【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

中華低価格イヤホンとヘッドホン&デジタルプレイヤーDAP系のレビューのまとめとオススメです。購入した物や使ったモノが中心となります。誠実なレビューを心がけたいと思います。 。。基本的にライトな感じで一分で理解できるサイトを目指しています。このブログは「ぶろぐなんかめんどくせえよ」のスピンアウト・ブログです。なお、無断転載不許可です。

中華小型デジタルアンプの嘘とアナログの世界 FX-AUDIO- FX202Aとデノン

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つい数日前から読者の方の質問に答えていました。

とても面白い内容なので皆さんにもぜひお伝えしておきたく、ここにそのやりとりを転載しておきます。

 

ザックリ内容を言ってしまうと、4000円くらいの中華小型デジタルアンプを買ったのだが、そのスペックが「間違い」ではないのか、と云う質問です。

 

その問いに対して返答していたわけですが、最終的に問題は解決し、喜びの声を頂いたというものです。その過程で示唆に富む事が多数あり、おそらく読者の方の中にも対象者が多いのでは無いかと思ったりもします。

 

ここからの内容を一言で要約すれば・・・

 

「中華小型デジタルアンプはゴミ」という従来から申し上げていることをひとりの読者が身をもって知る、と云うことです。

 

古い記事にコメントをしてすみません。

中華デジタルアンプを販売している会社NFJが以下のページで「よく使われがちな高性能フィルターなどは介しておりません」と言っています。

https://blogs.yahoo.co.jp/nfj_2009/37906744.html

もともとS/N比は良いに越した事はないけれど、測定方法でいくらでも水増しできるので、測定方法が書いてあれば参考にする、位の感覚でいました。
日本メーカーはJEITA基準で測定しているとも思っていましたが、何か中華では特殊なフィルターなるものが出回っているのでしょうか。

実際フィルターを使っていないと言いつつ、挙げられているデータを見ると普通にフィルターAがかけられています。

ここの会社がフィルターの意味をよく知らずデタラメを言っているのか、それとも中華では本当に出回っているのでしょうか。

そうなるとメーカーの記載スペックには全く意味が無くなってしまうように思うのですが。

 

ある日「白猫ギャングさん」という方からこのような質問を頂きました。

中華でおなじみのFX-Audioの小型デジアンのスペックが嘘では無いかと言う事ですが、それに対する僕の返答が以下のモノになります。

 

専門的なことはわかりませんが、一言で言うと・・・「スペック詐欺」だと思われます。
まぁ詐欺と言い切るのも何なんですが・・「意図的」である事は間違いないでしょう。

僕の個人的な印象ではこのFX-audioというメーカーも他の中華デジタルアンプメーカーと同じく、幾らかまともだがやっぱり危ないと云うことは言えます。
中華でスペック詐欺などごく普通ですよ。むしろ信じる方がどうかしています。

あと、もっとハッキリ言ってしまうと、この価格の中華デジタルアンプは「単なるおもちゃ」です。
厳しい話しになりますが、買うだけ無駄でしょう。

買ってしまったなら勉強代だと思って諦めてください。

 

そして、僕の書いたいくつかの記事のリンクを張り、この方にとりあえず格安中華アナログアンプの方に誘導致しました。

 

SMSL SA-50アンプをテストしたときに「これは単なるアンプの形をしたゴミ」という結論を出していましたので、これでは「音楽は鳴らない」という事で、少し予算は増えてしまいますが1万円以下で何とかしようとすると中華のアナログパワーを勧めるしかなかったわけです。

 

するとこの方はこのイヤホンサイトを一気に読まれたようで、更には有料の国産イヤホンブログの方まで来てくださいました。

 

それで中華製のアナログパワーアンプを購入することを決意して頂いたようなので、完璧ではありませんが1万以下でなんとかする方法のひとつではあるので、僕も一安心した次第です。

 

そして、その翌日に来たコメントが以下になります。

 

今日家電量販店に寄って、aliでアンプを買う前に国産のを見てみようなんて色気を出したところ、たまたまPMA-390REが15,000円で投げ売りされていたので、物欲が高まってたのもありうっかり捕獲してしまいました。

高校生の時にstereo誌で揃いも揃って絶賛していた390のマーク幾つだかをみて、絶対手を出すまいと思っていたのですが…(当時は野太いDENONではなくTechnicsを買いました)。

しかし中華アンプが5万10万のアンプに匹敵してコスパ最高とか、記事にして下さっていたとおりに大嘘ですね。そもそもこの国産エントリーにまるで歯が立っていないです。

BOSEなんて、どんなアンプで鳴らしても一緒だと思っていましたが、音の定位の仕方が違って驚きました。
それから中華アンプは高音域が掠れるというか歪んでいると思います。これまで勝手にスピーカーの限界だと思いこんでいましたが、実はアンプのせいだったようです。

それにしても、アナログアンプに目を向けさせてもらったことを感謝すべきか、物欲を煽られたことを恨むべきか(笑)

ありがとうございました。

 

なんと予想外にそのままあちこちで僕が褒めているデノンのプリメインアンプ、PMA-390REを購入されたようで、ちょっと驚きました。

 

その結果は明らかで、今まで使っていた中華デジアンが単なるゴミだったという結論にたどり着いただけでした。

 

僕はスピーカーでデジタルはダメだよ、と云うことを何度も何度も語っていますが、ましてや中華の格安デジアンなど、単なるおもちゃです。幾ら価格が安いとは言っても「音楽」が鳴らなければ意味はありません。

 

実際、この程度の話しならキチンと手順を踏んで音響機器と向き合っていればすぐにわかる話なのですが、昨今の安い中華アンプの台頭で基本的な最低限の音のグレードすら失われているのが現状です。

 

昔、デジタルが無かった時代にはある程度の資金の投入が必須でした。20万は最低ラインで、ミニコンポなら5-10万位でしょうか。

ですが、それだけの投資が必要だとはいえ、例えば国産メーカーはそういったところをキチンと考えてくれているので、エントリークラスのスピーカーならキチンと鳴るようにアンプの方もちゃんと鳴らせるものを用意してくれていたのです。

 

ヤマハマランツは駆動力がないとは言え、それでもエントリークラスなら特に問題は無かったのです。

 

ところが今は中華がデタラメなアンプを売るので、それも3980円とかで小型のデジタルアンプを売りつけるので、それではスピーカーがまったく動かないのに、嬉々として単にデタラメな音が出ているだけのデジタルアンプを購入するわけです。

 

ただ音が出ている状態と音楽が鳴っている状態はまったく別なことです。

 

今回の方はそれを思い知ったと云うことになります。残念ながら、デジタルが台頭してきて音が出ているだけの状態にするのなら確かにコストが劇的に下がったのですが、経験を踏んでいないため、その状態がいかにデタラメなのかがまるでわからない。

 

レビューによくあるのが他の10万くらいのパワーアンプと比較しても中華デジアンは匹敵する音が出ている、と云うのもよく見掛けますが、そんなことは絶対にありません。

 

今回は試してみたらそこに気がついて、戻ってこられた人の体験談でしたが、いまこれは真剣に考えていかなければならない問題のひとつです。

 

はっきり申し上げて今回の白猫ギャングさんのようにサクッと戻ってこられる方は少なく、デジタルアンプがいかに害が多く、問題があるのかすらわからない人も多いのです。

確かに安価に楽しむ事も大事ですが、最低限の投資ラインというのは昔も今も大して変わってはいません。

 

少なくとも安価にいい音を出そうと思ったら、むしろかなりの知識が必要なのが現状です。それなのに不幸なことにネット上での訳の分からないサクラレビューやら、経験の浅い方による誤解がこのような被害者を生み続けています。

 

catwalk1101earphone.hatenadiary.jp

今回の方はようするにこれと同じ物を買ったわけですが、記事内容通りの結論に達しました。

 

 記事中の中華デジアンはこれ。まともにスピーカなど鳴らせるわけがありません。低音の定位は狂い、高域も歪む。