【レビュー】サウンドピーツ/SoundPEATS B30 名機の誕生
総合評価〇
B10を販売しているサウンドピーツの最新イヤホンであるB30です。
超低価格ですが、セレクトショップのサウンドピーツが放つ新作であるだけに期待が高まりますが、このマルチドライバ全盛期に価格なりの1DD/9mmドライバー搭載となっています。
前作のB20が平凡な出来映えだったので、B10の系譜は連綿と続かなかったと判断しましたが、最新のB30は1DDの新たな限界を見せてくれる珠玉のイヤホンでした。
【サウンドピーツ/SoundPEATS B30スペック 】
- ■モデルナンバー SoundPEATS B30
- ■ドライバー 1DD/9mm
- ■感度98db
- ■インピーダンス16Ω
- ■周波数特性20khz-20000hz
- ■コード長1.2メートル
【サウンドピーツ/SoundPEATS B30音質 】
ライバルはKZの名機ZS5です。
ATRのようなリファレンス系の音ではなく、帯域バランスは低音よりで全体的な音の傾向はZS5の方に近いものがあります。
基本の音質は見事としか云いようがなく、ボーカル域はATRやHLSX808とほぼ同等ですが、B30の明るく明晰で前に出る感覚は明らかにリファレンスを上回るレベルです。
このあたりのイメージはZS5に近いのですが、エッジの描き方では明らかにZS5を凌駕しています。
ただし、残念なことにまず小音量でドライバーの音痩せが激しいのでちょっと音量高めで聞く必要があることが一点。
また、低音域のレベルが少しブースト気味であり、ちょっとボケます。
この低音の輪郭の緩さはZS5以下となります。
ただし、全体的に見た場合KZ ZS5の存在を揺るがすほどで、唯一明らかにZS5に届かないのが「低音のボケ」と「音の分離」だけとなり、1DDということを考慮しなくとも、エッジの描き方や中高音域では既に「ZS5が勝てない」のがこちらのB30です。
驚くべき音のイヤホンとしかいいようがありません。
【サウンドピーツ/SoundPEATS B30まとめ】
一言で言えば、1DDの新たな限界の音で、新しい地平を切り開くそのハーモニー感のある音は素晴らしいとしか云いようが有りません。
ATRやHLSX808はどちらかと言えば帯域バランス良好な地味目の、フラット系の音作りですが、こちらのB30はニュートルながらも明瞭感が高く、音は明るめで派手になります。
しかし、はっきりいって中高音域はATRや808やZS5を超えていると云っても過言ではありません。
特にエッジの立ち方はもう見事としか云いようがなく、しかもボーカル域の正確さもほぼZS5と同等でATRに並ぶレベルです。
しかも、明瞭度は1DDのイヤホンとしてはこれまで聞いたことのないほどの絶妙な境地で、これが本当に1DDの音かと耳を疑う域に達しています。
まさか1DDで低音の出方と分離以外でKZ ZS5を凌ぐイヤホンに出会えるとは思ってもみませんでしたが、これは新たな名機の誕生と云ってしまっていいでしょう。
B30を聞いた後ではZS5を購入する意欲が失われるほどです。
特に1DDでありながらある意味マルチドライバの境界線を超えてしまったという意味で「この音は絶対に聞くべき」だと断言しておきます。
見事です。
catwalk1101earphone.hatenadiary.jp
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