【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

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【コラム】 イコライザーを使ったフラットバランス調整について

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フラットバランスの音が理想だとは云われていますが、実際にフラットバランスの音を聞くと「どうにもつまらない音」がします。

退屈な音と言い換えても良いかも知れません。

 

これはピュアの中でもマルチチャンネルに挑戦している人たちからよく聞く言葉です。

彼らは最低でも数年、へたをすると数十年という時間をかけてシステムを調整していきます。

僕はチャンネルディバイダーで帯域分割して、好きなドライバーを持ち込んで組み合わせるマルチチャンネルはあまりにも敷居が高いので挑戦しませんでしたが、10年ほど前からルームイコライザーをメインシステムに導入してイコライザー調整にはずっと関わっています。

 

元々イコライザーを入れると音が劣化するのであまり好きではなかったのですが、スピーカーの場合、低域側は定在波の影響で一部の音が消えてしまうので、これをなんとかすることが目的でした。

 

僕は現在のところ、無響音室でフラット気味のスピーカを導入していますが、それでも部屋で聞く場合はフラットにはなりません。

ですが、実際のところどれほどのピークとディップが発生するのか、理論上のデータからの乖離も知りたいところでした。

 

僕の導入したルームイコライザーは専用のマイクで測定し、それを元に自在に音を変えることが可能です。

 

実際に運用して定在波を確認すると、理論値とまったく同じ帯域に相当程度の落ち込みが確認できました。

ところがこの定在波による落ち込みを何とかしようとレベルを上げると音が破綻してしまうのです。

何のことはない、イコライザーで調整できる範囲を超えてしまっていたのでした。

なので音が破綻しないギリギリのところまで上げていますが、それでもだいぶ満足のいく帯域バランスにはなったとは感じています。

 

このルームイコライザーを使用すると簡単に「試聴位置フラットバランス」を実現することが出来ます。

このフラットバランスの音を何度も何度も聞き込みましたが、結局得られた結論はピュアの先人達が出した結論と同じもので、「フラットは退屈」という理解に至りました。

フラットバランスにすると「音が死んでしまう」ということになり、音の粒立ちのようなものが出てこないのです。

 

僕は基本的にイコライザーを本気で調整するとかなり面倒なことになるのであまり好きではないのですが、イコライザーを使ってレベルの高い音を目指そうとする場合は、最終的に緩やかな波を描くように調整すると良い結果が得られます。

 

その時に、波の頂点は2つから3つ作るようにします。

 

2つがいいのか3つがいいのかは使用しているスピーカなりイヤホンなりに準じますので正解はありません。

これは長い年月の間に、ピュアの先達が苦労を重ねて得た結論のひとつです。

どうしてこのバランスの音が心地よいのかは分かりませんが、確かにこういったバランスの音はフラットバランスでは得られない素晴らしい音楽を奏でます。

 

興味のある方は試して見ると良いでしょう。

ただし、本気で取り組むと大変な年月が掛かります。

 

またこの調整を持ち込むには、ある程度の特性の良いスピーカなりヘッドホンなりがどうしても必要で、あまりにも特性が狂った機器はたどり着くことがそもそも困難です。

なので素性の良い一定水準以上のレベルにある機器がどうしても必要になります。