【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

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【レビュー】UiiSii BA-T6/ARKARTECH T6/WINTORY BA-T6 2DDドライバイヤホン

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前回、UiiSiiのBA-T8sをレビューしたら思いのほか良く出来たイヤホンで驚いたので、今回は同じドライバーを使ったと思われるT6の方に行ってみました。

 

こちらはT8Sが1BA+2DDのところ、1BAを取り除いたバージョンのようで同じ2DD/6mmを実装しています。

 

また、今回はUiiSiiのものに行ってみましたが、ARKARTECH T6/WINTORY BA-T6も見る限り同じもののようですので、おそらくOEM版ということで音はまったく同じでしょう。

 

【UiiSii BA-T6スペック】

 

 ■モデルナンバー BA-T6
■ドライバー 2DD/6mm
■感度108db
■インピーダンス16Ω
■周波数特性 20Hz-40,000Hz
■コード長1.2メートル

 

2DDなので1時間は回したいところです。低音域のエッジが締まるまで。

 

デザインがユニークなので耳に合わない人が出てくると思います。個人的にはT8sよりもこちらの方が耳に合わず苦労しました。

基本的に低域はブーストされているので、低音が少なく聞こえる場合はベストポジションではありません。

 

特にこのイヤホンは装着で音が激変してしまうので、しっかりと念入りに低音を聞きながらイヤーピースを合わせて下さい。

 

【UiiSii BA-T6音質】

 最初にはっきり申し上げてしまうと、こちらのT6は前回レビューしたT8sと音質や帯域バランスなどの基本的な部分はまったく同じです。

 

というわけで基本のレビューはT8sを参考にして下さい。

 

と、これで終わらせてしまうと身も蓋もないのですが、どう音を聞いても基本傾向は一緒なのでそれは事実ではあります。

 

さて、それではなぜT8sと価格がこれほど違うのかというと、1BAが省かれているのがT6という事になりその分価格が下がっている。

 

では、音の違いはというと・・・

 

まずエッジのキレが鮮明なのがT8sの方です。

またボーカルフラットもT8sの方が徹底的に特性を詰めてあり、T6はわずかに劣ります。

 

ただボーカル域というか中域の細かな特性の煮詰め方は細かく細かく聞く方でないと分からないでしょう。

 

特に違うのが音のエッジで、中高音域の輪郭の出方がT6の方が穏やかというかT8sと比較するとちょっとボケ感があります。

 

この為、両イヤホンで聞き比べするとT8sの方が鮮明に聞こえます。

 

これは「好みの差」というよりも確かに「性能差」に感じるので、こういった点でT8sと音質差を付けているという事になります。

 

と云うわけでこちらのT6はT8sとほとんど似たような音を出力します。

 

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【UiiSii BA-T6まとめ】

基本的に価格の高いT8sと音の傾向はまったく同じです。

帯域バランスもスーパーウォームな音も含めてほとんど一緒の音。

 

と云うわけでT8Sと同じ2DDドライバーを使ったイヤホンだと判断しても良いでしょう。少なくとも音を聞く限りではそういう傾向です。

 

細かい部分が違うこと、また音のエッジや明瞭度などに若干違いがあり、そういう意味では確かに違うイヤホンですが、大騒ぎするほどの音の違いは無く、予算が厳しい学生の方などはT6の方を購入することも十分に有りです。

 

ただ、やはり細かいとは言えボーカル部分の音の詰め方や音のキレなどは明らかにT8Sの方が上なので、予算がある方は出来ればT8Sの方を買っておいた方が後々後悔が少ないかもしれません。

 

いまT6をお聞きになられている方は、T8Sの傾向を持った十分に優れた音のするイヤホンなので自信を持って楽しんで貰っても良いと思います。

 

ここからはちょっとした余談ですが、T8Sの1BAの使い方がちょっと不明なところがあり疑問なのですが・・・。というのもこちらのT6でも十分にT8sと似た音が出ています。では、1BAはどこに使われているのかと。

 

domingo55.hatenablog.com

 

いつもの自作備忘録さんで分解記事が上がっているので、こちらからの推測ですが・・・この音の出方からしてもしかすると中高音域全体にわずかにBAドライバの音を被せているようにも聞こえます。

 

T6の中高音域のエッジの出方が明らかにT8Sよりもわずかに穏やかなので、T8Sの方のエッジのキレはBAの音が関わっているのではないかと聞こえる部分もあります。

 

それにしてもこのT6とT8Sを設計した人は相当な実力者のようで、T6の中域の特性などわずかに暴れさせてあったり、エッジをわずかに眠くさせてあったりと、絶妙にチューニングを落としてあるのがよく分かり、その才覚に驚くばかりです。

 

と云うわけで、基本的にはT8Sの音質傾向を踏襲していて、慣れていない方が聞けば「同じ」と判断してもおかしくはありませんが、細かい部分や音のエッジが少し落とされているので、そこを考慮するとやはりT8sに少し及ばないと云うことになります。

 

といっても相当に出来が良いイヤホンで、こちらのT6を安く見つけた場合はかなりお買い得でしょう。

 

総合評価〇

 

 

catwalk1101earphone.hatenadiary.jp

note.mu

 

追記

こちらのT6のレビューはT8sとかなり音が似ているのでちょっと面倒でした。

泣きたくなるほど面倒でした・・・