【レビュー】KZ ZS4
ZS4の型番を持つKZの新作です。
ZS系のモデルナンバーに良いイメージは無く、一部アフィリエイターが騒ぐだけのイヤホンが多いのですが・・・
非常に魅力的なカスタムOEM系デザインのイヤホンでハッタリは効きます。
ちなみに他のイヤホンと混じってわかりやすいように赤色を買いましたが、確かにデザインは良いです。
【KZ ZS4スペック】
BA一発で40000hzなんて出るわけがありません。
むしろ出力不足で20000もアヤシいところ。
低音周りの音がかなり不安定なので、バーンインに関しては2-3時間を推奨しておきます。
目安ですが低音周りの音をよく聞くこと、また全体的な音の雑味が取れるまでを基準に回してください。
装着感は悪くありませんが僕の耳には合わないようです。
【KZ ZS4音質】
カスタムOEM系ハウジングなので装着により音がコロコロと変わります。
今まで以上に十分なフィッティングが必要なイヤホンで、低音周りの音を聞きながらキッチリとイヤーピースを合わせてください。
ドライバーはスーパーウォーム。ソースによっては低音の上の方の帯域が一部突出しているようで中域にかぶりが発生します。
音の明瞭度は低め、クリア感にも問題あり。
音は明るめ。
ちなみに帯域バランスですが低音はかなり強めです。
低音が「過剰ブースト」なのでそのように聞こえない場合装着が間違っています。
籠もる一歩手前の強さ。
60hz以上の低音のエッジは一部帯域が突出していて、階調表現能力もダメで、それ以下の重低音帯域はダメな時とよいときがあって帯域ごとのバラツキが大きい印象です。
音のエッジは良く出来ていると思います。
尖ること無くよく表現されているのではないでしょうか。
ボーカルはボケ気味で、明瞭感は低く、音の粒が潰れがち。
ボーカルフラットは並よりもちょっと良い。
さすがにこのあたりは最近のKZらしくチューニングされている感はありますが・・・・。
このイヤホンは初期バーインと装着でかなり音が変わりますが、基本的に低域が強すぎ、また低域の質感などもイマイチ。
低音が出ないソースなら明るめのクリアな音が聞こえるのですが、とにかく低音周りがダメすぎます。
ところがこのイヤホンの評価を難しくしているのがイヤーピースをすこし浮き気味に使うとバッチリいい音とバランスでなってしまうところ。
このZS4設計時のバランスと音はこっちなのかと疑うほどです。
しかし、そんなことはあろう筈が無く、この状態だとすこし動くだけでイヤホンが耳から外れそうになるので本来のバランスではないのでしょう。
【KZ ZS4まとめ】
購入はお勧めしません。
低音周りが装着でかなり不安定なのでイヤーピースを丁寧に合わせ込む必要がありますが基本的には低音過剰でその低音の出方にも問題があります。
中域への被りもあり、音は一枚ベールをかけたかのよう。
激しい曲ではドライバーがダウンしたような鳴り方をしますが、これは低音の上の方が一部突出している影響でそのように感じやすくなるだけです。この帯域を鳴らさないソースでは問題ないのでそういうことでしょう。
またBA特有の中高音域のやかましさがあるのでその点でもそう言う感覚を受けやすいようです。
とにかくこのイヤホンは装着を吟味する事、また初期バーンインはキッチリと行う事が前提です。
バーンイン前と後ではかなり音が変わるようで、更にそこにカスタムOEM系イヤホン特有の音の不安定さが加わるので音の判断を間違えやすいかもしれません。
もし万が一買ってしまった方はイヤーピースをキッチリ合わせずにすこしユルく使いましょう。
こうすると低音が減るのでこっちの方が音が良くなります。
ただその状態でもわざわざZS4でなければ聞こえない音が出るわけでもなく、他の優秀なイヤホンで代用できる音なので評価としては厳しく行かせていただきます。
総合評価✖
追記
このイヤホンは、かなりピーキーで不安定。
ハウジングも、これではちょっと厳しいでしょう。
問題ない音の出せるフィッティングの範囲も狭く、それが設計時の音なのかどうかもわからず、あえて使う必要はないでしょう。
ただ普通に装着して低音過剰でない音の出せる耳の形の方なら持っていてもいいかもしれませんが、本文でも書きましたようにこれでしか出せない音ではないため、必要性は薄いです。
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