【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

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【レビュー】KZ ZSN pro ノーマルZSNを超えられるか?

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KZの新型1DD+1BAイヤホンですが、型番とデザインはZSNを踏襲したもので、基本的には ZSNの亜種と言えます。

 

かつてZSTの時に後期ではPRO/カラフル版を出しましたが、ZSTモデルは音質をまったく変えてきてしまったので、こちらのZSNに関しては音を聞くまでは正統な後継機となるのか、それとも単なる亜種なのか、またはまったく別モデルとも言えるほどの変貌を遂げているのかわからないため、とても楽しみなモデルではありました。

 

catwalk1101earphone.hatenadiary.jp

 

【KZ ZSN PROスペック】

 

■モデルナンバー  KZ ZSN pro 
■ドライバー 1DD/1BA/30095ドライバ 
■感度112db
■インピーダンス24Ω
■周波数特性 7Hz ~ 40000Hz
■コード長1.25メートル

 

スペック上はZSNと変わっています。装着感その他はZSNに準じているようです。低音なども下側に拡張されているようですが、このあたりはまったく信用できません。そもそも7hzからまともに出力できるイヤホンなどほとんど存在しません。

 

ケーブルなどもZSNから変更されているようで、見る限りはES4あたりのケーブルに近いような気もしますが、音など変わらないのでどうでも良いです。

 

バーンインはほとんど不要。念のために30分ほど回せば十分かと。

 

【KZ ZSN PRO音質】

 最初に明確にしてしまうと、基本的な音の傾向と音質はそのままZSNです。なので身も蓋もありませんが、帯域バランスと音質、音色といったものはそのままZSN。

 

そこでZSNとの大きな違いのみ語ってしまうと、相違するのは「中高音域のみ」となります。

 

低域などはバランスも音量レベルもエッジも、すべてそのままZSNです。低域量は多ドラのKZの量からするとわずかに少ない6.5。重低音域も実力は互角で、ほとんど差はありません。スペック上の相違は単なる誤魔化しでしょう。ZSNが中華として標準レベルの低域ブーストなので、中華としては多くも無く少なくも無く、ただ適正レベルからすればいつもの中華で低域が多すぎるという事になります。

 

低域のエッジなどもそのままZSNとProで違いは無く、厳密に聞き込むとわずかにProの方がタイトか?とも感じるのですが、ほとんど気のせいレベルなので思い込みにやられている可能性が大きく、たいした違いではないので無視してしまっても構わないでしょう。

 

中高音域は明確な違いが出ますが、その差も限りなく小さく、この音の傾向からいってZSNの単なるチューニング違いの亜種だと思われます。

 

そこで細かく見ていきますが、中高音域の明確な違いは以下となります。

 

第一にボーカルフラット。

 

これはZSNの方が優秀です。特性的にPROの方が少し暴れる傾向があり、これは中高音域全体を変えてきた影響が出てしまっています。

 

いくらかハイ上がり気味のチューニングがボーカル域にも少し被ってきているようでかなりフラットなボーカル特性を持つZSNよりも少しだけ暴れる傾向が出ています。

 

次にZSN比較でproの方は中高音域を派手にして明瞭度を上げてきました。この影響でただでさえ尖り気味なZSNのエッジがPROに於いては更に尖ってしまっています。

 

非常にハッキリクッキリとはしているが神経質な音を出すイヤホンで、傾向的に、よりドンシャリ傾向に振られていると言えるでしょう。

 

要するにこちらのPROはノーマルZSNの中高音域に手を入れてきたモデルという事になりますが、大幅な変更と云うよりも細かいチューニングを重ねたもので、より音を派手に仕上げてきたモデルと云うことになります。

 

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【KZ ZSN PROまとめ】

 

レビューがとても面倒なイヤホンでした。

 

何が面倒なのかというと、基本傾向や音質はまったくもってノーマルZSNと同じです。驚くほど似ている音で、帯域バランスもまったく同じ。

 

聞いた瞬間にのけぞるほど似ているので、違いを確定させるのに聞き込む労力を考えると正直言ってうんざりしました。

 

ZSNとproでは音量が揃っていないので比較検討するのも一苦労。

 

そもそも音量を合わせないと音質比較が出来ず、ここをしっかりと合わせてからバランスや音質を見ていかないと判断が狂います。

 

普通であればproの方が音量が大きくなるので、ここだけで「音質が良くなった」とか「低音が優れている」と判断してしまう人が大勢出てくるでしょう。心理学的に音量が大きい方が音は良く聞こえるため、これは致し方ありません。

 

この為、とても細かい部分での比較試聴を強いられ、疲労感が半端ないです。

 

ところがしっかりと聞き込んでみれば両イヤホンにたいした違いはありません。そこでコレをどう判断していくかという事ですが、中高音域が少し派手目で明瞭度が高いイヤホンが欲しければproと云うことになります。

 

最も大きな違いがそこにしかないので、主に中高音域にフォーカスして購入判断することになりますが、僕個人の感想で云えばZSNの方をオススメしたい。ただし、proの方も決して悪い物では無く、こちらを買う、と云うことも有りだと云えば十分に有りです。

 

ただ僕自身はもともとZSNでもエッジの表現がかなりきつめであったのを最大の弱点とみていたので、そこを更に「尖らせる」という事は聞き込んで行く上でちょっと厳しいと判断します。

その分、音は更にハイ上がり気味に派手目になり、明瞭度も上がってはいるのですが、proと比較すると少し落ち着いて聞こえるZSNの方が好印象ではあります。

 

つまりZSNのクール系できつめの音をもっと派手にきつく聞きたいという方には刺さるイヤホンではありますが、正統なエッジチューニングから云えばちょっとキツすぎるのは事実なので、このあたりは「好み」という事で最終的に判断すればよろしいかと思われます。

 

今現在ZSNをもっている方は、「ほとんどZSN」なので敢えて購入する理由は薄いでしょう。これから購入する方もノーマルZSNの方が中高音域は好ましいと思われますが、よりドンシャリ気味なチューニングを好まれる方はPROの方を試してみてもイイかと思われます。

 

総合評価〇 ZSNよりもよりキツく派手な中高音域。あとは一緒。

 

 

 

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