【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

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【レビュー】VJJB N1

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総合評価△

VJJBのN1です。

 

この2DDは音の評価がかなり難しいイヤホンのひとつなので僕としてはじっくりと時間をかけて聞き込みましたが、前作のV1の出来が良かったため特に期待していたイヤホンひとつです。

 

ちなみに聞き込みは付属のウレタンピースに変更して行っています。

 

付属のウレタンピースを使うと低域の階調表現は改善するのですが低域レベルが相当に強くなってしまうことに注意が必要です。

ですがシリコンピースでは音が安定しないので評価できないという事で聞き込みを行った結果、ウレタンピースで評価しています。

 

N1の評価に関しては「非常に難しい」と最初に云っておきます。

逃げを打つわけではありませんが装着に敏感で音がかなり変わってしまうためとシリコンピースでは音が不安定で基準が出せないためです。

 

なお、評価に関してですが限りなく〇に近い△評価です。

 これはV1比較で低域の下側のブーストの問題と音の雑味で少し下げてあります。

ソースによっては問題なく〇評価です。

 

【VJJB N1スペック】

■モデルナンバー VJJB N1
■ドライバー 2DD 6mm*2
■感度102db
■インピーダンス8Ω
■周波数特性10khz-22000hz
■コード長1.2メートル
 
付属品やコードなどのパッケージングは高級感があるよいもので満足感があります。
ちなみにケーブルはかなりしっかりとした質のよいモノが2本付属しますが、MMCX対応ではなく、独自の端子のようです。
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【VJJB N1音質】

音質はわずかに明るめです。

ドライバーはニュートラルに近いウォーム。

 

ボーカルの出来はごく普通で、トップクラスのイヤホンには質で及びません。

ただし、全体としてボーカルを聞く限りでは少し引っ込むことがあります。

 

中高音域のエッジは立ち気味に描き込みますがこれはV1よりも改善されているようでマイルドになっています。

V1のエッジがかなり鋭角に切れ込んでいたのでよりよい改良だと言えるでしょう。

 

帯域バランスは低域が強めとなっていて、特に重低音域はブーミーかつかなり強いのでソースによっては低域の曇りが無視できないレベルで発生します。

 

逆に言えば重低音が少ないソースでは低域が強めくらいでかなり聞かせてしまいますが、帯域バランスとしては問題のあるイヤホンです。

 

このN1の最大の問題は低域の下の帯域のブースト問題で音数が多くなってしまうことで、これにより解像度が高めに聞こえたり音に広がりが出るようですが、特定帯域の問題なのでむしろこれは正しくないと判断しました。

 

V1比で明瞭度もわずかに劣化しているようで、全体的に雑味が発生しています。

 

ちなみに低域のレベルはV1よりも更に強くなってしまっているのでおそらく低域からくる曇りの可能性が高いのかもしれませんが、低音の質は問題なくとも明瞭度の劣化などを考えるとどう評価してもV1の方が優秀だと言えます。

 

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【VJJB N1まとめ】

VJJB V1と同じく装着に音がかなり影響を受けますので、イヤーピースを丁寧に合わせる必要があります。

これにより特に低音側の評価が一変してしまうので、ATRなどのリファレンスの帯域バランスを参考に低音が少なめになるような装着位置を探る必要がありますが、あくまで「シリコンピース」の場合です。

 

また装着位置を探っている最中にイヤホンが浮き気味になると中域が歪み出すのでVJJBのこのタイプのハウジングは装着位置の敏感さはなぜか相当に神経質なので注意が必要となります。

 

ですが、僕がテストする限りではこちらのN1でシリコンピースは使わない方が良いでしょう。

音が不安定になることで音質の評価がほぼ不可能になります。

装着で中域に雑味が出たり低音が曇ったりといろいろな症状が出てくるようです。

このおかげでN1に関してはだいぶ時間を使ってしまいました。

 

同ドライバによる2DDの音なのでハーモニーは非常に優れているのですが、低音側の下の領域の帯域バランスにかなり大きな問題があり、結論としてはV1には及びません。

 

帯域バランスや音のクリア感などをとっても前作のVJJB V1の方が優れていますので安値で転がっていれば考えても良いのですが、V1をお持ちの方はそれで十分でしょう。

 

バーンイン時間についてですがこちらのN1に関しては2-3時間程度は必要だと判断します。少し時間が長めなので注意して下さい。 

 

  

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