finalのエージングでの言い分について
たまにはこちら何か書いておこうと思う。
有料のオーディオブログであるノート版の方の読者専用でslackを開設しているので、有料版の読者の方とは主にこちらでやりとり取りしているが、自己紹介など頂くと大変嬉しいものだ。
特に詳しく書いて頂けると大変励みになる。
どんな方がどんな思いでオーディオという闇と格闘しているのかがなんとなく見えてくるからだ。
多くの人が悩みながら道を歩いてくるのを知る。
そう。
オーディオは救いのない影を内包している。
その影はまるで1度詐欺に遭った人の名簿が裏で取引されていて何度も何度も同じ人が詐欺業者にカモにされるように、オーディオもまたカモや養分にされてしまう。
リケーブルやエージングやハイレゾなどに騙されているような人だ。
最近、finalのE500の記事を書いたのだが、ASMRって何だと思ってfinalのページを参照していたら、150-200時間のエージングが必要だの書かれていたで思わず笑ってしまった。
概ね150~200時間程度、通常の使い方を続けていただけましたら、繊細さが増したと感じられる筈です。
そんなこと感じたことはないのだが・・・。僕は初期バーンインは特にDDで必要だと口を酸っぱくしてもうしあげているが、それ以上の長時間のエージングなど「耳の慣れ」以外ではないと思う。
鳴らし始めのイヤホンの音は明らかに音が違う。コレはもう計測でも確実に出ると思う。それくらい明確に相違が出るが、200時間と云えば1日2時間聞いて100日必要なのである。
100日前の音など記憶しているわけがなかろう。人間の記憶など1時間前の出来事でもあやふやなのは数々の記憶テストが証明している。
返す刀でfinalは云う。
つまり単なる慣れと思い込みと勘違いという事をある意味認めてしまっていると思われる。
また同じ文面でこうも言う。
新たなイヤホンを購入し、ある一定時間使い続けると、そのイヤホンが基準となります。音質の評価はその基準となるまで使い続けた上で判断する方が、長期的に飽きない製品を選択をし易くなります。
何を言っているのかまったく分からない。
音質評価はリファレンスとなる正しい基準に基づくのみであってそれ以外にはない。
finalは「ゴミイヤホン」を一定期間使いづけるとそれが正しい基準となる、とでも本気で思っているのだろうか。
ゴミは幾ら使い続けてもゴミである。オーディオの場合ろくでもない音の製品を使い続けるとむしろ耳を破壊してしまう。
その悪弊が、どれほど多くの低音病の人を生み出したり、ジャパニーズサウンドの妙な基準を生み出してきたのだろうか。
日本を代表するイヤホンメーカのfinalが誤解を招くようなことを言うべきでは無いだろう。正しく啓蒙してもらいたいと思う。
final-audio-design-directshop.com