZSXの立ち位置について】

 

 

KZの多ドラです。ZS7/ZS10/ZS10proとまったく同じ系統の音。

いわゆるクール系の音質で、大きな違いは帯域バランスとなっています。低音ブーストがKZ標準よりもわずかにアップ。その他、細かな違いだけです。

 

前述のモデルをどれかひとつでも持っているのなら特に必要ありません。

 

特にエッジや音質が優れているわけでもないのですが、どうしても聞いてみたいという方はKZ ZS10proあたりを購入してみるのがよろしいでしょう。

 

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【 AS12の立ち位置について】

 

 AS10と同じくKZのフルBAの多ドライヤホン。片側6ドライバで合計12ドライバ搭載。クール系の音色でAS10とは全くの別物。

 

タイトな低域と明瞭度の高い中高音域で解像度が高めとなっています。どちらかというとZS10系の音ですが、それとも音の出方やチューニング全く違うイヤホンとなっています。

 

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【 AS16の立ち位置について】

 

AS16は片側8ドライバの合計16ドライバのBAイヤホン。低域も大型BAをダブルで搭載することにより量を稼いでいます。

 

AS12の兄弟機ですが、いろいろと中高音域を中心に変更されているので非常に際立った音がします。こちらはノート版でのレビューなのでよろしくお願い致します。

  

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 【 国産は有料版のこちらへ】

 

国産イヤホンレビューも始めました。

ぜひどうぞ。

note.mu

 

 

【コラム】 中華イヤホンレビューはなぜ「絶賛」が多いのか?

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こちらの記事はしばらくの間、トップ固定と致します。

 

中華イヤホンの評価を見ていると、どうも「絶賛」ブログが多いのが気になります。

普通に考えればそんなことは絶対にありえません。

自分のお金を出して「買う価値」がある音響機器はそんなに数が多いわけが無いはずです。

 

というのも例えばヘッドホンの世界を見渡しても「5年10年と生き残っているヘッドホン」はほとんどありません。

有名な誰でも知っている大手の極一部のラインナップのみです。

ヘッドホン好きならそれらの名前のひとつくらいはいえるのではないでしょうか?

 

時間という「最も厳しい批評家」と対峙し生き残れるのは本当にごくわずかです。

 

にもかかわらず中華格安イヤホンのレビューなどを見るとたいていの場合、賞賛の嵐です。

良心的な人で「注意点」を書くくらいなものですが、これは明らかにおかしいと思っています。

 

これらの賞賛ブログを見ていれば「中華イヤホン」はみな名機だらけとなるはずです。

ですが現実にはそうはなっていません。

 

この「こぞって賞賛」をメインで支えているのが「販売店からのサンプル提供」となります。

もちろん自分で買われたレビューもありますが、中華の危険なところのひとつがこの「サンプル提供」や「実機の貸し出しレビュー」となります。

 

これが思いの外、数が多く、また検索結果を汚染します。

 

皆さんにもよく考えてもらいたいのですが、誰か友人に頼み込んでイヤホンを借りて、それを返却するときに第三者が居る場所で「酷評」できますか?

そんなことはなかなかできることではありません。

 

実際にサンプルを販売店からもらったり、頼み込んで貸してもらって「正当な評価」など下せるわけがありません。

勢いこれらの評価の多くは「絶賛」もしくは「それに近い賞賛」となるわけです。

ごくわずかに「気になるところ」を書くのが精一杯というわけです。

 

僕もいくつかのイヤホンは酷評していますが、代表的なところでeイヤホンが宣伝して売れまくったAuglamour R8などはその代表格でしょう。

このイヤホンなどはEイヤが自店の利益のために「絶賛して宣伝しまくり」、それに便乗した中華販売店が大量にサンプルを配布しました。

 

この話の本筋としては別にそういったサンプル品でも、貸し出し品でもそれ自体は問題ないのです。

そうではなく、「ダメな物をダメといえない」ところに大きな問題があるのです。

この結果、どうにもならない駄作をその価値以上の価格で「売りまくる」ということが巻き起こります。

 

そこに輪をかけて「自分で音の判断が難しい一部の人たち」が、裸の王様を称えるように集まってSNSで絶賛を広めるので、そこに向かって「いや、この音はダメだろう」というとプチ炎上状態になったりするわけです。

 

この問題の本質はそこに「サンプル品をもらったり」「実機を貸し出してもらえたり」「実機を大幅値引きで特別に安く譲ってもらえる」という「利益」が絡んでいるので話しがややこしくなるわけです。

 

しかも「販売店もブログ執筆者も共に利益がある」という構図となります。販売店は宣伝広告となり、ブログ執筆者はイヤホンが手に入り、更にブログにホットな話題を提供できるのでアクセスが増加します。

ここで注意しなければならないのは「損をするのは真面目に買った人」だけです。これが素晴らしいイヤホンを紹介しているのなら何の問題もないのですが、そうでないところが問題なわけです。

特に数万円の高額品イヤホンの初期レビューはほぼすべて「サンプル品」だと睨んでいます。幾つかサンプルを提供しても利益率が高いので販売店は痛くも痒くもありません。

影響力のある人に回せば元はすぐに回収できます。

具体的に例を挙げましょう。通常Aliexpressでのアフィリエイト利益が8%です。

3万円のものを5個売れば紹介者の利益は1万円となります。

どれほど「美味しい話」か分かると思います。

  

もちろん僕のいっていることが全部正しいなどと云うことはあり得ないわけですが、少なくとも「騙す」意図はありません。

自分で聴いて納得できなければその旨書きますし、そういう評価にしかなりません。

 

と云う訳なので、中華イヤホンの絶賛もしくは評価レビューには国産や海外大手メーカーとは違う「危険」が潜んでいますので、より深い意味での「深読み」の技術が必要になってくると感じています。

 

ただし、最後に書いておきますが、現状では1万とか5千円以下というクラスタにおいては、国産や海外製品は中華の優秀なイヤホンには全く太刀打ちできるレベルではありません。コストパフォーマンスという観点を取り入れたら、低価格品はもはや中華の独壇場と化しています。

それは間違いのない事実です。

 

追記1

これら提灯レビュワーの見分け方をざっくり書いておきます。

 

■1万円以上の中華イヤホンでは「同じメーカーの特定のイヤホン」をこぞってレビューしている

■無理矢理メリットを見つけて、バランスの良いレビューに仕立て上げている

■比較的に横のつながりがあるのでレビューの中で他の提灯レビュワーにリンクを張って誘導する

 

特に適当なポエム用語でまったく意味不明ながらも、どのイヤホンも適度に持ち上げているレビューは要注意だと思います。

 

 

最後に、僕のメインサイトと「Bluetoothワイヤレスイヤホン」を紹介するサイトのリンクを張っておきます。

お時間のある方はぜひよろしくお願い致します。

 

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