バランス接続に対するピュアの考え方
イヤホンの面白いところのひとつに幾らか容易にバランス接続が楽しめるという事であろう、と云うことが上げられます。
僕の使っているA01だとできませんがDP-X1ですとバランス端子が実装されていますので試す事は出来るのですが、意外に敷居が高くて手持ちにバランスイヤホンがひとつも無いと云う事で未だに未体験ゾーンとなっています。
ピュアも長いのにバランス未体験?
と思われるかたも居るかもしれませんが、そもそもピュアのフルサイズのアンプにバランス接続がついているものは少ないのです。
DACからプリアンプ、もしくはプリアンプとパワーアンプの接続にしかバランス接続は使えませんが、入門クラスにはもちろん端子がありませんし、高級機でも端子は非常に少なくなっています。
なのでお気に入りのプリとパワーとDACにバランス端子が全部実装されているなどと言うのはほとんどありません。
要するにオーディオの基本はアンバランス端子にあります。
ここから類推すると1つの結論が導き出されます。
つまり、「バランス接続では音は向上しない」と云う可能性です。
音に対して確実に影響を及ぼすのであればピュアのメーカーが間違いなく標準装備にするはずです。
ところが現実は・・・お話ししたとおりピュアのアンプでフルバランス伝送できるのはごく限られた環境のみで並み居る著名な実績のあるピュアメーカーが採用するなどと云う事はありません。
もちろんバランス伝送の規格が統一されていない、と云うことも大きく影響しているのですが、それにしても不可解なほどにバランス端子は実装されません。
ようするにバランス伝送の強みは「ノイズに強い」という事であってこれはケーブルを長く引き回す「業務使用」で有利です。
たかだか1-2メートルの範囲で引き回す家庭環境ではその性能がほとんど発揮されないという可能性が高く、イヤホンでもバランス伝送で音が変わったなどというのは「音量による音の変化」の可能性が高いということです。
ちょっとこのあたりは僕も今度テストしてみようかなと思っていますが、バランス伝送で左右セパレーションが向上すると言っても体感できるかどうかはまた別の話となりますので、バランス伝送に過剰な期待は禁物かもしれません。
すくなくとも信頼できるピュアメーカーでもほとんど標準実装しない端子だということは憶えておくと良いかも知れません。
catwalk1101earphone.hatenadiary.jp
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