【悲報】 低音病と中華イヤホン難聴 続出か?
イヤホンやヘッドホンを聞き続けると「難聴」になる、と云うことはよく云われています。
聴力は何もしなくても20代をピークに落ち続けていきますが、それを加速させてしまうのがイヤホン・ヘッドホン難聴です。
僕はこんなブログを書きながら日常生活では「車の中」以外はほぼ何も聞かないので、レビュー時にのみテストソースを流しているだけだったりします。
それでもカスタムIEM系の装着がバシッとすぐに決まらなかったり、バーンイン時間が長めの変化の大きいイヤホンだと2-3時間聞くことになるので注意はしています。
ちなみにDP-X1でレビューテストするときの音量レベルは100-120でテストするようにしているので比較すると「大音量」という事になるでしょう。
実際、これくらい出さないと特徴が出てこない。
音響機器で問題なのは設計時想定音量まで持っていかないと本領が発揮されないこと。メーカは発表していないがスピーカーでもヘッドホンでもイヤホンでも必ず設計時の想定音量があり、それはたいていの場合「高め」にとられています。
わざわざ小音量で本領を発揮するイヤホンなど無いと考えられるわけです。
デジタルですとアンプ側の音痩せがないのでイヤホン側に注力すれば良いだけですが、これがアナログアンプだとボリュームをグイグイ回さないとギャングエラーが出たり音痩せしたりとアンプ側も力を発揮しません。
イヤホンですとこのようにデジタルアンプ側の変化が無視できるのでラクなんですが、それでもイヤホンも音量は高くしないと本来の音が出ません。
小音量で何が問題かと云えば、帯域バランスと音色が大きく変わってしまう。
ちなみにこれまでの数々のテストでは少数ながらも音量が低めの方が帯域バランスや音色・あるいは低音がビシッと決まるケースもある事はあるのですが、そういった特殊なケースではレビューに書いてあります。
ですが実際はそういった小音量で設計されたイヤホンなどほとんどありません。
なのでイヤホンを十全に楽しもうと思えば必然的に音量は大きく取ることになります。
これがマズい。大変マズい。
これを長期に長時間続けているとヘッドホン難聴になってしまう。
つまりガツンとそれなりの音量でイヤホンを楽しむのは一日一時間くらいにしておきましょう。
それから僕が「中華難聴」と呼んでいるお話をしておきます。それから「日本難聴」のことも。
中華イヤホンを聞き続けていると「帯域バランス感覚」が狂います。低音が強すぎるのです。適正帯域バランスから10段階評価で2.5段階くらい低音量が多いのですが、実際はそのようには録音されていないわけです。
中華を長く聞きつづけるということはその点に留意しないと僕が中華難聴と呼んでいる低音病に掛かってなかなか戻ってこられないので注意しましょう。
それから日本難聴。
これも根深い。
こっちは中域の上の方から高域にかけてやたらと強調する音作りで日本人が非常に好みます。音楽としてはエッジが尖ったとんでもない音なのですが、日本イヤホンはみんなこれです。一部例外がありますが、finalとかSONYとかJVCあたりのイヤホンはものによってはまだマシです。
こう言うイヤホンを長く聞くとエッジの感覚がおかしくなります。刺激感が非常に強いので耳がこういったジャパニーズサウンドになれてしまうと「適正な音作り」がつまらなく感じてくるのでこちらも注意しましょう。
ああそれから、ある程度の年月イヤホンなどを聞き続けていると物理的な耳の劣化が大きく、普通に適正バランスのイヤホンなども「パッとしない」ように聞こえるなどと言う事が起こってきますのでこちらも注意して下さい。
要するに短時間パッと聴いて楽しんだらあとはyoutubeでも見ていれば良いのです(笑)
あるいはスピーカーでも聴きましょう。