【レビュー】hifiman ANANDA平面駆動ヘッドホン
最近は才能も無いのに写真を撮ることに夢中になっている。
もともとはsigmaのフォベオンセンサー機のマニアであるが、オーディオとは違ってこちらは解像度を重視しているので、もう10年くらいsigma一筋である。そのためDP2xというとんでもなく使いづらいコンデジを愛用し続けている。
そんな苦行に耐えているのもこれでしか撮れない画があるからだ。
といっても最後にまともなデジカメを使ったのはソニーの名機RX100が最後だが、sigmaの絵をみてしまうとソニーのRX100ですら不満が残ってしまうので使うのを辞めてしまった。
その後は何年も液晶すらまともに見えないsigmaのカメラでたわいもない写真を撮っているのだが、保護猫をもらい受けてからはもっぱらiPhoneで猫を写していた。しかし、そろそろ室内写真もまともに撮れるカメラが欲しいと言う事でEOS KISS X9を手に入れて見たというわけだ。
このX9にはズームレンズがついてくる。
それで試し撮りしてみたのだが、あまりの画質の悪さに驚いてしまった。
なにかこう絵がザラついてモヤッとしてなんとも質の悪い写真しか写せない。腕が悪いことはそうなのだが、それにしても酷い絵だと思った。
確かに暗い室内では高感度のISOでsigmaでは写せない写真が撮れるのだが、感動できなければ意味は無い。
何度も使ってみて売り払おうと思った。
やはりベイヤー機ではフォベオンセンサーには勝てないのだ。
何が原因なのかはよく分からないが、いままで使ったことのあるAPS-Cサイズのカメラはみんなこんな感じだったことを思いだしてしまった。
久しぶりにベイヤーセンサー機のカメラを手に入れて見たが、昔と同じで大して進化していないなと思ったのだが、何を思ったのか僕はたまたま見ていたアマゾンでキャノンの50mm単焦点レンズがとても安く出ていたのを見つけてしまった。
普通はズームレンズよりも単焦点レンズの方が性能がいいと云われている。その単焦点レンズを使ってみてこれでダメならカメラ本体と一緒に流してしまえばいいと考えたのだが、購入した単焦点レンズを使ってみて驚いた。
本体についてきたズームレンズなどまるで比べものにならないくらい良い絵を吐き出してくる。ずっとsigmaのフォベオンセンサー機を愛用してきたのだが、ひと昔前のsigmaと変わらないくらいにみえた。風景などを比べるために等倍で拡大してみればフォベオンの利点はあるのだが、この程度の差であるのなら圧倒的に使い勝手の勝るEOS KISSで十分だ。
同時に初心者向けカメラについてくるズームレンズがいかにゴミなのかも分かってしまった。納得の行かない絵は、すべてはこのダメなレンズのせいであった。
ちなみにこの後もうひとつ広角の単焦点レンズを手に入れて見た。やはり性能は違っていたのだが、どうも最初に買った50㎜のレンズの方がいい写真が撮れるような気がする。
さて、与太話はこれくらいにして今回はhifimanの平面駆動ヘッドホンのレビューである。
こちらのブランドは既にイヤホンを1本レビューしたのだが、その勢いが消えないうちにヘッドホンをレビューしておこうと思った。
平面駆動かどうかはまったく興味が無く、僕にとってはどうでもいいことなので平面駆動がどうたらこうたらという説明はしないが、興味のある方はどこかのサイトをググれば良いだろうと思う。
ただ一言云っておくが平面駆動とはただのダイナミックドライバである。別に新しい技術でも何でも無いので、そういう意味では惑わされないことだ。
逆にこういった聞き慣れない技術の場合、「使いこなし」の熟成が進んでいない分、音が悪いことの方が遙かに多いだろう。
このような場合、普段よりもより一層落ち着いて音を吟味する必要がある。
それよりもむしろこちらのアナンダは「オープンエア」である事に注意して欲しい。この場合、音はオープンエアのものであってそれ以外の何ものでも無い。
そういう訳でちょっとだけ期待していたhifimanのヘッドホンのレビューを書いておく。