【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

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【レビュー】 KZ AS12 低域専用の大型BAドライバーを4発搭載

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 前回、ノート版にてKZのハイエンドイヤホンであるAS16の方をレビューしておきました。

 

購入前にアマレビューにちょろっと目を通してみれば、なんだかAS10と大して変わらないようなレビューがあったので、「あーZS10のように多ドラ系なら同じ音でほとんど変わらないのか」とガックリきたのですが、それはそれでとりあえず一気に2つ購入してみました。

 

横一列で一気に視聴した方が、音が良く似ている場合、テストがラクだからです。

あとでまた詳細に聞き込むのも疲れるので・・・

 

note.mu

 

ノート版のAS16は非常に極端に振ったチューニングが施されていたわけですが、それではAS12の方をレビューしたいと思います。

 

【KZ AS12スペック】

 

■モデルナンバー KZ AS12
■ドライバー 6BA /低域22955*2/中域29689*2・高域30012*2
■感度103db
■インピーダンス16Ω
■周波数特性 6Hz ~ 47000Hz
■コード長1.2メートル

 

高域側のドライバーがAS16と異なり新型に変わっています。AS16は片側8ドライバーなのでより複雑な構成になっていますが、低域のドライバーなどは同じものです。ようするに構成的にはAS16と同じドライバーで高域のみ違うドライバーにしてBAの数を減らしネットワークの帯域分割を少し変えたモノという事になります。

 

バーンインはBAと云うこともあってほとんど必要ありません。

 

装着感は悪くありませんが、確かにハウジングが大きいです。

 

 

【KZ AS12音質】

 

最初にハッキリさせておきますがAS10とはまるで別物の音です。何もかもが全く違う。AS06は低域を含めて音がアレなので論外として、AS10の後継機とは言いがたいほど音が相違するので注意が必要でしょう。

 

基本的にドライバーはクール系。ZS10の系統の音で、最近のKZのベクトルの音となっています。音色はニュートラルなので「普通」となっていて、明るくも地味でもありません。

 

帯域バランスは低域がいつものKZ比較ではちょっと少なめ。低音量は+6.0なのでKZ標準低音量で-1から-1.5くらい低域は少なくなっています。これでも録音時適正レベルからすると+1.5程度のブースト量なので低音は多めとは云えます。

 

低音量が少なくなっているので帯域バランスは良好でしょう。バカみたいにブーストされて緩めのKZの低音からすればかなりのタイト感があり、好感が持てます。いつものKZの低音より膨らみが少なくブーミーさがかなり鳴りを潜めています。

 

ボーカルフラットは中の上。普通よりも若干良いと云えます。ボーカルの音色はかなりスッキリしてナチュラル。クール系の音色として自然だと思われます。AS10の場合、ウォームですがかなり声色が変わってしまっていたところがあったのでAS12は王道のクール系で聞きやすいでしょう。ボーカルが埋もれてしまうと云う事もありません。

 

問題なのはやはり中高音域側のエッジの出方で、かなり尖り気味。エッジに関してはZS10proあたりよりも更にキツい。そこに来て音色がニュートラルなので落ち着いた地味な音にも聞こえます。高域側の新型ドライバーも少し抑え気味になっているかも知れません。

 

明瞭度はかなり高く、解像度も相当に高い。ZS10系を軽く上回ります。

 

中高音域側の音作りがZS10系よりも解像度を高める方向でチューニングされているようで音数が更に多い。ここまでの解像度はもはや不要とは思われますが、ビックリするという意味では確かに驚きます。

 

これには低域側がタイトでいつものKZよりもスッキリして量が少なめと云うことも関係しているようで中高音域側が際立ちます。

 

このイヤホン、とにかく低域スッキリで際立つ中高音域の透明感と明瞭度の高さ、そこから生み出されるエッジ強烈さに特徴があると云えます。

 

【KZ AS12まとめ】

AS10の音とは、音色も音の出し方もすべてがまるで違う。全くの別物でしょう。AS12はKZ最新のフルBA多ドライヤホンですが、ZS10系のベクトルをそのまま受け継いでいるようでどちらかというとZS10系のイヤホンの方に近いと云えます。

 

ですが、ZS10系のあのどれもこれも似た同じような音とはこれまた違っていて、クール系のベクトルを受け継いでいるのですが、AS12は鳴り方や音の出方はZS10系とはこれまた大きく違います。

 

特に低域。

 

この部分にタイト感があるので、AS12を、聴いた後にZS10系を聞き直すとブーミーさが際立つような聞こえ方になります。低域の下側の方の量が出てこないのでそう感じる部分もあるでしょう。土台となるベースがタイトなので全体的にかなりスッキリ聞こえます。

 

また明瞭度や解像度もZS10系よりもかなり上がっているのでその点でも驚きます。普通に聴けばZS10系でももはや必要ないほど解像度が上がっているのにAS12は更にそれを上回る。

 

上位のAS16とも中高音域が全く違うのですが、同じBAの中高音域でもKZは明確に音の出し方を変えてきたと言えます。

 

個人的には明瞭度や解像度が上がりすぎて非常に分析的に鳴るので、またAS10の柔らかくウォームな音の出し方の方を評価するので、AS10の後継機とは云い難いほどクール系に音の変わってしまったAS12はイマイチ高く評価できません。

 

低音部分などは確かにAS10よりも遙かにタイト感がありますが、中高音域があまりにもモニターチックで高解像度に鳴るので「音楽を聴くよりももはや音を聞く」という聴き方に近くなってしまうと云うことを考慮して評価しておきます。

 

ただもう少しエッジが柔らかければ〇にしても良かったのですが、ちょっとエッジが立ちすぎと感じるので少し評価を下げておきます。

  

総合評価△ 

 

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