イヤホンに録音の善し悪しは重要なのか?
先日、CD音源で凄まじい音を出す音源を紹介させて頂きましたが、幸いなことにAmazonでも楽天でも新品はもちろんのこと中古CDまでボッタクリ価格の中古以外はすべて売り切れてしまいました。
ありがたいなと思うと同時に、イヤホンの方は記事でもかいたとおり「意味が無い」のでレンタル屋さんにあれば試しに聴いてみるくらいで十分です。
僕自身はイヤホンはMP3(320kbps)しか聞きませんし、実際、それで満足してしまっています。
イヤホンのメリットはずいぶん前に書いたことがありますが、そのひとつは「ダメな音源でも楽しく聞ける」事にあるのであって、わざわざそれをスポイルするような方向性はそもそも間違っていると感じています。
イヤホンが本質的に持つ「メリットとデメリット」をキチンと把握した上で、メリットを行かす方向で考えた方がよほど有意義です。
さて、そう言ったことを踏まえた上で先日紹介した録音の素晴らしいCDの記事以降、僕の方にも複数の方から「録音の良いCD」を探します、みたいなDMを幾つも頂きましたが、あわてて「イヤホンでは分かりませんよ」と随時返答している次第です。
それを聞き取りたいという気持ちは分かります。
ですがイヤホンでは聞き取れないので致し方ないのです。
ある意味これはスピーカーの特権なのですから。
例えばちょっと前に自宅のメインシステムを知り合いに聞かせてみたのですが、MP3を試しに流してみれば「えっなんですか?このショボい音は」という感じですし、ロスレスでも20年くらい前の音源なんかは録音は悪くて、更に妙なエコーを大量にかけるので聴いていられない音を出してしまいます。
これはクラシックの名録音と言われている音源でも聞けなくなってしまうのには変わりありません。
古いと言うだけでもう耐えられないのです。
最近の音源ですと機材が相当に良くなっているのでずいぶんと聴けるようにはなっているのですが、その録音状態がいいにもかかわらず、やっぱり何かが足りないと不満が残る音源が多数にのぼるので「結果的にほとんど聴けない」という状態です。
これは聞き込まなければ分からないとか、経験が無ければ分からない、とかそう言うレベルの話しではなく、もう誰がどう聞こうが「一目瞭然」でそうなります。
それくらい録音で音が違う、わけです。
悲しいことにここまでやってしまうとランダムにロスレス音源を買ってしまうと、ほとんど全部ハズレという凄まじいことになっています。
ちなみに僕の例で言えばCD1000枚あったとしたらそのうちマトモに聞けるのは事前に何の情報もなく視聴も無しで買っていたらおそらく10-30枚あるかないか位の確率になります。
ここ数ヶ月くらいでも発売したばかりのCDを買ってみれば「うーん、どうしょうもない」という事でスピーカーでは聞けなくなっています。
原因はなんかのフィルターをかけてしまっているようで、音が死んでしまっていて、ざらっとした質感になってしまっているのでもうこうなるとその音源はメインシステムではまったく聞けません。
録音に問題ないのに後処理がマズいとこういう感じになります。
ちなみにこの人の音源は全部こういう音なので総合的に音決めに関わっている人の責任だと思えます。
ですがヘッドホンやイヤホンでならちょっと気になる程度で普通に聞けてしまうので「これは明らかなメリット」だと思うわけです。
なので誤解させていたら申し訳ないのですが、イヤホンやヘッドホンの方は録音状態なんかあまり気にせずに音楽を存分に楽しんで欲しいと思うわけです。
catwalk1101earphone.hatenadiary.jp
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