ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WI-1000X
オーディオレビューか復活したかどうかはまだ予断を許さずよく分からないが、久しぶりに文章も書いておかないと感覚が鈍るので、興が乗っているときに筆を進めておこうと思うが、たまに持ち出したRAZARのメカニカルキーボードがチャタリングを起こすのでこうやって書きながらも無駄な文字が勝手に入力されてイラついている。
少し近況報告もしておくが、先日はオーディオの読者とともに伊豆の千畳敷に行ってきた。伊豆半島のほぼ先端でクルマで行くだけで4時間ほどかかり一苦労だ。バスや電車を使っても行けないことはないが、行くだけで丸1日は使ってしまいそうだ。海岸沿いの広い道を折れて狭い道に入り、しばらく走るとさみしい漁村の入間に着く。強い海風から守るように背の低い民家が密集して寄り添うように立ち並ぶ。そこから更に40分ほどかけて舗装された山道を歩く。
急峻な崖を下っていくとそこかつての伊豆石の切場であり、ここから切り出された伊豆石のレンガがいまも下田の古い町並みに使われているのは感慨深い。下田はなんども訪れているが、あのレンガが伊豆石だとはついぞ知らなかった。オーディオ仲間とは云え、既に何度もあっているので、道中はオーディオ論議と云うよりもとりとめのない話に終始してしまったが、伊豆の千畳敷で見たマグマが地層を割り吹き出した断面など見ると思わず圧倒されてしまった。
僕は趣味が多彩なのでいろいろと不真面目に取り組んではいるが、人に語れることはオーディオくらいしかないものだ。
そういえばその読者の方には何度も青春18切符でも使ってゆったりまったりと旅に出ようなどと話してはいるが、各駅停車の旅というとほとんど忍耐力勝負なので決行はためらってしまうのが笑ってしまうところだ。
ところで中古ではあるがソニーのノイキャンイヤホンを購入してしまった。
最新のものはXM2だと思うので型落ちではあるが、最近のソニーのノイキャンの実力は知っているので迷いながら「まぁBluetoothだし音質はそこそこでもいいな」と思った。
とにかく世間で売れている完全ワイヤレスの音が悪くて聞いていられないので、やはりこういったネックバンドタイプのものは僕の好みに合致している。といっても個人の好み以前に完全ワイヤレスの音は悪すぎるのだが。
ワイヤレスを何に使っているのかというとほとんどが映画を見たりアニメを鑑賞したりという映像用途だ。音楽も聴かないわけではないがほとんど聞くことはない。それも片耳だけ使うという変則的な使い方をしている。
なぜかというと常に何かをしらながら使っているので、常時片耳はフリーにしておきたいからだ。ソニーのノイキャンだとボイスにフォーカスして人の声の帯域を通してしまう強度をアプリで選択できるのだが、こちらを使うと音質が極端に落ちるので、それならばと片耳を外してしまうことが多い。
だがこれなら最初からこんなたいそうなノイキャンイヤホンよりも片耳専用のモノラルのBluetoothイヤホンでも十分だが、それはもう専門家と云うほどに数を使ってきているのでたまにはネックバンドにしようと思ったのだった。
モノラルイヤホンと両耳用のイヤホンではチューニングが全く違う。
モノラル用はとにかく音を鋭く尖らせないと聞いていられない。なぜかはよく分からないが耳というか脳の特性と関係があるのだろう。だから両耳用のソニーのイヤホンを片耳だけで使うととにかく音が鈍ってしまう・・・。
もちろんこれで文句を言うつもりは全くない。
結論から言えばソニーのWI-1000Xノイズキャンセルイヤホンはとても良かった。といっても以前XM2の方は読者の方からレビュー依頼があって記事にしているのでその実力はよく知っていたので音質に関して不安は無かったが。
最新タイプの新品であればBOSEと迷うところだが、1000Xの中古であれば迷うことも無い。値段もいい感じで落ちているので本当によい買い物であった。