【レビュー】STAX SR-303 静電型エントリー機の実力とは?
STAXのSR-303エントリー静電型ヘッドホンのレビュー依頼を受けたので今回は303のレビューを上梓しておくことにした。
303と云えば既に終売であるが、STAXのエントリー機であるので、その後に幾つか続いている静電型エントリーヘッドホンの道標にはなるだろうと思う。
今回、お貸し下さった読者の方はもともと自宅で開催した試聴会にお呼びした方であり、いろいろとお世話になっている。有名大学に通う学生なのだが、オーディオに造詣が深く、この険しい道を歩き続けている方でもある。
その方に自宅の007の音を聞いて貰ったのだが、感激してまずはエントリー機を手に入れた見たというわけだ。
その音が007とどう違うのか興味を持たれたようで僕の方に送ってきてくださった。
僕も007とは無駄に長い年月を共に過ごしているのだが、それ以外というのは聞いたことがなかったので、STAXがどのような音を変えて仕上げてきたのか興味があった。
そういえば久しぶりSTAXのサイトを覗いてみたら、何もかもがあまりにも高くなってしまっているので別な意味でも驚いてしまった。もともと高かったのだが、更に価格が跳ね上がってしまっている。
そこまでして今の時代にSTAXだけが奏でられる音はあるのだろうかと自問しながらドライバに火を入れて数時間の暖機運転をしてレビューに臨んだ。STAXの真空管ドライバはかなり音が眠くなるのでしっかりと温める必要があるのだ。
本当に久しぶりにSTAXを鳴らしてみたが、やはりSTAXはSTAXで有り、ジャンルを絞って聴くべき音楽を聴くべきだと思いなおした。