【レビュー】Pioneer デジタルオーディオプレーヤー XDP-300Rハイレゾ対応
総合評価★★★★★5.0
パイオニアのXDP-300Rです。
従来機種の100Rと比較するとバランス駆動に対応したことが大きな特徴となります。
ONKYOのDP-X1とほぼ同等機なのでコストパフォーマンスは優れ、もはや向かうところ敵無しの性能だといえます。
100RやX1の時はアナログ端子の壊れやすさや、発売時からしばらく悩まされたファームウェアの不安定さも解消され、使いやすさも格段に向上しています。
【XDP-300R特徴】
■バランス駆動対応ACG/BTL駆動
■Wi-FiとBluetooth(APT/X対応)
■高精度イコライザー対応
■アップサンプリング/デジタルフィルター/ロックレンジアジャスト対応
■ハイレゾ対応
【音質】
背景がとても静かなDAPでちょっと驚くほどです。
他のDAPと比較するとかなり静謐なプレイヤーで、類似のDAPを大きく凌ぎます。
音質はその静かな背景からわき上がるようにひとつひとつの音が繰り出されてくる感覚で、かなりバランスの良い音がストレートに出てきます。
解像度はかなり高く、音の分離もかなり良いと判断しています。
高音質なスマホなどと比較しても相当な音のレベルで、確実にDAPを購入することの意義を感じさせてくれるでしょう。
ただし、このDAPからでてくる音はかなり「荒れている」ので注意が必要です。
エッジの立ち方は暴力的なほどに激しく、敏感なヘッドホンなどでは神経質な音が出てきますのでその点は注意が必要です。
こちらのアンプはデジタルアンプそのものの音なので、ヘッドホンには向かず、イヤホン向けの音質だといえると思います。
【音質調整機能】
DAC部分に関わる音質調整のみ可能となっています。
具体的には ロックレンジアジャストとデジタルフィルターです。
アップサンプリングのみOFFにできますが、ロックレンジとデジタルフィルターはOFFにすることができません。
ロックレンジはナロー方向に極端に狭めると音切れが発生しますので注意して下さい。
ただしこれはソースの信号の問題ですのでDAP側の問題ではありません。
デジタルフィルターに関してはまず「ショートフィルター」が基準となります。
ここから試していくのが良いでしょう。
【注意点】
とにかくバッテリーの減りが速いです。
Wi-Fiを稼働させているとバッテリーはだいたい半日で厳しくなります。
音量調整ダイアルがむき出しのため不意に動いてしまうことが多く、突然音量が変わることが多いです。
【まとめ】
イヤホン主体の使用なら現状ではかなり優れたDAPだといえると思います。
買って後悔することは少ないでしょう。
さすがに日本製の物量投入に振った作りは素晴らしく、回路設計の良さなどは音の静かさを聞けばすぐに分かります。
タッチパネルの反応も速く、ほぼスマホ感覚で各種操作ができます。
だいたいがアンドロイド5.1搭載機なのでグーグルプレイからのアプリ導入も問題なく、通話機能を省いたスマホと考えればピッタリです。
こちらは単なるプレイヤーではなく、アンドロイドスマホそのものであるともいえ、できる事の範囲が広く、応用が利きます。
しかもラジオアプリなどからインターネットラジオを聞くにしてもとても静かな背景から響いてくる音はビットレートの低い曲でもそれなりに聞かせる音質になっています。
160kbps程度の音質が確保されていればアップサンプリングを効かせなくても十分に高音質になります。
いまのところデジタルDAPではコストを含めて最強のプレイヤーの1つだといえると思います。
ONKYOダイレクトです。リファービッシュ品が安く売られている場合があるので、
中古を狙うのならお買い得な場合があります。
Pioneer デジタルオーディオプレーヤー XDP-300R(B) ハイレゾ対応
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Pioneer デジタルオーディオプレーヤー ハイレゾ音源対応/Google Play対応 ブラック XDP-100R-K
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