【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

中華低価格イヤホンとヘッドホン&デジタルプレイヤーDAP系のレビューのまとめとオススメです。購入した物や使ったモノが中心となります。誠実なレビューを心がけたいと思います。 。。基本的にライトな感じで一分で理解できるサイトを目指しています。このブログは「ぶろぐなんかめんどくせえよ」のスピンアウト・ブログです。なお、無断転載不許可です。

【レビュー】アコースティックリサーチ AR-E100生産完了品  

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本来ならばノート版にてレビュー予定でしたが、どうも早々と生産完了になったようで、今から購入する人も居ないでしょうから、こちらの無料版にてサクッとレビューしておきます。

 

聞いてみて驚いたというのもあるのですが・・・・

 

こちらのE100イヤホンは購入したわけではなく、ノート版読者の方よりお借りしたものとなります。その他多数お借りしましたので順次ノート版にてレビューしていきます。なんとあのCampfire audioもありますので楽しみにして頂けるとありがたいです。

 

アコースティックリサーチというメーカーは聞いたこともありませんが、メーカーのヒストリーについては以下のページを参照して下さい。ちなみにアメリカのメーカーらしいのですが、僕はスピーカーでの世界でも聞いたこともありません。

 

www.acoustic-research.jp

 

こちらはAR-E100は発売当初の実売価格が約2万円なので価格だけはミドルからはハイエンドといえるでしょう。

 

生産完了という事で「消えたブランド」と言えるかも知れません。

 

【AR-E100スペック】

 

■モデルナンバー AR-E100
■ドライバー 1DD/10mmベリリウムドライバ搭載
■感度98db
■インピーダンス32Ω
■周波数特性 20Hz ~ 40000Hz
■コード長1.2メートル

 

こちらの特徴のひとつとして有線/無線両対応となっています。

あくまで「有線イヤホン」としての評価となりますが、簡単にBluetoothの音質もレビューしておこうと思います。

 

聴いている最中に大きく音が変わるので、少しだけ鳴らし込みました。まず低音が劇的にブーミー。ボーカルも異様に前に出てきます。音色もおかしかったのですが、鳴らし込むにつれ普通に変貌していきました。

 

Bluetoothで使えることも考えても価格的にはもう少し頑張るべきだと思います。

 

【AR-E100音質】

 

 基本的な音質はニュートラル気味のウォームで極めてまっとうで普通の音だと云えます。

帯域バランスは低音ブーストタイプ。音は明るめ。

 

ブースト量は+6.5から+7.0程度なので中華並みのブーストといえますが、その低域がかなり緩い。エッジも不明瞭でかなり大きく膨らむので低域量が判定しづらいところがあります。

 

このイヤホンは間違いなく中高音を得意とするタイプ。とにかく低域のユルさが酷い。

 

ボーカルフラットはよく特性が詰めてあってメーカーのチューニングへの思いがよく伝わってきます。最近のKZやモニターイヤホン並みでキッチリ詰めたと云えるでしょう。

 

低域量が中華と何ら変わらないくらいのブーストなので実売2万近くを出して買う価値があるかと言われれば、ちょっと微妙、とはいえます。

 

理由は中高音域のエッジの描き方が若干ですがジャパニーズサウンドチックで少し尖り気味。ただそれでもそこらの日本製イヤホンよりははるかにマシなので、この点は無名に近いメーカーとはいえ得体の知れないメーカーとは言えないと評価しておきたいと思います。

 

音は全体的に少し硬め。

 

音質そのものはベリリウムドライバーの使いこなしでしょうか。少し明るめで明瞭度もやたらと高くされていないので実力は侮れないメーカーだと思いますが、無名過ぎて価格が1万以上はキツいでしょう。

 

最後にケーブルを付け替えるとBluetooth化も可能なのですが、面白い事にBluetoothの方が音が良い。低域のブーストが少し減って+6.0程度まで減少するので聞きやすさがあり、音色は少しウォーム感が増しますが、これがまた良い。

 

バックノイズも極めて少なく、こちらは一粒で2度美味しいとは云えますが、もともと中高音域が予想に反してかなり良かったので、それがBluetoothでもキッチリと活きてくると云えます。

 

【AR-E100まとめ】

 

決してデタラメとか悪い物ではありませんが、中高音域側の音に対して低域のレベルが合わないと云えます。

 

とにかくこのイヤホンの欠点は低域のブースト量と緩さ。

 

バーンインで最初の印象から大きく変わりますが、それでも低域の緩さとかブーミーさは如何ともしがたく、中華の質の悪い低音とほとんど同レベルで決して褒められたものではありません。

 

それでいてブースト気味なので比較的質の悪い低音が量を伴ってでてきます。これが中高音域にも被ってきて多少の悪影響を及ぼすのが惜しい。

 

ところが中高音域はその帯域を中心としてエッジや音の出し方など聞くと、これがまた今一歩足りないとは言え、とてもそこら辺の無名メーカーがポンと出せるような代物ではなく、クオリティが予想を超えていたのでちょっと驚いた次第です。

 

このアコースティックリサーチというアメリカメーカーがなぜここまで低域ブーストしてしまったのかに興味がわきますが、この中華並みの低域ブーストさえなければかなり良いものであったのでもう少しマーケティングや価格などを見直せばもう少し売れだのではないかと思われます。

 

こちらをお持ちの方は少ないでしょうが、できればBluetooth化して楽しむとこのイヤホンの良い部分が楽しめると思いますので、Bluetooth化に伴うウォーム感は残りますが、低域が改善されますので全体的に良好なバランスに近づきます。

 

このE100はBluetoothで楽しむべきでしょう。というよりも帯域バランスから判定するとこっちがメインの音なのかも知れません。

 

総合評価△  Bluetoothの場合〇 

 

 

note.mu