【レビュー】 KZ ED9
総合評価△
KZの中でも評判が高く、名作とも言われているED9です。
たぶんKZの中ではトップクラスの評価をする方が多いと思われます。
比較的に音は「攻める」イヤホンとなりますが、個人的な評価は低いです。
【KZ ED9スペック】
■モデルナンバー KZ ED9
■ドライバー 1DD
■感度108db
■インピーダンス18Ω
■周波数特性20khz-20000hz
■コード長1.2メートル
【音質】
明瞭な音でギリギリのところを責めてくる感覚がありますが、ED3の方が明瞭感では上となります。
特に音のエッジが立ち気味なのですが、ED10よりは寝ています。
中域の質感だけで云えばKZ ATRの方が上なのですが、全体の躍動感と低域の出方はED9の方が上になります。
ED9のボーカルは前にかなり出てくるタイプではあるのですが、多少のボケ感があり、質感にもう一段の深みが欲しいのも確かです。
帯域バランスなどは特に優れているようで低域もしっかりとしながらボーカルは沈まず華やいだ感じで攻めてきます。
【ED9まとめ】
中域が少し攻めすぎるきらいはありますが、全体的な帯域バランスと音質はKZの中でもトップクラスと判定しても良いと思います。
こちらのED9は全体的に聴くととても良い感じなのですが、問題なのはボーカル帯域の攻撃性の強さとボケです。ED10よりはマシだとはいえ、それでもKZの中でもかなり強くエッジが尖っているので、もう少しこの帯域がマイルドに鳴らないと評価が非常に厳しい音がしていると云わざるを得ません。このおかげでED9の長時間の試聴はとても疲れます。
中域はとても重要な帯域なので、ここがもう少しエッジを寝かせていたら名機となっていたかも知れません。
ですが、やはりKZの中でも特に強い中域の攻撃性とボーカルのボケ感が気になるので、個人的な評価は低めとさせて頂きます。
一番大事な帯域がどうにもならない強く尖った音がするのでこの評価となります。