【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

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【コラム】一般家庭で鳴らせる最高の低音はいくらくらい掛かるのか?

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前回はハイスピードな音について書きましたが、今回は一般家庭で鳴らすことのできる最高の低音についてのお話しです。

 

主にスピーカーでのお話となります。

 

というのもイヤホンは確かに低音が出やすいのですがグレードとしてはお話にならないので、一般人が聞くことの出来る最高峰の低音への「道筋」について書いておきます。

 

さて、一般家庭で鳴らすことを想定した場合に新品で揃えるとしてスピーカーとパワーアンプのみでどれくらいの投資を行えば限界だと想像するでしょう。

 

これはスピーカーとパワーアンプで迷うことなく最短距離を走ったとしてだいたい400万円くらいかかります。

 

ですが最短距離でそこにたどり着くのはほぼ無理なので、試行錯誤を重ねると早い方で20年+1000万位は掛かるのではないかと思います。

 

更にこれ以外にプリアンプやプレーヤーなどに投資を行えばその分上限は上振れするので青天井になっていきます。

 

ちょっと道を間違うとそれでもたどり着きません。

 

どうしてこんなことになるのかというと「主に低音」の問題でペア100万くらいのスピーカーではどうしても「質の良い低音」というのは出てこないからです。

 

もちろんこれはブックシェルフではなく大型スピーカーの話しとなります。

 

僕の経験で言わせてもらえば小口径ウーファーの複数実装ではダメで、ウーファー一発で最低でも25センチ以上のドライバを使わないと物理的にどうしても出てこない音があるので、そうなると人の背丈ほどのスピーカーで重さがペアで100キロを超えるようなスピーカーが必要となるからです。

 

ですがここまでやると確かに次元の違う弾むような低音と深く沈み込む重低音で素晴らしい音が鳴ります。

しかもその音は混濁せず、身体に響くような重低音がきても他の音の邪魔をしません。

 

更にです。

 

スピーカーのグレードを上げると、つまりワンペアで500万以上クラスになる定評のあるハイエンドスピーカーではもっと次元が上がり思わず目を瞑るような低音が響き出します。

 

ですがこのクラスは普通の一般家庭で取り扱えるような代物ではなく、16帖のリビングではとても鳴らすことはできません。

 

最低でも20帖クラスが必要で天井高もある程度欲しいところです。

しかも部屋を防音してしまうと音が死ぬので響きを考慮しなければなりません。

 

つまりこのクラスになると自宅込みで考えるのでもはや一般人ではどうにもならないものなのです。

 

そこで一般家庭で鳴らせる最高の低音というと上述したように最低でもスピーカーとパワーアンプで400万位は掛かるという事になります。

 

この計算はスピーカーが300万でパワーアンプが100万くらいです。

 

ただパワー100万というのは経験のあるベテランが分かって選んだ場合の話しなので普通はまず無理でしょう。

 

ちょっとこのクラスの低音を鳴らすために試行錯誤すれば簡単に数百万が吹き飛ぶので・・・しかもそれでも「鳴らし切っている」方は数が少ないのです。

 

この原因は駆動力不足なのですが、これが簡単には分からないので困ったことになるわけです。

一聴する限りでは「キチンと音は鳴っている」のですが、更に上のパワーアンプで試聴すると「音が混濁している」ということになります。

このクラスのものになると、比較試聴を行わない限りベテランでも一聴して判断できる方はまず存在しません。

 

僕などもこれは簡単に判断が付かないのでどうにも困ったことになるわけです。

 

ただし、ここまでやれば一般家庭では他に比べるべくもない低音を聞くことが出来ます。

この辺りがおそらく最高峰ということになるでしょう。

逆に言えばそこまで情熱を傾けなければ本物の低音を聞くことは出来ません。

 

僕らピュアの人間が低音低音と騒ぐのはその音が簡単には出てこないことを知っているからです。

低音というのは凄まじいエネルギーが必要で、ある程度の大きさを持った一流のドライバーとハウジングの設計、それに見合うパワーアンプが必要なのです。

 

しかもこのクラスのドライバーを扱うためにパワーアンプは「緩めるところは緩める」ことができないと昨今のデジタルアンプのように「ただただ締めて制動する」だけになってしまいます。

 

もちろんこういった低音はイヤホンやヘッドホンで聴くのは不可能なのでどこで折り合いを付けるのかという事ですが、僕はイヤホンでは「階調表現」を重視しています。

というのもやはり質といういう意味ではどう考えても厳しいので、その中でも階調表現を追求するのが適切かなと考えています。

低音の階調表現が豊かに出てくるイヤホンは聞いている中でも比較すると優れている場合が多く、そもそもこれが出て来ないと次に進めませんので。

 

とりあえず満足はしていませんが、イヤホンではこのあたりにこだわって見るのもよいでしょう。

 

前からもうし上げていますが今のところ僕の聞いたイヤホンの中で中高音域と低音がどちらも素晴らしい、というものにはまだ出会っていません。

 

今の段階では厳しいソースを入れるとやはり低音域、特に重低音が入ると破綻したり混濁して崩れるのでまだまだ探し続けなければならないでしょう。

 

ちなみにスピーカーのハイエンドクラスの低音は一度は聞いておくべきです。

そうでないとどこまで行けてどこに行けないのか、というのが分からなくなります。