低音の階調表現能力について【コラム】
カスタムIEM系イヤホンの自作で頑張っていらっしゃるいつものサイトさんの方で記事が上がっていましたので、そちらに答える形で・・・僕が使う「階調表現能力」について書かせていただきます。
記事自体も非常に示唆に富む内容なのでご一読を。
まぁ自作備忘録さんの方は一流ドライバを使ったカスタムなので音に差があるのは致し方ない部分ではありますが、スピーカーだろうがイヤホンだろうが基本は変わらないのでその点において書いておきます。
階調表現能力、これは主に「低音域」に関してのみ僕は使っています。
なぜか?
低音は音階が出てこない、あるいは消えてしまう、あるいは埋もれて聴きづらくなるのが頻繁に起こる帯域だからです。
例えばです。
60Hzの低音を単音で出したとすると全てのイヤホンが問題なく出力できます。
ところがこれが音楽として他の音と平行に出力するとなぜか音が弱くなったり消えたり、輪郭が崩れたりするのです。
たぶん中高音域でも起こっていると思うのですが・・・中高音域はよく分からないのです。
これが低音域だとかなり明確に音に出てしまうので、不明瞭になりがちなイヤホンに関しては低音域の評価をグッと落としてあります。
要するに録音に従って低音の各帯域の音がちょうど階調表現/グラデーションのように中域へと繋がっていくわけですが、激しいソースではドライバの性能不足&ハウジングの設計ミスなどで「低音のどこかの帯域が失われたり、弱くなってしまう」のです。
これが非常に顕著にまた頻繁に起こります。
低音の階調が潰れてしまうようなものなので音がハッキリとしなくなり、本来録音されているのにその音が出てこない、と云うことになります。
音を聞いていて特に感じるのは「重低音」が入ると途端にその上の低音域の階調表現がガクンと潰れてしまうというのは結構あったりします。
これなどおそらく重低音のエネルギーはかなり強いので、分割振動で他の低音域を一気に汚染してしまうと云うことだろうと思います。
イヤホンを聴くようになってこの低音域の階調が潰れてしまう、ということがあまりにもよく発生するので特に気になったイヤホンレビューにおいてはそのことについて言及するようにしています。
ただ書き方が分かりづらく不親切だったと思います。
自作備忘録さん・・どうもすみません。
今後ともよろしくお願い致します。
追記
低音の階調表現能力を見るには「やはりどうしてもそれが分かるテストソースが必要」です。
これは耳の善し悪しではありません。
甘いテストソースを使っているとこの事が判別つかない、というのは事実です。
それからこの低音域の階調不足に関してはアンプの駆動力の問題も少し絡んできます。
ただ決定的な要素ではないようで・・・むしろイヤホン側の問題の方が大きいと僕は理解しています。
つまりアンプで条件を満たしても階調は復活しません。
catwalk1101earphone.hatenadiary.jp
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