【レビュー】Klipsch Reference R6 II 1DDイヤホン
前回のX12iに続いて今度はオリジナルの1DDを搭載したreference R6 2です。X12iの音を聞いたら居ても立っても居られなくなり、クリプシュの低価格イヤホンの音作りとその方向性を確認するために買うことにしました。
最近はこのように気に入ったブランドがあれば深掘りしながらメーカーの実力確認に邁進することが多くなってきています。確かに裏切られる事も多く、メーカーの実力は問題なくとも意図的に音を劣化させていることも多々あり、このようなケースではイヤホンにある程度の投資を迫られますが。
ただ個人的にはイヤホンの価格は下げ圧力がもっと掛かるべきであり、いまのインフレ気味の価格帯では音のレベルと内容が価格と釣り合わなくなってくると感じることも多くなってきます。
どう考えてもイヤホンの主戦場は実売で3000円~3万円以内が妥当なところ。
老舗のブランドであれば3万円以上も有りですが、そこまでの価格を一流ブランドでもないのに付けるのはかなり無理を感じていたりします。
事実、3000円~1万円以内の価格帯で国産や海外ブランドでもかなり聞かせる音を出すイヤホンも多く、様々なバリエーションがひしめき合っています。
上位の価格帯と差を付けるために意図的に音を劣化させているものも多いとは云え、ここで無茶なイヤホンを出すとそもそも次に繋がらない。
それにこの価格帯は「ハイエンドの音」を出していなくとも特に問題なく聞けてしまいます。この為、国産や中華にも勝機がある。前回レビューしたJVCのFD01のように「高いから優れているとは限らない」ワケで、実際のところ、2万3万と価格レンジが上がるにつれて要求される音のクオリティは上がっていくわけですが、ベースとなる実力がないと階層的に音のグレードをコントロール出来ません。
もちろん実力があってもそれを音として結実させ、形となすには別な努力が必要ですが・・・
と云うわけでブランドの実力とは別にエントリークラスからミドルに掛けてはメーカーの「良心」が問われているとも思うわけです。
初めてそのブランドに触れる人が次に繋がるような音を出して貰いたいと思うのです。
さて、R6 2ですが、「独自のダイナミックドライバーである、デュアルマグネット・ムービングコイルマイクロスピーカーを搭載」という事でオリジナルの1DDを実装しています。
X12や上位のX20はBA機でしたが、クリプシュの1DDは行けるのかどうなのか見ていきたいと思います。
Klipsch Reference R6 II Black KLRFR60113
- 出版社/メーカー: Klipsch Audio Technologies
- 発売日: 2017/11/02
- メディア: エレクトロニクス
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