【レビュー】クリプシュX10イヤホンは偽物だらけ
先日、ノート版読者の方からクリプシュのX10を購入したので聞いてみませんかというお誘いを頂いた。
ありがたい事に比較用のX12まで同梱してくださった。
その時にくれぐれも念を押されたのがクリプシュの一連のイヤホンにおける「偽物」の多さだ。僕が借り受けたものは音から云っても「本物」に間違いないのだが、中にはオークションや海外から買い付けたものが真っ赤な偽物というのはよくあるパターンだと思う。
僕は幾つかの点をもって「本物」であると云うことを確認しているが、比較試聴無しで検討する場合や経験の浅い方は偽物を本物と信じ込んで聴かれている方もおそらく少なくないのではないだろうか。
もともとこのX10を初めとしたウォーム系イヤホンはクール系と比較して音の判定の難易度が少し上がってしまう。これは付帯音の関係で音の周りに最初からノイズが付着するからだ。
素の音に最初から味付けがなされている分、いろいろと判断が難しくなる。
それでも世界で名をはせたイヤホンや音と云うのは「ちゃんとお約束を守っている」のでキチンとオーディオと向き合っている方なら比較試聴することがなくても本物の判定ができるだろう。
ただやはり経験がないと非常に難しいと思われるので、それができなくても自信を失うことはないと思う。真面目にオーディオと取り組んでいれば時が解決してくれるだろう。
下記にアマゾンのサイトリンクを張っておくが、ここのX10レビューにも「偽物だった」というレビューは幾つも書かれているのでぜひ参考にして貰いたい。幾つか真贋判定のやり方なども親切に書かれている方もいるのだが、正直、これだけだとかなり難しいと思われる。偽物のシリアルナンバーも公式サイトの確認を通過してしまうようなので、ぜひ信頼できるところからクリプシュのXシリーズは手に入れて貰いたいと切に願う。
今回はノート版でX10のレビューを行ったが、コレはもう間違いなく本物のレビューなので安心して貰いたい。
最後になるが、ノート版読者の方でご自身で所有される926ドライバが本物が偽物かでもし悩まれているのなら、送っていただければ真贋判定は行わせていただく所存である。TwitterなりslackのDMにてご連絡を頂きたい。
パッケージだのケースだのシリアルナンバーなど必要ない。
音を聞けば本物か偽物かはわかる。
なぜなら、世界に君臨する本物というのはオーディオのルールを逸脱する様なマネは決してしないからだ。