サウンドピーツの音とKZの音
中華イヤホンを聴いていると、ああこの販社は「わかってる」と思うケースがあって、その代表格が「サウンドピーツ」だったりします。
もちろん大ハズレもあるのですが、それでも非常に少ないと思いますし、良い製品は良いので、ある程度耳の良い方が社内に居ないとこういう製品選択は出来ないなと思っています。
幾つかハズレの例を挙げれば・・・
BluetoothイヤホンのQ30
BluetoothスピーカーのP4
イヤホンならB20などです。
このうちQ30についてはあのメチャクチャな低音域でベストセラーなのでおそらくBluetoothを中心で聴く人は「音」などどうでも良いのかも知れません。
特にサウンドピーツの製品選択でイヤホンに限って言うのなら、これを自社で販売しようと選んでいる人は明らかにスピーカーで長く経験を積んできたことを思わせる特徴が出ています。
更に、対比としてあえて言うのならKZ社などはたぶんこの事は分かっていません。
KZ社の音作りはスピーカーを経験した人の音と言うよりも、数撃てば当たる的な音作りです。
またKZ社の音作りから判断すると、社内にスピーカーで経験を積み上げたベテランはおそらく存在しません。
こういった「見識」がどこに現れるのかというとそれは「音のエッジ」に見え隠れします。
ただ、サウンドピーツは自社でイヤホンを作っていない単なる販社なので同列にすることには確かに無理がありますが、それでも「その音を選択する」という意味ではKZ社のように「見境無くとりあえずイヤホンを出す」という事とはちょっと一線を画すると思っています。
このように制作側でも販売側でも「音のマイスター」みたいなあるレベルの方が信念を持って音響機器を選択していると「一定の傾向」を示すのですが、そういった会社は売れる売れないは別にしても聴く人が聴けば「分かってしまう」という事はあります。
ちなみに日本の大手メーカーで言えばデノンはまともですが、マランツはダメです。
社内にしっかりとプラセボに流されずに音を聞き分ける人が居る会社はやっぱり外部から見てもわかるものなのです。