【コラム】ハイレゾの定義・・・
僕はハイレゾ否定派である。これは何度も何度も書いている。
ハイレゾなど、どうでもいいのでどうか聞こえる領域の音をきちんとだして欲しいと思っている。多くのオーディオ機器がそれすら出来ないのではどうしょうもない。
そもそも人間が聞こえる領域は20hz-20khzまでであって、その範囲外は耳では聞こえない。
18kh以上の高音すらほとんどの人は聞こえない。たとえ聞こえたとしても年齢的には10代でかろうじて聞こえるだけで「意味のある音」はほとんど出ていないと思う。
20代で18khz以上を聞き取ることが出来るのは希な人だろう。
ちなみに僕の知り合いには30才でまだコンビニのモスキート音がうるさいと文句を言っている人が居るが、これは例外中の例外だ。
ハイレゾ、ハイレゾとウルサい人はコンビニの店頭で流している若者除けのモスキート音にぜひ文句を付けるべきだと思う。
僕は16.5khzまでしか聞こえないので文句の付けようがないが・・・
僕が疑問に思うことのひとつに、このハイレゾという概念の中で「高音域」だけが語られているが、当然、超低音も耳では聞こえないのでハイレゾではなかろうか。
つまり20hz未満の超低音のことも高音域と同じように語るべきだと思うのだが、そういう議論はあまり行われていないようだ。
そもそもハイレゾの定義(アナログ信号で40khz以上の再生が可能)が超高音域にしか行われていないのだが、よく考えてみればおかしな事だ。
日本の開発者はやたらとハイレゾだの超高域にはウルサいが、同じように超低域についても問題にすべきではないだろうか。
耳で聞こえないのにもかかわらず音楽的体験を大きく拡張し、聞こえなくてもニュアンスが増えるなどと意味不明な宣伝文句を散々使ってきたのだから、低域にも同じ事をいってもよいのではないだろうかと思う。
ではなぜ超低域についてはハイレゾとして追求しないのかと云えば、おそらくデメリットが大きすぎるのだ。
低域に関してどこまで出せるのかという点については物理的に振動板の大きさで決まってしまう。そして例え出せたとしても他の音域の音を汚してしまう。アンプへの負担も大きく、物理的な身体への影響も大きい。
このあたりのデメリットは超高域の比ではない。
要するに超低域を出すという事は超高域を出すことに比べてあまりにも難易度が高く、かつメリットが何もない。
超高域は簡単に出せてアンプへの負担も少なく、低域とは違って物理的に身体へのダメージも与えない。
それでいて聞こえないので文句もない。
何よりも1番のメリットは「ウチはハイレゾなんで超高域がだせる」という事を堂々と宣伝に書き込むことが出来る。
なんなら価格も少し上げてしまえるだろう。
オーディオ業界では昔から「高域をやたらと宣伝して強調する」ような輩に碌なものがいなかったが、それは今後もあまりかわらないようだ。
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