【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

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【レビュー】ag COTSUBU VGP2021 Summerコスパ大賞・金賞ダブル受賞 軽量ワイヤレスイヤホン

f:id:catwalk1101:20211107225149j:plainこちらは読者の方からレビュー依頼を受けた完全ワイヤレスイヤホンである。

 

特徴としては日本を代表する有線イヤホンブランドであるあのfinalが音の監修に関わったというちょっとだけ期待できるであろうTWSである。

 

 

【ag COTSUBU スペック】

 

モデルナンバー ag COTSUBU
■対応コーデック SBC、AAC、aptX

 

 

最近流行のTWS(完全ワイヤレスモデル)である。

 

デコーダチップはクアルコム

 

本体はとても小さくて軽い。

 

 

 

 

【ag COTSUBU 音質】

 

 

基本的な音質はウォーム系。

 

帯域バランスは超絶低域ブースト。低音量は標準より+8.5から+9.0程度なのでとても聞けたものではないだろう。中華の中でもあまり見ないレベルの低音ブーストで、あり得ないレベル。

 

この低音は質の悪いアクティブアンプの音だろうが、とにかく量と質ともに酷い。

 

普通の耳を持っている方ならとても耐えられないレベルの低音量で、この低音が原因なのかどうかわからないが、ウォームな音の一端ではあるだろう。

 

ボーカルフラットは良好、素直で聞きやすく意外に良いのだが、ただそれだけと云えばそれだけしか特徴が無い。

 

また中高音域に関してはとにかく音が地味でマイルド。

 

そして音が軽く籠もる。

 

ひとつひとつの音も不明瞭で、音に輝きも勢いもない。

 

更に音量高めに弱いようでボリュームを上げると音が破綻しやすい。

 

異常な低音量と地味で軽く不明瞭な音とのコンボ技でしょうもない音の完全ワイヤレスイヤホンであると云える。

 

安いからと馬鹿にするつもりは毛頭無いが、final監修というのが霞んで見えるほどの駄作である。

 

 

 

【ag COTSUBU まとめ】

 

 

完全ワイヤレス(TWS)についてはそれほど詳しいわけではないとは言え、それでも20個くらいは聞いてきていて、有線Bluetoothを含めればそれなりのまとまった数になる。

 

その知識を総動員してこのCOTSUBUを評価するのなら、一言でいって「価格ほどの価値はない」とも云えるが、音質だけで云えばTWSの中でもおそらく最低の部類に入る。

 

もともとTWSに限らずBluetooth系は単にデコーダチップの音を聞いているだけと言えばそうなのだが、このデコーダチップは音質に非常に大きな影響を及ぼし、なおかつ音を支配してしまう。

 

そういう訳で極論を言えばデコーダチップが同じなら同じ音がする。

 

もちろんブランドによって多少のチューニングの違いはあるのかも知れないが、実際に聞けばそんな違いはほとんど無い。ゼロではないだろうが僕が聴いた限りではゼロに近いとは云える。

 

要するにBluetoothで「音作り」というのはある意味有線よりも難しいのだ。

 

メーカーはクアルコムもしくはCSRの汎用Bluetoothチップを購入して仕様書に基づいて組み込むだけだ。たいていどちらかのチップが入っている。

 

最近の事情にはあまり詳しくないが、過去の中華なら1500円程度のBluetoothイヤホンはCSR一択だったと思う。確か3000円以上出すともうワンランク上のBluetoothチップを搭載していたが、チップが同じだと音も同じ傾向になるのでウンザリしていたところがある。

 

ホントに希にだがCSRの同型チップを実装しているのになぜか音質が少し違うものがあったりした時は少しビックリしたものだ。

 

さて、今回はあのfinalが監修したという事で大々的に売り出したTWSではあるが、ハッキリ言ってこの音は最低グレード、もしくはそれよりワンランク上くらいのしょうもないBluetoothチップを組み込んだ音である。

 

TWSは有線Bluetoothに比べて音質がだいぶ劣るが、Bluetoothとして考えても最低の音であることは断言しておく。

 

またfinal監修とのことだが、おそらく「名義貸し」程度の話しで、完成品の音を少し聞いてOKを出した程度の事だろうと推測する。そもそもBluetoothなどfinalの出る幕はなく、finalとしてなんらかのBluetoothの設計経験を蓄積してきたわけでもないだろう。

 

また価格的にみても6000円程度という事を考えると、中華であればおそらく3000円程度の音質と見合うものではないかと思う。無理矢理有線イヤホンの音と比較するのなら、1000-1500円程度のイヤホンの中でも特に音が悪いものと一致する程度のクオリティ。

 

であるから「コスパ」という事を考えてみるともっと安いそこらの中華TWSを買った方が良いだろう。むしろ国内メーカーが絡んでいる分、コスパは中華直よりも格段に落ちる。

 

もう一度云うが、こちらのCOTSUBUの音質はほぼほぼTWSとして最低クラスのデコーダチップの音がする。

 

もともとTWSの音は悪いが、その中でも更に最低のクオリティなのでわざわざこんなものを購入する価値はない。素直に3500円程度の中華TWSを選んでアマゾンで買えばよろしい。

 

今回COTSUBUをレビューしたのは読者の方から無料レビュー公開を頼まれたからだが、もともとこの方はEイヤなどでCOTSUBUを絶賛していたのをみて買ったのだ。ところが「これ音悪くね」という事で僕ならどのように評価するのか知りたいという事で送られてきた。

 

聞いた瞬間に「ああ」と思ったが、素直に感想を述べると「やっぱりそうですよね、安心しました」という事で一件落着した。あまりにも世間の評価と自分の評価が違ったので迷いが生じたという事だろう。

 

 

総合評価✖