【レビュー】shure SE425 名門Shureの2BAイヤホンの音
イヤホンと言えば名門shureでしょう。
その名はイヤホン界に燦然と轟くもので異を唱えるものは世界でも希ではないでしょうか。
先日も知り合いがイヤホンを買ったというので、興味本位で何を買ったのかと問えば答えはshureの215SEでした。世間的には鉄板なのでしょうが、辛口イヤホンレビュー的には言いたいことはたくさんあるわけで・・・・。
うーん、と思わず絶句してしまいましたが、このshureと云うブランドはマーケティングがとてもうまいので虚像が実像を上回るというとても不思議なことになっています。
shureのイヤホンはエントリークラスの215とハイエンドの846を聞き込んでレビューしていますので、ミドルクラスの425は初となりますが、さてshureの本領を発揮してくれるのかどうかが見所のひとつとなるでしょうか。
この425、スペックはハイレゾとは無縁のかなりまともな品で仕様だけ見るとさすがと言わざるを得ません。それが425では得意のマイクロドライバーを2BAで実装したイヤホン。
うーん、それでは聞いていきましょう。
SHURE ワイヤレスイヤホン BT2シリーズ SE425-V+BT2-A シルバー : 高音質 / 高遮音性 / マイク・リモコン付 【国内正規品/メーカー保証2年】
- 発売日: 2019/09/13
- メディア: エレクトロニクス
【レビュー】intime SORA2 最新セラミックトゥイータ搭載の音はどうだったのか?
先日発売されたintimeのイヤホンですが、遅ればせながら聞いてみた次第です。
このintimeと云うブランドはいわゆる日本製ローカルブランドなのですが、同軸のセラミックトゥイターを積極的に採用するという希有なブランドでもあります。
本来、スピーカでもないのでハイブリッドにするメリットは音質的にはほとんど無い、と個人的には理解していますが、ハードで違いを出さないとこのようなローカルブランドが生き残りをかけるのはおそらく難しいのでしょう。
日本製メーカーと云うのはやたらと「新技術」とか「新素材」とか物理的特性を追い求めて結局のところ、最終的に出てくる音は碌でもないというのが伝統のようでもあります。これは中華あたりのイヤホンにも最近ではよく当てはまるのが笑えるところでしょうか。
僕はユーザーは決してバカではない、と思っているので良い音のものを出せば1DDだろうと何だろうと必ず売れると認識していますが、いろいろなマーケティング上の理由が優先するようで、とにかくあーでもないこーでもないとハードの目新しさを売り文句にする傾向は相変わらずのようです。
このintimeというメーカーを一言で云うとやはりハード偏重という姿勢は見受けられます。ただし、ハードで目新しいことを行うのなら、徹底的に熟成しないとダメだと思うのです。ひとつの技術を使いこなすのは長い年月が掛かります。それでも使いこなせない素材など山のようにあるわけで・・・・
ハードがあって音があるわけではなく、その音の高みに至るための手段1つとしてハードがあるに過ぎません。ハードに振り回されるのではなく、ハードをコントロールしてその音を出す、それだけが大事なことではないでしょうか。
今回の新作は価格的にも期待を持たせてくれる範疇のイヤホンであったので購入してみた次第ですが、ノート版をご覧になっている読者の方は良くご存じの通り、失地回復のレビューの機会でもありました。
心配なのはやはりintimeのイヤホンはちょっと油断するとデタラメなチューニングに片足を踏み込む傾向があるので、「まっとうなもの」を出して欲しいと云うことでしょうか。化粧をガッチリと決めたキャバ嬢風の音がするのですが、もっと自然体でよいと思うのです・・・。
今回のSORA2。
自然な薄化粧の少女なのか、あるいはケバいキャバ嬢なのか?興味が尽きませんが、レビューで明らかにしていきたいところです。
【レビュー】TFZ KING EDITIONイヤホンは中華ハイエンドたり得るか
中華ハイエンドイヤホンのTFZ KINGです。
中華にハイエンドなど本当にあるのかと思いながらも、時々、面白いものが見つかるのですが、延々と散財しながらその旅を続ける価値があるのかどうなのかと言えば、意味は無いでしょう。
こちらは2万円近いイヤホンとなりますが、
ダブルマグネティックサーキットダイヤモンドドライバー搭載
というまったく意味の分からない凄いイヤホンです。
このイヤホンはそれ以上に1つ特徴がありまして、それはフェイスプレートにスイッチがあり、それをONOFFすると音質が若干変わるという機能です。
こちらの機能に関してはアマゾンレビューの方に詳しく書いてあるので、スペック共々確認しておくと良いでしょう。
ユーザーによりかなり詳細に詳しく書いてありますので参考になるかと思われます。
アマゾンレビューはこちらへ。
さて、これで二本目のTFZと云うことになりますが、前回ノート版でレビューしたものよりも価格は大幅に高く2万円近いと言えば分かりやすいでしょうか。
とにかく高い。
こう言う価格帯のものは苦労して買うのでそれだけで音が良く聞こえてしまうと言う事がよく起こりますが、むしろ逆で,こう言う高価なイヤホンほど自分に向かって「ゴミに違いない」と言い聞かせる必要があります。
これはホントの話し。
それくらい自分に暗示を掛けないと「価格による思い込み」から逃れられません。
【レビュー】最新・完全ワイヤレスイヤホンを聴く クリプシュT5 TRUE&Lypertek TEVI同時レビュー
最新の完全ワイヤレスイヤホンを二機種聞き比べました。
ひとつは天下のクリプシュの出すT5。
もうひとつはよく分からないメーカーながら野心的なグラフェンドライバを使ったLypertek TEVIです。
完全ワイヤレスというのは個人的にはあまり好まないのですが、その理由は、今まで聞いてきたイヤホンの音があまりにも悪かったからだといえます。
どうしてわざわざ面倒で音の悪い物を使わなければならないのかイマイチ理由が分からずに、放置プレーしていましたが、ようやく重い腰を上げて完全ワイヤレスのハイエンドの音が一体どうなっているのか確認した次第です。
今回、同時に2つを聞き比べたので、なんとなくリアルタイムでの完全ワイヤレスの音質がどうなっているのかがわかりましたが・・・。
Klipsch クリプシュ T5 TRUE WIRELESS 完全ワイヤレスイヤホン: T5 TRUE WIRELESS 【国内正規品】 ブラック
- 発売日: 2019/09/30
- メディア: エレクトロニクス
【レビュー】Philips Fidelio 開放型ヘッドフォン X2HRの音
なにかこう高級なグラドを連想させるのがこちらのフィリップス Fidelio 開放型ヘッドフォンX2HR。
フィッリップスと言えばもちろんCDプレーヤーが有名でしょう。
SONYと時を同じくしてCDプレーヤーのパイオニアのひとりがフィリップス。CDM-4メカを使用した往年の名機であるCDプレーヤーはいまでもそれなりの価格で取引されています。
愛用者が多いためプレーヤーを修理するノウハウの確立されているのでずっと使い続けられるところがすばらしい。
そんなフィリップスですが、近年ではオーディオからほぼ撤退気味なところが痛い。
数少ない「まともな現行のフィリップス製オーディオ製品のひとつ」がこちらの開放型ヘッドホンで、あまり期待していなかったのが本音です。僕のイメージではデジタルプレーヤーメーカーであってそれ以上ではありません。
こちらのオープンヘッドホンも突如として読者から送られてきたので「なんだろう」とは思っていたのですが、価格も手頃なので聞いてみるのも一興かと思った次第です。
そんなフィッリップスの開放型ヘッドホン。あまりにもマニアックなブランドですが、これがなかなかどうして個性的で鮮烈な音にそこはかとなく漂う色気と面白かったので評価してみた次第です。
それではレビューをどうぞ。
【レビュー】SIMGOT EN700pro 中華ハイエンド・イヤホンを聞きいてみる
【SIMGOT EN700proスペック】
【SIMGOT EN700pro音質】
【SIMGOT EN700proまとめ】
【レビュー】TAGO STUGIO T3-02イヤホン オーディオ機器としての実力を探る
さて、あまり馴染みのないブランドでTAGO STUGIOというメーカーだそうです。聞いたこともなかったのですが、まぁどうでもよいです。
僕の場合、ネームバリューとか何か偉い人が音決めしているとかブランドとかそんなことは1㎜も関係ないので、最後に出てくる音がすべてと云えます。
それだけで評価したい。
それは明確にしておきます。
こちらのイヤホンは価格が高いです。日本製イヤホンは1万以上は音質的に見合うだけのものを出すのは厳しいとよく云っていますが、納得できるものはごくわずかしかありません。
そこがこのイヤホン、よく分からないメーカーにもかかわらずなんと価格は税込みで軽く四万を超えるという・・・・・
よんまんえんオーバー・・・・・
価格だけ見れば世界の頂点で戦うべく作られたイヤホンですが、実際のところどうなのよ?と興味津々で放置プレーしていましたが重い腰を上げてやっとテスト試聴した次第です。
ビルドクオリティは凄く良いです。
多胡邦夫という人が作ったというか関わったのでしょう。それだけは分かりました。
それでは四万越えのハイエンドイヤホンのマヂレビューをどうぞ。
【レビュー】TRI-I3 ハイブリッド平面磁界駆動型の中華イヤホンの実力と音を探る
中華イヤホンのハイエンドであるTRI-i3を読者の方よりレビュー依頼を受けましたので、いつも通りの本音レビューします。
今回は同社のTRI-i4も同時に聞きました。i3の方はノート版で、i4の方は近い内に無料版にてレビュー予定です。
さて、今回のI3ですが、非常に興味深いことに平面磁界ドライバとBAとDDの異色のハイブリッドイヤホン。
かつてRHAのハイエンド平面磁界ドライバであるCL2もレビューしましたが、今回で平面ドライバは二つめとなります。
おのおのチューニングが全く違うのでなんとも言えませんが、今回のI3はとても面白かったと一言で言えます。
価格的には中華の中ではかなりお高い方なので、普通ならこの価格だと中華はたいていの場合勝負にならないのですが、なかなかどうして面白い音で、唯一無二という言葉がピッタリとくるほどでした。
あっと、I3のアマレビューがかなりいい加減なのでそちらは信用しないようにしましょう。トップレビューからしてかなり緩いレビューなので・・・・。
中華の平面磁界ハイブリッドドライバ、どのような音でしょうか。
【レビュー】ER-4SR ETYMOTICRESEARCH 才能と無能のはざま。
かつてレビューしたETYMOTICRESEARCH。
その音は世界の頂点の一角がどうなっているのかを僕たちにまざまざと見せつける。
ですがこちらで紹介した4PTは既にディスコンとなり、現行モデルのフラグシップは4SRと4XRとなっています。そのうちのSRの方を読者の方からレビュー依頼を受けたので聞くことが出来る喜びに震えながらとても楽しみにしていました。
聞いたところによると4PTの正統な後継機として巷間では評価を得ているとのことなので、イヤホン史上、まれに見る完成度の高さを保つ4PTの音をどうチューニングしたのか興味が尽きません。
オーディオというのは、才能がすべてを決めます。
ERの創業者は間違いなくその才覚を持つもののウチのひとりでした。
例えばCDプレイヤーやDACなどは才能ではなく、いかに真面目に物量投入するかが勝負みたいなところがあるので、デジタル機器には基本的に才能などは必要が無いのですが、アナログ領域で行われる戦いは,基本的に才能だけが高みへといたる唯一の手段となります。
その道は狭く険しく・・・ただただその険しきを行く者だけがその場所に至ることが出来ます。
ER。
それは最も高い場所で戦うもののひとり。
その孤独がERをむしばまないことを祈るばかりです。
それでは現行ERのフラグシップの双璧をなす4SRのノート版レビューをどうぞ。
catwalk1101earphone.hatenadiary.jp
catwalk1101earphone.hatenadiary.jp
【国内正規品/メーカー保証2年】Etymotic Research スタジオリファレンスイヤホン BA型 ER4SR
- 出版社/メーカー: Etymotic Research
- 発売日: 2016/08/04
- メディア: Personal Computers
ER-4SRのレビューはこちら。
【レビュー】shure SRH840密閉型リファレンスモニターヘッドホン
そのエントリークラスのヘッドホンのひとつがこちらのSRH840となります。
適度な価格となっていますが、もともと「密閉ヘッドホン」を追求してきたのがこちらのshureというブランドになります。ぼくは「密閉の音では開放型を超えられない」と思っている人間なので、あまり触手が動きませんでした。
特にエントリークラスの密閉は低音の出方を密閉らしくするために余計なことをしてしまうことがほとんどで質が密閉の低音になってしまいます。それ自体は悪いことでは無いのですが、中高音域の品質が犠牲になってしまうのが耐えられず、避けていました。
そこを回避しようとしたのがセミオープンといわれるタイプのヘッドホンですが、余計に音が中途半端になるのでもはや聴くに堪えないヘッドホンになってしまうことになります。
オーディオでは「いいとこどり」等という中途半端を目指す人間はどこにもたどり着きません。
切るべきものを切り、残すべきものを残す。
その取捨選択こそがオーディオの本質のひとつでしょう。
イヤホンでは名前だけは立派というのが僕のshureに対する見解のひとつですが、ヘッドホンではどうでしょうか。しかも密閉で勝負をかけるshureの気概・・・
そのあたりを見ていきたいと思います。