【コラム】 イヤホンの帯域バランスの判断について
イヤホンの帯域バランスの判断基準について書いておきますが、モニターとして使用しているのはゼンハイザーのHD650/6XXを使用しています。
HD650は聴感上のフラット基準であるDF補正で今のところもっともフラットに近い特性を持っているので個々の音の判断基準としてではなく、あくまで帯域バランスの判断に使用しています。
ただし、フラット補正は「聴いていて楽しくない」というのがあるので、モニター的な聴き方はできますが、音楽を聴いてとても楽しいと云うことにはなりません。
スピーカーの世界でも試聴位置フラット調整をさんざんテストしてきましたが、結局のところ「あまりにも退屈な音がする」ということでピュアオーディオのマニアでも最終的にフラット調整は行わず、たいてい緩やかなピークとディップをつけて「音楽が鳴る」ように調整します。
要するに何が言いたいのかというと、音楽を聴いて楽しい調整は多少のドンシャリであるということです。
特に日本人は「高域上げ調整」をとても好みます。
スピーカーでも「日本向けの調整」と書かれている場合はたいていのケースでトゥイーターが変更になっていることが多くなります。
と云うわけで、音楽を聴く場合は低域は多少強めの方が聴感上良い結果を生む場合が多く、日本人の特性として高域は上がり気味の音を好みます。
ようするに弱ドンシャリになります。
と云うわけで、適正帯域バランスの判断は「弱ドンシャリ」を基準として考えています。
なのでこのブログで低域強めと書かれている場合は、適正よりもかなりの低域が強めとなっていると判断してもらって構いません。
もともとこちらのブログで扱っているような「中華イヤホン」は基本的にどれを購入しても基本は低域が強めとなります。
この為、Sureの215SEあたりから流れてくると強烈な低音を感じることになりますが、慣れてくると中華イヤホンの低域の方が聞いていて楽しくなり、低域があまりにも少ないと物足りなくなります。
こういうことなので僕の云う適正帯域バランスとはHD650基準でもう少し低域を上げた状態を基本として考えているということを書いておきます。
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ヘッドホンでは合わないのですがイヤホン用のDAPです。
音は鮮烈ですが荒れ気味です。
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