【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

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駆動力のお話し

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駆動力。

これは本当に謎なんです。

 

イヤホンでもハッキリと分かってしまいますし、スピーカーならなおさら分かります。

というよりもスピーカーまで進むとウーファーのドライバによってはまるで鳴らない、何て言うことは日常茶飯事です。

 

そして、鳴らないドライバを鳴らそうと10年20年と四苦八苦することになります。

 

問題なのは「鳴らし切っているかどうか」がベテランでもよく分かりません。

むしろベテランの方が分からないかも知れません。

 

どんなアンプでも「音は鳴る」わけですが、問題なのは「鳴らし切る」事であってこの状態は経験と比較検討が必要で、ピュアのベテランはここまで持っていく事がそう簡単なことでは無いと言うことを身に染みてよく知っています。

 

ここ最近も読者の方から質問を頂くことも多いのですが、例えば「ある信頼できるサイトにこの組み合わせで鳴る」と書いてありましたという人もいますが、僕は答えます。

 

「エントリークラスなのでたぶん大丈夫だと思うんですが、最終的には比較検討しないとなんとも分かりません」

 

僕も実際にその「ある信頼できるサイト」とやらを見てみると確かに測定してみたりスペックを元にああでもないこうでもないと書いてあり、確かにそれらしく書いてあったりしますが、そんなことで「駆動力」が判定できたり分かったりしたら僕らはこんなに長い間苦しみ続けていたりしないわけで・・・

 

この駆動力の実相というのはいまだにその正体がよく分からなかったりするのです。

 

スペックや測定で判定できたらどれだけ楽なことか・・・

 

あるピュアのベテランは昔こんなことを言っていました。

 

「海外製の中身スカスカのパワーアンプがガンガン鳴らせるのに、国産の中身ぎっちりつまったアンプがなぜか全然鳴らない」

 

そう。

 

そんな物なのです。オーディオというのは。

 

バカでかい瞬時電流供給用のコンデンサーがドカンと実装されていて、高らかに電源部強化と書いてあるのにもかかわらず、なぜかまったく鳴らないなんていうのはよくあることです。

 

本当に鳴らしてみるまで分からないのです。

 

ただ音が鳴るだけなら簡単な話なのですが、そのお気に入りのスピーカーを完全なコントロール下に置くには長い経験と苦闘を必要とします。

 

イヤホンでも低音関係にパワーが必要な物はいくつかあってそのだいたいの目安は過去記事で出してありますが、まぁイヤホンであればそれほど苦労なくならせるでしょう。ヘッドホンあたりになると少しだけ迷う場面が出てきますがまぁラクです。

 

ただしこういったイヤホンやヘッドホンでも「基準の取り方」が分かっていないと判断が難しい話しになります。

 

それがスピーカーでは更にまったくもって五里霧中、分からなくなります。

 

特に大型スピーカーになるとメーカーもなんでこんな物を普通に売っているのか訳が分からないほど鳴らし切ることが難しいものが数多くあって、そういった物を経験しているとまるで霧の中で迷路を歩いているような気持ちになるものです。

 

ですので測定グラフやらスペックやらを前面に押し出していかにもな論をまことしやかに語りながら駆動力の話しが書いてあるような場合は往々にして「実際はド素人」ではあるのです。

 

苦労してきたベテランはその問いに対してまず間違いなくこう云います。

 

「うーん。それが鳴らしてみるまで分からないんだよ。30万のアンプで鳴る場合もあるのに100万のアンプを突っ込んでも鳴らないんで訳が分からないんだ」と。

 

それが駆動力というものです。だから僕たちはこんなにも苦労するわけです。

  

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