【レビュー】 KZ ATR 名機の系譜
総合評〇
名機KZ ATEの正統な後継機となります。
もともとATEのボーカルのレベルは今でも通用するほどの高い質感を誇りますが、ATEは低域が強すぎるという問題を抱えていました。
それを解決して登場したのが正統な後継機であるATRと云うことになります。
ATEと外観上はほぼ同じでSURE掛け専用となります。
【KZ ATRスペック】
■モデルナンバー KZ ATR
【KZ ATR音質】
一言で言い表すのなら、1DDでの格安中華イヤホン最強クラスです。
ATEから変更された箇所は主に2箇所です。
まず低域の帯域バランスが大幅に改善されました。
これを持ってATE最大の問題だった低域の過剰な演出がなりを潜め、KZの中でもトップクラスのバランスを持つことになりました。
このバランス感の良さはKZのみならず、他のイヤホンと比較してもまったく引けをとりません。
また、質の高いボーカル域が更に改善され、温かみがわずかに減りましたが明晰感が出て、分離が良くなっています。
1DDドライバとしては極限に近いハイレベルな音だと思っています。
基本的な音質はわずかに明るいウォームなドライバーを搭載し、エッジは良くまろやかで、1DDとして考えれば分離は素晴らしいといえるでしょう。
低域に関してですが、ATRよりは改善が図られましたが、他の低域の優れた再現力を持つイヤホンと比較するとエッジが緩くまだ多少のボケ感が感じられます。
【KZ ATRまとめ】
根本的な実力の高さは折り紙付きの名機です。
ハッキリ書くとHLSX808と同レベル程度の実力があります。
それでいて価格は遙かに安く、これを名機と云わずしてなんというか、と云うほどの音質の高さを誇ります。
HLSX808と音質を比較できるほどのレベルにある1DDドライバとしては唯一無二のもので、あえて書くのなら、低域の質感は808を凌ぎ、ボーカルの暖かさでも凌ぎます。
ただし、ボーカル域のエッジの柔らかさとわずかな明晰さの向上という点では808に軍配を上げておきます。
甲乙付けがたいほどの音質の高さで、これは必ず一度は聴いておきたいイヤホンです。
今リファレンスとするものがない方も中華イヤホンの判定のリファレンスとしてもつかえるほどのイヤホンなので、まったく問題なく使うことが出来ると思います。
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