【レビュー】intime SORA2 最新セラミックトゥイータ搭載の音はどうだったのか?
先日発売されたintimeのイヤホンですが、遅ればせながら聞いてみた次第です。
このintimeと云うブランドはいわゆる日本製ローカルブランドなのですが、同軸のセラミックトゥイターを積極的に採用するという希有なブランドでもあります。
本来、スピーカでもないのでハイブリッドにするメリットは音質的にはほとんど無い、と個人的には理解していますが、ハードで違いを出さないとこのようなローカルブランドが生き残りをかけるのはおそらく難しいのでしょう。
日本製メーカーと云うのはやたらと「新技術」とか「新素材」とか物理的特性を追い求めて結局のところ、最終的に出てくる音は碌でもないというのが伝統のようでもあります。これは中華あたりのイヤホンにも最近ではよく当てはまるのが笑えるところでしょうか。
僕はユーザーは決してバカではない、と思っているので良い音のものを出せば1DDだろうと何だろうと必ず売れると認識していますが、いろいろなマーケティング上の理由が優先するようで、とにかくあーでもないこーでもないとハードの目新しさを売り文句にする傾向は相変わらずのようです。
このintimeというメーカーを一言で云うとやはりハード偏重という姿勢は見受けられます。ただし、ハードで目新しいことを行うのなら、徹底的に熟成しないとダメだと思うのです。ひとつの技術を使いこなすのは長い年月が掛かります。それでも使いこなせない素材など山のようにあるわけで・・・・
ハードがあって音があるわけではなく、その音の高みに至るための手段1つとしてハードがあるに過ぎません。ハードに振り回されるのではなく、ハードをコントロールしてその音を出す、それだけが大事なことではないでしょうか。
今回の新作は価格的にも期待を持たせてくれる範疇のイヤホンであったので購入してみた次第ですが、ノート版をご覧になっている読者の方は良くご存じの通り、失地回復のレビューの機会でもありました。
心配なのはやはりintimeのイヤホンはちょっと油断するとデタラメなチューニングに片足を踏み込む傾向があるので、「まっとうなもの」を出して欲しいと云うことでしょうか。化粧をガッチリと決めたキャバ嬢風の音がするのですが、もっと自然体でよいと思うのです・・・。
今回のSORA2。
自然な薄化粧の少女なのか、あるいはケバいキャバ嬢なのか?興味が尽きませんが、レビューで明らかにしていきたいところです。