【レビュー】Klipsch X20i 2BAスーパーツイータ搭載イヤホン
世界のクリプシュ。そのまごうことなきハイエンドイヤホン。それがX20iです。
X12の音を聞いて驚きましたが、そのクリプシュが最上位として出すのがこちらのX20i。
X12iは耳に嵌めたらぽんと素晴らしい音がするわけではなく、ちょっと使いこなしが神経質で誤解を生みやすい。JVCイヤホンと似ているところがあって良さを認識するまでにちょいと時間が掛かります。
僕が一流と認めたイヤホンブランドは世界で三社しかないのですが、そのうちの一角を占めるのがクリプシュ。これはノート版読者の方ならよく知っていることでしょう。
ですがこのX20iに関してはちょっとした懸念がありました。
それが何かと云えば「無能の代名詞」であるスーパーツイータ。これも何度か語っていますがそもそも高域うんぬんいうのはまさに無能のエンジニアの常套句のひとつで僕個人は納得していません。
聞こえる帯域をキチンと出せ、と云うのが僕の基本的な考え方となりますが、それも満足に出来ないメーカーが価格を上げる目的でスーパーツイータを搭載して昨今のハイレゾ詐欺に乗っかるので目も当てられないことになります。
それがどうなっているのか?X20iで確認したかったことのひとつでもあります。
つまりX20iはよくある価格が高いだけのしょうも無いハイエンドなのか、それともX12iから正統進化した本物なのか。それがなんとしても知りたい。
ただし元々名機と云える926ドライバを実装して実質的なBAフルレンジなので、全体的にX12iと比較してどうなのか、どちらを選択すべきなのかを含めて見ていきたいと思います。