【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

中華低価格イヤホンとヘッドホン&デジタルプレイヤーDAP系のレビューのまとめとオススメです。購入した物や使ったモノが中心となります。誠実なレビューを心がけたいと思います。 。。基本的にライトな感じで一分で理解できるサイトを目指しています。このブログは「ぶろぐなんかめんどくせえよ」のスピンアウト・ブログです。なお、無断転載不許可です。

【レビュー】SIMGOT EN700pro 中華ハイエンド・イヤホンを聞きいてみる

 

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SIMGOTというのは比較的に中華の中でもハイエンドイヤホンの傾向を持っているブランドで、「価格だけは立派」という印象があります。
 
日本メーカーでも1万円以上などのイヤホンの多くが音質的に論外という扱いの中で、中華がこのような価格付けを行うのはちょっと難しいと思うわけですが・・・。
 
随分前になりますが、以前、中華販社の方からSIMGOTのイヤホンの商品提供によるレビュー依頼がありましたが、「書きたいことを書かせて貰う」という条件を提示したら「検討中」との返信でそのまま音信不通になりました(笑)。
 
今回はそのリベンジというわけですが、レビューに関しては「公平で公正」に行うので、どのような経緯があろうとも良いものは良いし悪い物は悪いという事で、いつも通りに行かせていただきます。
 
と云うわけで「忖度」は一切無いと言うことで進めさせていただきます。
 
 

【SIMGOT EN700proスペック】

 
モデルナンバー EN700pro
■ドライバー 1DD/10mm高分子複合チタン振動膜
■感度101db
■周波数特性 15Hz ~ 40000Hz
 
高分子チタン複合振動膜というよく分からない振動板を採用しています。これが音にどのような影響を及ぼすのか、というよりも「固有の特徴的な音」を持つのかどうかが見所のひとつかと。
 
装着感は悪くはありませんが取り立てて良くもないかと思います。
 
 

【SIMGOT EN700pro音質】

 
基本的な音質傾向はニュートラルに寄ったウォーム系で明るめです。
帯域バランスはいつもの中華で低域ブーストタイプ。
 
低域のブースト量は+8.0程度なのでほぼ中華標準でしょう。国産から比較すればかなりの低域ブーストですが、中華としては普通です。
 
低域のエッジはボケ気味でどうにもハッキリしない。低音の出方もなんだか少し異質。低域の階調表現も不明瞭。
 
ボーカルフラットは並よりもし上なのですが、ボーカルが少し遠くなります。声色もかなり変色気味でスッキリしません。
 
中高音域を含めて全体的に音がボケ気味でどうにもハッキリせず、ひとつひとつの音がぼやけ気味でしょう。明瞭度もなんだか低めで感心しません。
 
総合的に見てかなり質が悪いイヤホンで、特に2万近い価格という事を考慮する厳しい出来映えと判断せざるを得ません。価格ほどの価値は全くないと断言できます。例え半額でもその価値には大きく疑問符が付くことでしょう。
 
とにかくこのイヤホンは音色がおかしいというか独特というかでかなり異質なカラーが混じるので妙な音がします。
表現が難しいのですがこの妙な音色のせいで「音がなんだか軽く感じる」ところがあってとにかく音の変色が大きいのが最大の欠点だと云えるでしょう。
 
しかもその音色の変化する方向が好ましいベクトルに向いていないのでただ単に苦痛に感じる音がします。
 
 

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【SIMGOT EN700proまとめ】

 
価格を考えると非常に質が悪く、たちが悪いメーカーとも云えます。
音質的にはほとんどボッタクリの極悪メーカーでしょう。こちらのモデルはEN700と700proがあるので、もしかすると無印700のバージョンアップなのかも知れませんが、細かく調べる気力が湧きません。
 
もともとこのSIMGOTは有名ブロガーなどに軒並み商品提供しているので、 SIMGOTの初期レビューに関してはほぼすべて「忖度レビュー」と思われます。この為、キチンとした実際の評価がこちらのブランドレビューではほぼないと言うのが笑えるところ。
 
この為、SIMGOTというメーカーに関してはまともなレビューは一切期待できません。これに関してはSIMGOTに限らず中華全般がそうなのですが・・高価格帯のハイエンド系ですので「お金を出してまともに買う人」がかなり限られます。
 
今回は販社ではなく、読者様から音質評価依頼を頂いたので運良くSIMGOTの音を聞くことが出来ましたが、聴けば聴くほど見所が何もなく、正直に書くとそこらのハイブリッドの1500円程度の良く出来ている中華イヤホンにすら遠く及びません。
 
音質的にはかなり良くないと云うことは書いておきます。
 
ましてや2万近い価格を考えると、どうかしているとしか云えないでしょう。
 
とにかくこのイヤホン、音色が独特というか異質で妙なカラーを持ちます。聞いていて一体この音色はなんだろうとひとしきり考えましたが、おそらく「高分子複合チタン振動膜」などという意味不明な振動板の個性なのかなと考えました。
 
音色が妙なことに加えてその他細かい部分も色々と実力不足なのでどうにもならないイヤホンです。
 
間違ってこんなイヤホンをこのような高価格で買ってしまうと泣きが入ること請け合いで、いま中古市場に出回っている物も「商品提供されたイヤホンを売ったもの」の可能性が高く、自分のサイフからお金を出して買うような代物ではありません。
 
総合評価✖ 
まともな音がするイヤホンとは云いがたく、価格ほどの音はまったくしませんのでその点は自信を持って言っておきます。まかり間違っても購入検討するようなイヤホンではありません。これなら普通にKZの良く出来たモデルを買った方がマシでしょう。
 
 

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