【レビュー】Noble Audio M3イヤホンの音を聞いてみた
noble audioのイヤホンである。
お初であるが、読者の方によると「音の魔術師」と呼ばれているジョンモールトンという聴覚学者・聴覚専門医が設計に携わっているらしい。
どういう人なのか分からないが、音の魔術師と言われているくらいなのでその筋の評価は高いのだろうと思う。
確かにnobel audioのホームページを参照してみるとそのようなことが書いてある。
しかもM3イヤホンはその中でもかなり低価格のエントリークラスらしい。そもそもこのブランドはカスタムIEMメーカーのようだ。
M3のハウジングもそのノウハウが投入されているのだという。
カスタムIEMではないが、「補聴器」はとにかく高い。僕も驚いたのだが、10万など安物で30-50万とか余裕でするようだ。補聴器は独自のノウハウが必要で音楽を聴いて楽しいものでは決してないと思う。
だから補聴器が有名でも音楽用のイヤホンとはまるで別物だと思う。
だがこの業界にはER4と云う実例もある。
どうも補聴器メーカーはモニターチックな音を指向する傾向が高いように見えるが、ERで云えばモニターチックなのはER4だけだ。
だからどんな音なのかは聞いてみるまでまるで分からない。
Noble Audioはかなり熱心なファンがいるブランドのようでその音にも期待できるだろう。
それではレビューをご覧頂きたいと思う。
【レビュー】GRADO GS1000e
グラドもここ最近は様々なタイプのイヤホンを出しているが、時代の要請に応じて少しずつ変化しているのが意外である。
といってもちょっとした型番違いなどはどこが変化したのか分からないのだが。
GS1000eは新型の50mmドライバを搭載したグラドのヘッドホンである。
試聴して歩いていたのがだいぶ前になるので、ドライバまで一新されたGSの音には興味があった。もともとグラドらしいかと云えばそうだとは云えなかったのがGS系の音である。
高い割にはあまり良くないという感想を持っていたのだが、先日聞いたグラドの新作がかなり良かったので新しい時代に入ったグラドの音を見直していたりした。
僕の方もグラドの音を色々と聞いてアップデートされた一面があるので、そういう経験を積んだ上でも新たにGSの音を聞き直したいと思っていた。
グラドはフラグシップのGSで何をしたかったのか。
また
どんな音を届けたいと思っていたのかを明らかにしてみようと思う。
finalのエージングでの言い分について
たまにはこちら何か書いておこうと思う。
有料のオーディオブログであるノート版の方の読者専用でslackを開設しているので、有料版の読者の方とは主にこちらでやりとり取りしているが、自己紹介など頂くと大変嬉しいものだ。
特に詳しく書いて頂けると大変励みになる。
どんな方がどんな思いでオーディオという闇と格闘しているのかがなんとなく見えてくるからだ。
多くの人が悩みながら道を歩いてくるのを知る。
そう。
オーディオは救いのない影を内包している。
その影はまるで1度詐欺に遭った人の名簿が裏で取引されていて何度も何度も同じ人が詐欺業者にカモにされるように、オーディオもまたカモや養分にされてしまう。
リケーブルやエージングやハイレゾなどに騙されているような人だ。
最近、finalのE500の記事を書いたのだが、ASMRって何だと思ってfinalのページを参照していたら、150-200時間のエージングが必要だの書かれていたで思わず笑ってしまった。
概ね150~200時間程度、通常の使い方を続けていただけましたら、繊細さが増したと感じられる筈です。
そんなこと感じたことはないのだが・・・。僕は初期バーンインは特にDDで必要だと口を酸っぱくしてもうしあげているが、それ以上の長時間のエージングなど「耳の慣れ」以外ではないと思う。
鳴らし始めのイヤホンの音は明らかに音が違う。コレはもう計測でも確実に出ると思う。それくらい明確に相違が出るが、200時間と云えば1日2時間聞いて100日必要なのである。
100日前の音など記憶しているわけがなかろう。人間の記憶など1時間前の出来事でもあやふやなのは数々の記憶テストが証明している。
返す刀でfinalは云う。
つまり単なる慣れと思い込みと勘違いという事をある意味認めてしまっていると思われる。
また同じ文面でこうも言う。
新たなイヤホンを購入し、ある一定時間使い続けると、そのイヤホンが基準となります。音質の評価はその基準となるまで使い続けた上で判断する方が、長期的に飽きない製品を選択をし易くなります。
何を言っているのかまったく分からない。
音質評価はリファレンスとなる正しい基準に基づくのみであってそれ以外にはない。
finalは「ゴミイヤホン」を一定期間使いづけるとそれが正しい基準となる、とでも本気で思っているのだろうか。
ゴミは幾ら使い続けてもゴミである。オーディオの場合ろくでもない音の製品を使い続けるとむしろ耳を破壊してしまう。
その悪弊が、どれほど多くの低音病の人を生み出したり、ジャパニーズサウンドの妙な基準を生み出してきたのだろうか。
日本を代表するイヤホンメーカのfinalが誤解を招くようなことを言うべきでは無いだろう。正しく啓蒙してもらいたいと思う。
final-audio-design-directshop.com
【レビュー】final E500はエロ専用なのか?
finalのVRイヤホンだとか云うE500である。
発売から随分と経つが、今回レビューするのには理由がある。
実は前回の中華コロナで非常事態宣言によるステイホームが叫ばれていた頃に、読者の方からレビュー依頼があったのだが、この時断ったのである。
なにせこの時、finalがステイホーム応援だかなんだかでe500の大規模なプレゼントを行っていたので、その姿勢に感銘を受けたのだ。
やるなfinal、とは思ったのだが、レビューに手を抜くつもりはなかったので、大して期待できないであろう2000円程度のイヤホンをボロクソにレビューするのも気が引けて、「自粛を応援するfinal」に敬意を表してレビューを辞退したのであった。
しかもこの頃には数人の読者からE500は「しょうもない駄作」との意見も上がっていたので余計にレビューを躊躇したというのもあった。
ところが今回突然E500をレビューしたのは、古い読者から連絡があってE500がいかにすばらしいかと力説するのである。
この方、あまり云いたくないがゴミと名機を同時に聞いているような方でイヤホン評価が特殊でよく分からないところがある。
生返事で「そのうち機会があれば」と返答していたのだが、別な読者様がE500を持っていたのを思い出して他のBluetoothイヤホンと同時にオマケとして貸していただいたのである。
一聴して2Chの音は寝ぼけていて良くはない。
だがこれは2chの音を聞くためのイヤホンではないだろう。バイノーラル音源を聞かなければ意味が無いが、そのバイノーラルの高精度なソースは数が限られている。
そこで仮想5.1CHの音源から聞き始めたのだが、これがまたデタラメな定位と鳴り方になって聞けたものではない。ノーマルのイヤホン以下の定位表現である。
最後に本領を発揮するであろうバイノーラルやらASMRソースを聞き出してそのインプレッションでレビューしておく。
【大人気レビュー】SONY MDR-7506低価格モニター密閉型ヘッドホン
SONYのプロ用モニターヘッドホンはこれで三本目となる。
色々と聞いてきてしまったが、日本のスタジオ標準と言われるSONYの密閉型有線ヘッドホンである今回の7506は外観がまるで900STそっくりなのである。
箱から出して持った感じも900STっぽい。
アレ?これどこが違うのだろうかと思いながら音を聞いてみた。
SONYのこの手のモニター系ヘッドホンはどういうわけなのか「まっとうな音」がしない。モニター系なのに溢れる個性が感じられるので意味がよく分からないところがあるのである。
ノート版では900STとそれに続く後継モデル共にレビューしているが、今回の7506は一体どういう立ち位置にあるのか分からなかったのだが、音を聞いて瞬時に納得してしまった。
エントリー価格帯のモデルで手に入れやすい価格と900STを思わせるデザインと耐久性。900STがああいう感じなのでどのように差別化されたのかを見ていきたいと思う。
アマゾンレビューなどでは相変わらず絶賛の嵐なのだが、僕にはまったく関係ないので、いつもどおり真摯に真面目に7506の本質を分解していこうと思う。
【レビュー】家電批評絶賛!!! shure AONIC50 ノイズキャンセルBluetoothヘッドホン
shureのノイキャンヘッドホンである。
あのshureの・・・・。
有線ヘッドホンは何本か聴いてきたが、今流行のBluetoothでなんとノイキャン入りのshureはお初である。
そもそも家電批評だかの雑誌で「絶賛」されていたらしい。
これを評価して欲しいと送ってくださった読者の方はどうもその激賞する記事を見て購入されたようだ。
その記事はたぶんこれだと思う。
僕も読ませていただいたが、確かに凄い褒めようであった・・・。
プロミュージシャンだのオーディオ評論家だの選者がべた褒めしている。
それもさもありなん。
なんといってもヘッドホンでは定評のあるshureのノイキャン機である。それ相当のものを期待しても責められるものではないだろう。
パッケージもAONICシリーズ特有の丸い大きな箱で高級感もある。そういえば読者の方から教えていただいたのだが、AONICというのはshureのコンシューマーラインらしい。
shureの中ではプロ用と云うよりもより一般人向けの味付けをしたという事なのだろうか。
それではノート版でレビューしたいと思う。
【レビュー】ベイヤーダイナミック T5P 2nd密閉型ヘッドホン テスラテクノロジー採用!!
ベイヤーダイナミックはDT990ヘッドホンに続いて二本目となる。
ドイツのブランドであるが、正直、あまりいい印象はない。何かこう突出したものが感じられなかったと云える。
オーディオは深さと高さが大事だと思う。
単に音がクッキリハッキリして聞きやすいとか分解能が高いとかそんなことでは無いのである。そんな些末なことはオーディオの高みに向かう上で何の意味も無いだろう。
オーディオは音色とハーモニーが大切だと思う。
その高みへと至るためにすべての技術が総動員される。持てるリソースのすべてをだ。
このT5pは密閉型ヘッドホンである。
これまで密閉型ではオープンに勝てないと何度も語ってきたが、ノート版で発見したようにやはりブランドによっては密閉でオープンと同等の音を実現させることが出来る。
むしろ下手な設計のオープンでは勝てないような音を出すことも出来ることを確認したりした。
ではこの10万を超えるベイヤーダイナミックのT5P 2ndヘッドホンはどうであろうか?
期待通りのものであるか、それとも価格が高いだけの単なる密閉型ヘッドホンなのか、期待して聞きたいと思う。
【レビュー】Unique Melody MAVERICK Ti
このUnique Melodyはたかが中華イヤホンでなんでこんな値付けができるのだろう?
中華qdcもそうだが・・・
Unique Melodyの方はとにかくドライバが複雑怪奇なのである。8ドライバーやら5ドライバーやらといいながら、低域にBAを被せたりと色々な事をやってくる。
それで音が良いのなら問題ないが、そんなことをすれば価格は上がり、サウンドデザインの設計はより困難になる。
前回はMESTを聞いてみたが、今回は価格が安くなったMAVERICKである。
正直、ちょっと期待していた。
何しろ前回のMESTが意外なところを付いてきた。僕の心の琴線に少し触れたのである。意外に真面目なメーカであると思うが、元々このメーカーが指向する音の方向からと云うとそれほどバリエーションは取れないと思う。
より真面目になったのか?
とも思ったが、今回も読者サービスとして低価格版V3でレビューしておくことにした。
【レビュー】B&O Beoplay H8i ノイズキャンセルBluetoothヘッドホン
今回、読者の方からBluetoothノイキャンヘッドホン2本の音質評価依頼を受けたのである。
ひとつはshureのAONIC50
もうひとつがこのB&O Beoplay H8iである。
B&Oと云うブランドは「音質よりもデザイン重視」で昔からやってきているので、ピュアの世界では名前だけは知っていたが、音を積極的に聞くような気持ちにはならなかった。
ポータブル機器への参入も比較的に早かったと思う。
僕は音響機器に「オシャレさ」などまったく求めていないので、北欧系デザインがどうだとかスタイリッシュに生活に溶け込むデザインだとかは求めてはいない。
例えばこれはBOのネットワークスピーカである。
云われてみればオシャレなような気もするが、バカ見たいと言えばバカみたいなデザインである。
要は「意識高い系オーディオ」のようなものなのだ。
当然だがこの薄さ、この形状で「音質」は付いてこないだろう事は容易に想像がつく。
普通なら低音も出ないと思うが、アクティブアンプを搭載しているのでそこで無理矢理出してしまえるのだろう。
そんな意識高い系ブランドのノイズキャンセリングヘッドホンを読者から借り受けたのではじめて聞くBOの実力を想像して楽しみに聞かせて貰った。
shureのノイキャンヘッドホンの前に初めてのBOのレビューに行ってみようと思う。
Bang & Olufsen ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン Beoplay H8i AAC対応/通話対応/連続30時間再生 ブラック【国内正規品】
- 発売日: 2018/03/08
- メディア: エレクトロニクス
【レビュー】KOSS Bluetooth対応 Porta Pro Wireless
30年以上も数々の伝説的なゴミを出し続けるKOSSを代表するヘッドホンがPorta Pro である。
KOSSといえば安かろう悪かろうで、欧米にはこのようなとにかく安いけれども音も最悪というメーカが時々見受けられる。
アンプメーカー等もギリギリの低価格でとんでもない音のゴミを販売したりするが、なぜか一定の評価を得ているケースがある。
そんな会社が何十年も生き延びてしまうのだから驚きだ。ただとにかく安い。そこは認めなければならない。中華でもないのに中華並みに安い。それも大昔から。
欧米のリスナーもレベルの低い人はトコトン低いが最小と最大の差がとても激しいように見える。
僕も試しに低価格アンプを買ってみたことがあるが、欧米で真剣にゼンハイザーのHD650を鳴らせると議論されていたのだが、聞いてみれば単なる産廃であった。
KOSSのヘッドホンは2本目となるが、今回はBluetooth版。
本当は伝説的なPorta Pro 有線版から聞くべきなのだが、昨今の世間は既にワイヤレスに移行しているので「どんなものか」とBluetooth版を評価してみることにした。
KOSSというメーカーはとにかく安いのが特徴だが、その中でもやはり頭ひとつ分抜きんでた存在なのがPorta Pro であろう。