【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

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モノラルBluetoothイヤホンの輝かしき世界

 
実はモノラルBluetoothイヤホンが大好物なのである。
よく考えてみればモノラルBluetoothイヤホンとは、ある意味Bluetoothの完成された姿ではないかと思ったりもする。
 
そもそも僕がモノラルBluetoothに嵌まったのは何年も前に始めた低山登山からであった。登山というと登っている最中はとにかく苦しく、いつもなぜこんなことをしているのかと後悔しながら登攀するものであった。その最中にふと思うのであるが、ラジオか音楽でも聞きながら登るのなら少しは気が紛れるかもしれない思ったのである。
 
当時はまだBluetoothが一般的なものではなかったので、最初はアマゾンで有線イヤホンを手に入れた。これは音質など二の次で、とにかく「周りの音が聞こえやすい物」を探していたら、なんとハウジングに大きな穴が開いていて外界の音がそのまま入ってくると云う特殊な有線イヤホンを見つけた。
 
確か日本メーカー製であったと思う。
 
いま探してみるともう販売ページすら見つからないが、とにかくこのイヤホンは両方の耳に装着する普通の有線イヤホンではあるのだが、ハウジングのど真ん中に巨大な穴が開いている不思議な外用イヤホンで、おそらく自転車などで使う事を想定して作られたのではないかと思うが、遮音するどころか音楽を流していても外の音がかなり丸聞こえという優れものであった。
 
どうして外の音を聞くことにこだわるのかと云えば登山の時に相方の会話が聞こえないとマズいからである。つまり音楽を聴きながら人とも普通に話せる必要があった。
 
このイヤホンはそういう用途ではかなり優秀だったのだが、幾つか問題が生じてしまった。
 
登山というとだいたい丸1日は山にいることになるのだが、その間ずっとイヤホンを両耳に嵌めていると痛みが生じてしまった。かつ有線なので休憩時にバックパックを降ろすと同時に線が引っかかってイヤホンは外れて飛んでいくのである。
 
我慢してしばらく使っていたのだが、そのうち中華のBluetoothイヤホンが安く手に入るようになり、ふと、それなら片耳だけのモノラルBluetoothイヤホンが最適ではないかと思い至った。
 
片耳であれば痛みが生じたら反対の耳に差し替えればいい。線もないのでバックパックに引っかかることもない。しかも、片耳は完全にフリーなので外の音も丸聞こえである。
 
要は外音取り込みの完全ノイキャンワイヤレスのはしりみたいなものであった。
 
中華の数千円のモノラルBluetoothイヤホンならいくらでもアマゾンに転がっていて、この価格なら故障したり紛失してもたいして痛くなかった。数万円の物を落とせば落ち込むが、2000円程度の中華など大切に使う理由もない。
 
幾つも買いあさって試してみたが、モノラルはある意味最強であった。登山以外にも何かの講習でも暇つぶしに使えることが分かってしまった。超小型のイヤホンはそれこそ耳に嵌めていることを他人に認識させないのだ。わずか数グラムのイヤホンはステルス性が高かった。
 
それに片耳はフリーなのだから周りの音や話しもバリバリと入ってくるので、安全性も高い。外音取り込みはノイキャンどころの性能ではなく、そこにはノイキャンにつきもののノイズの問題や音の歪みもなく、外音コントロール機能もボイスフォーカスにも頼る必要もなかった。違和感なく外の音が聞こえるからだ。なにか電子的に処理された外界の音ではなく、そのものの音が聞こえるのでしっくり来ないという事がなかった。
 

■音質について。

ハッキリ言って僕が聞いてきたのが中華だけなのでなんとも言えないが、モノラルの音はあまり褒められたものではない。元々音質など二の次なので気にすることはないが、やはり機種によって音の良い物がある事はあるのだが、中華である限り博打要素が高く、気にするだけ無駄ではあるだろう。ただラジオなどを流すことを前提にするとボーカル域が聞きやすいものは使い勝手がいいと思う。
 
また、モノラルの特性として「音を尖らせる」必要があるので、普通のBluetoothイヤホンの音作りとは対極的な硬く尖った音のほうが聞きやすい。たぶん片耳だけで聞くと耳の特性的にそういう音作りでないと音が悪く聞こえるようだ。僕は両耳用の普通のBluetoothイヤホンも片耳だけはめて使うこともするが、コレをやると片耳用よりも遥かに音が悪くなるのでオススメしない。
 
さて、ここからは無数に買った中華モノラルBluetoothイヤホンの幾つかのタイプの特徴を述べていくが、僕の使っているものと同一なものではないのであくまで参考程度に見て欲しい。ただ複数を愛用してきたのでたぶん大まかな特徴に近いのではないかと思っている。
 

■超小型タイプ

丸みを帯びた形状の物はハッキリ言って耳から外れやすい。かなり気をつかうので買うのならカクカクした四角っぽいデザインの物の方が耳にフィットしやすい。バッテリー持ちと音質は最も悪いと思う。バッテリーに関してだが特に超小型の物は充電ケーブルが特殊なタイプが多いのでこれを紛失すると買い直しになる。購入時に要確認のこと。

出先での充電も困難なものが多いのであくまで短期使用前提のステルスで使うのが良い。マイク性能もあまり良くないので聞くこと専用が良いだろう。

 
こういう丸みを帯びていると耳から外れやすい。
 
小型タイプはカクカクしたデザインの方がズレにくい。もっとカクカクしていると更に良いと思う。

 

■耳かけタイプ

大型の物が多く、ステルス性はない。バッテリー持ちと音質は良いものが多く、音質重視ならこれ一択だと思う。普段使いでも最も使いやすい。耳かけタイプは運動にも適していて外れにくい。個人的にはこのタイプをオススメしたいが、唯一の難点は帽子を被る人は干渉しやすいので注意が必要だろう。帽子と当たるのでイラッとくることが多い。
こちらもマイク性能はあまり期待できないと思う。耳かけタイプは長時間でも耳が痛くなりにくいのも良い。
 
マイクが長いタイプもあり、そちらはマイク性能も良い。これはマイクが短いタイプ。ステルス性はこちらの方が幾らか高い。
 
 

■通常タイプ

細長いタイプでステルス性はないが、バッテリー持ちとマイク性能が良いものが多い。音質はあまりよくはなく、耳かけタイプと比べ取るかなり落ちてしまうものが多かった。イヤーピースを吟味するとしっかりと装着できるので運動中でもまず外れることはないだろう。普通に使うのならこの形状のイヤホンがもっとも使いやすいが、イヤーピースを確実に耳にはめる必要があるので長時間だと耳が痛くなりやすいところがある。もちろん簡易な耳掛け部品が付いてくるタイプもあるのでそちらもありだ思う。僕は装着が面倒で煩雑になるので使わず、イヤーピースだけでしっかり装着することを好んだ。こちらの方が素早く使える。
 
 
僕個人は耳かけタイプを最もオススメするが、登山に持ち込むと帽子と干渉してウザいことこの上なく、登山中は通常タイプに切り替えてしまった。ランニングなどで使おうとしている人も要注意だ。そういう問題がなければ耳かけタイプはバッテリーと装着性で今のところ最強であると思うが、通常タイプはとにかくバランスが良く万能な事は事実だろう。
 
モノラルBluetoothイヤホンの世界も極めようとするとかなり奥深く、面白い世界なので欲しいと思った方は幾つか試してみると良いと思う。ちょっとBluetoothイヤホンを使う程度ならとにかく使い勝手がいい。何しろ手に取ったらパッと耳にはめるだけだ。ひとつだけなので早い。自分の世界に籠もらないのもよい。紛失しても痛くも痒くもない。TWS完全ワイヤレスイヤホンよりもマニアックで不思議な世界であるが、TWSはまったく欲しくない僕もモノラルBluetoothはまだまだ幾つも欲しいとおもっていたりする。